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4-14:すべて終わって

ようやくバタバタしていた一連の事件が一通り終わります。

 フィルメリア王国北西部、カーランド領。その大半は農地であり、広大な小麦畑を中心に、様々な野菜や果物と言った農産物が収穫される、農業に向いた地域である。



 いまその地の北西部。領土内の農地を外れ、国境近くとなる平原で、巨大なドラゴン?と、一人の騎士が相対し、その周りを多数の兵士、騎士が取り囲み。



 周囲のものはそれなりの距離を取ったうえで様々な攻撃魔法を叩き込み、弓を射て攻撃を繰り返し。

 正面で相対する、他のものよりもはるかに動きの速い騎士がそのドラゴンをけん制して、他の者への攻撃を未然に防ぐ形となっている。



 相対する騎士、アルヴィンスは、ここまでの攻防を経てこの巨大なドラゴン、魔核で作り出された魔法兵器への決定打不足をどうすべきか考えていた。


 考えていたが。



「アルヴィンス様!まもなくレイノルド様とグラツィオ様がこちらにっ!」



 意外と、と言うよりも想定よりも遥かに早いタイミングで援軍の知らせが来る。


「お、おうっ!了解したっ!あの二人が来れば一気呵成に行けるか?」


 レイノルドは騎士の中でも魔力を載せた飛ぶ斬撃を身につけている。しかもその属性は数少ない光、神聖魔法の属性であり、今までの情報から魔法兵器が苦手とする属性と考えられており。


 アセリア姫というちょっと理解できないレベルの術者がいるとはいえ、神聖魔法の使い手はその人数自体が少なく、彼の斬撃がバフされていれば、それはかなり有用で。


 そしてグラツィオの魔石弾丸。その爆発力もまた非常に強力な武器であり、直撃させればこのドラゴンの内にある魔核もただでは済まないはず。


 その二人が到着すれば、自身の風の斬撃と重ねて一気に攻められる。そう考え今後の戦略を考え始めたところに。



「隊長!第一大隊、敵部隊の殲滅完了しました!加勢しますっ!」


「アルヴィンス様!私も加勢しますっ!」


 ラムザスとクラリスが同時に到着して。


 同時に?


「おまえたち、もう殲滅したのかっ?レイノルド達もこちらに向かっていると聞いたが。」


「はい。その、コイツがほとんど一人で。」


「今はまずあのデカイやつの撃破ですっ!私が止めますのでその隙にっ!」


 今や圧倒的な魔法で、おそらく騎士団最高の殲滅力となっているクラリスが、一気に責め立てる。



「アイシクル・ブリザード!」



 今まですべての魔獣部隊を一撃で仕留めてきた、ちょっとずるくなってしまった魔法を目の前のドラゴンにも発動してその全身を氷漬けに。



 そう考え放った魔法、冷凍、即死魔法となった一撃を叩き込んだクラリスだが。

 発動直後にそれを察したドラゴンは、その全身を灼熱の炎と化して冷気を相殺していく。



「うそっ?コイツ、さっきまでのザコと全然違うっ!?」



 思わずいつもの冷静な雰囲気が無くなり、敵対する巨大な魔法兵器に、ドラゴンを模したソレに驚き。



「下がれっ!」


 射程が短い魔法であるアイシクル・ブリザードを叩き込んだクラリスは、当然初撃を叩き込むためドラゴンに肉薄していて。そこに夫、ラムザスが飛び込んで。



 ガギッ!と鈍い音が響き、炎と化したドラゴンから伸ばされた爪を、ラムザスが剣ではじき返し妻を護る。



 そこでドラゴンの頭部を狙い、破ッと気合と共にアルヴィンスが風の斬撃を放つ。

 それを見て、魔法で形成されていた肉体が今は炎になっているドラゴンは、その斬撃を普通の生き物のように首を曲げて避け、炎の塊となっている口を開いてそこからも炎を。



 広範囲に広がるファイアブレスが放たれて、前方の敵を焼き尽くす!



「アイシクル・シールド!」



 通常の結界同様物理、魔法攻撃を防ぎ、さらに炎耐性は他よりも高い防御魔法をクラリスが発動し、炎を防ぎ。



「あっちぃ!クラリス下がれ!接近戦は危険すぎるっ!」



 夫に言われて即後方へ下がるクラリスと、それに続いて自身も下がるラムザスと。



 それに入れ替わって再び跳んだアルヴィンスが、下方に向けて炎を吐く頭部へ、斬撃の空中移動で突っ込んで。


 接近を察知したドラゴンは炎のブレスを上に、アルヴィンスに向けて振り上げて。


斬風烈破ブラストスラッシュ!」


 その炎に、また風の斬撃を叩き込み、炎が割れてアルヴィンスを避けるように広がり、斬撃は再びドラゴンの頭部に迫って、正面から炎で出来た頭部を切り裂き。


 ガンッ!と硬いものにたたきつけられたような音が響き、斬撃がドラゴンに直撃する。



(やったかっ!?いや、まだっ)



 初めて直撃させた斬撃は、しかし直接攻撃ほどの威力は無く、魔核に直撃しても破壊までは至らず。


 ならば高火力の一撃を畳み込みたいが。


 第一大隊副隊長であるラムザスは、自身の素早いフットワークと、魔力を乗せた重い斬撃で攻撃する、高機動、高火力タイプの騎士である。


 そのターゲットが地上にあれば素早く懐に飛び込んで、非常に重い一撃を叩き込む事が出来るが。



「くそっ!魔核はあそこかっ!とどかんっ!」



 ドラゴンの巨体、しかも今は炎と化したソレの頭頂、地上からは10メートルほどの高さ。

 ラムザスの重い一撃は生かせない。



 そして跳んで頭部に一撃を加えたアルヴィンスは、斬撃を放った後にまだ吐き出される灼熱のブレスが、斬撃で割かれた部分も復元して自身に迫り。


「くっ!」


 なんとか斬撃の空中移動で避けるが、それでも炎が体を掠め、一瞬だけ全身を包み込んで。


 斬撃移動で既に地上に向けて突進していたため、ホントに炎に包まれた時間は短いが、それでも灼熱の炎は元騎士団長の体にそれなりのダメージを与えて。


「隊長っ!」


「癒しますっ!」


 少し体の、服の一部に炎が残った状態で着地したアルヴィンスの元にラムザス、クラリスが駆け寄り。


 ラムザスは結界を張り、クラリスはヒールを使って。


「ぐ・・・すまんっ。しかし厄介だな。」



 全身が炎の魔法となって動いているドラゴンは、もう一般の兵士、騎士では近づく事すらできず。


 その近くに寄るだけでもかなりの高温で体力を奪われ、先ほどまでよりも戦況は悪くなって。

 今はある程度距離が離れた位置で相対し、状況の悪化に伴い周囲を固めていた兵は下げて。



「しかしこいつ、どうやって倒すんです?」


「そうだな、頭部にデカい魔核があることは間違いないんだが、俺の風だけでは壊せんっ。」


「私が撃ってみますっ」


 魔法が得意なクラリスは、こういった状況で取れるパターンが多い。そこは騎士の中でもやはりアドバンテージで。



「アイシクル・ボルト!」


 今はドラゴンと位置が離れているため、本来の展開方法である周囲を囲う事は出来ないが、18本の魔法陣は広範囲に展開され、それぞれから巨大な。


 セラフィーナのバフを受ける前ですら4メートル近い槍が放たれたソレは、強化されて10メートルに届こうかというなんかわけのわからない魔法になって。


 それを18本同時にドラゴンの頭部へと解き放つ!


「なあクラリス、お前の魔法どうなってるんだ?」


「私にもワケが分からないけど、セラフィーナ様の強化がおかしいのよ。」


 巨大な槍のような何かを多数ぶっ放した妻に、なんだか呆れた表情で聞く夫と、呆れたように返す妻。


 果たしてその結果。巨大な氷塊はドラゴンに到達する前にブレスでその体積を減らされ、それでもまだ半分くらいの大きさの氷塊が頭部に殺到して。


 数本は避けられたが、10本以上直撃して。



「どうだ?」


 ドラゴンの、炎の塊の動きが一瞬止まり、魔核にかなりのダメージを与えたように見え。

 だが踏みとどまるようにソコに炎の塊は消えず。


「くっ。これでもダメかっ!」


 単体向けに使うには、そして炎属性の強い敵に使うには相当に強力な魔法でも決まらず。


 次はどうするか、と考えたタイミングで。


「オラァッ!」


 少し離れた位置から声が聞こえ、何かがドラゴンの頭にものすごい速さで飛んでいき。


 ドゴォォォォン!と爆発して。



 巨大な魔核が、アルヴィンスの一撃でダメージを負い、クラリスの氷の槍が多数激突して少しひび割れて。

 そこに魔石弾丸の爆発が重なり、強度限界に近づけ。



「セイッ!」


 再び少し離れた位置から、今度は気合のかけ声と共に光の斬撃が飛び来て。

 レイノルドの、神聖魔法を乗せた光の斬撃。レイ・ブレードが動きの止まったドラゴンの、かなりダメージを負った魔核へ、強化された高密度の一撃となって突進して。



 ガギンッ!と鈍い大きな音が響き、今まで魔核を覆っていたドラゴンの頭部、その炎がふわっと消えて。

 そのまま炎の全身も上から虚空に消えていき。



 魔核だけが空中に残り、それは断末魔をあげるかのようにしばらく空中で振えて。全体に走っていたひび割れがレイノルドの一撃で徐々に開き、限界を迎え。



 大きな魔核が、粉々に砕け散って。



 そこにはもう、ドラゴンも、炎の塊もなく、空中からキラキラと光を反射し舞い落ちる、魔核の破片だけが残り。



 大多数の部隊を殲滅するのは比較的容易に終わり、ただ一体だけ格の違う強さを持った指令ユニット、ドラゴン型魔法兵器だけが、強化された騎士団の精鋭すらも苦戦させ。



 しかしセラフィーナの希望通り一人の犠牲も出さず、こうしてフィルメリア防衛戦は幕を閉じた。





―― そしてすべての戦いが終わり。



 騎士団の者は待機し、セラフィーナから譲り受けた魔力視を王宮魔術師のものにも展開して、他にも魔獣部隊がないかをしっかりと確認し、残存がないことが確定し。


 ちなみに王宮魔術師は皆相応の魔法が使えるが、戦闘訓練は受けていない研究職が大半なので戦闘には参加できず。



 素人に戦闘は怖いし。



 そんなわけでようやく騎士団はその戦いを終え、各部隊は王都へと引き返していく。



「こちらは終わったな。あとは。」


「ああ、姫様と団長が戻られれば、またこれからの動きも分かるだろう。あのお二人もついているしな。」


 敵の本拠を、事の首謀者を叩くと言って討伐に参加しなかった者たちの、その結果を聞くまでは安易に任務完了とはいかず、一般の騎士、兵たちは休ませて、各大隊長は城にもどって国王への報告と警戒の継続を行い。



 そろそろ日も暮れるというタイミングで、はるばる海の向こうの国、シュタイムブルグまで飛んでいた四人が戻ったときには既に魔獣部隊も騎士団の姿もなく。


「あら、全ての反応が消えてますわね。どうやら皆様、上手く対応されたみたいですわ。」


 こちらに展開していた監視網をチェックして、セラフィーナがそう告げて。

 フィルメリアを任せて発った姫君と騎士団長は、兵たちに犠牲がないか気になり、即フィルメリア城へとセラフィーナが皆を連れてワープする。


 ちなみに戻った四人は、停まった一人と子供一人を連れてきている。

 子供はセティスが抱え、停まった女性はシェルンが例によって手提げかばんのようにぶら下げて。



 あちらの城で、セラフィーナの事を分かっていた皇帝は各地で対応し、合流した三人にも謝罪して。

 そのうえで状況を聞き、自国の民と、大切な兵を護ってくれたことに心からの感謝を述べた。


 ユリアーネとファウストを連れて行くといった時も、全てセラフィーナの思い通りにと任せてくれて。

 少しだけ時間をくれと言われて待てば、皇帝ブルクトはフィルメリア国王宛への親書をしたため、それをアセリア姫に託し、深く頭を下げて突如来訪した四人を見送った。



 城に戻った四人は、何よりもまず自国の状況を確認するために一度国王の元へ。



「お父様、戻りました。」


 国王執務室で状況が気になるも、自身の責務、国王としての業務を行っていた父の元にまずは娘が一声かけて。



 国王はすぐに戻っていた騎士団の各大隊長を集め、ついでに王妃も呼んで、全員が入れる城内の会議室で、状況の報告が始まる。


「そうか。敵部隊は殆どクラリスが。やはりセラフィーナ様の強化は魔法に有利なようだな。」


「あら、そうでもありませんわよ。効果は皆同じ。たまたまクラリスさんの魔法が今回の状況に適していた、という事になりますわね。もちろん実力があればこそ、ですわ。」


 特にバフは魔力だけが上がるわけではないが、確かに今回の戦局はクラリスの魔法が非常に相性がよく。


 状況を確認した騎士団長はその結果から魔法の優位性について再認識したが、セラフィーナには少し否定され。


 結果だけ見ればクラリス無双ではあったが、実際苦戦していたレイノルドもグラツィオも圧倒的な速度で殲滅していたし、単体に重い攻撃を主とするラムザスもその一撃がバカみたいに重くなっていて仕損じることも無く。



 それから一通りフィルメリアでの戦果を確認し、犠牲者が一人も出なかったことに胸をなでおろして。



 ここからの話が問題となる。



 まずは何よりもこの国の王子を間接的に死に至らしめた、古代の技術を手に入れてしまった少年である。


 この場に戻って初めて、その少年は。ファウストは自身がしたことが、自分の村を壊滅させただけではなく。


 目の前にいる国王夫妻、そして姫君の肉親であり、騎士団長の将来の夫でもあった次期国王を間接的に殺めてしまったという事を包み隠さず伝えられて。


 精神は幼いながらも、さすがに一国の王子、その命を奪ったという事の重大さは理解し、だが受け止められるような心の成長をしていない少年は、ただその場で泣き崩れ。


「お父様、お母様。そしてセティス様。この少年のしたことは決して許されることではありません。ですが。」


 最愛の人を失った大切な姉に、長男を失った両親に。


 そして自身も大好きだった兄を奪われた悲しみを背負ってなお、常に前を見続ける優しい姫君は。


「処刑すればすべてが終わるわけでも、兄が帰ってくるわけでもありません。罰を与えても、何も知らない幼い少年がただ苦しむだけです。ですから。」



 皆の前で。その少年を断罪することを求めず。



「彼にはこれからしっかりと学び、何が大切なのかを自分で考えられるように成長して。罪を償うためだけでなく、その知識と才をもって人々を助けられる人物に導くことこそが大切と。わたくしは思います。」


 彼の、ファウストの事を裁く権利が仮にある者がいるとすれば、それは今ここにいる四人であり、彼の行動で間接的に命を失った者たちの肉親であり。



 だがその中でも、姫君という発言権の大きい人物は、全てを理解したうえで処刑を望まず、未来を見据えて。



 娘の、妹の言葉をしっかりと聞き、国王夫妻も、セティスも。たとえ思うところがあっても、それは姫も同じで。

 アセリア姫も同じ悲しみを背負っているうえでの発言とその意味をしっかりと考え、賛同して。


 心が幼い少年は、フィルメリア王家の監督下の元、新たな日々を送る事と決まった。



 そしてもう一人、停まったまま連行されたユリアーネについては、今回の件について首謀者である可能性が高いこと、セラフィーナには分かる手段で他にも連絡を取っている可能性があることを伝えたうえで。



「こちらの方が、シェフィールド卿の奥方を手にかけた実行犯でもあります。今回の騒動、すべての黒幕かと。わたくしとしては、看過できるものは何一つございませんわ。」


 珍しくいつも浮かべている慈愛の微笑を消して、動かぬ赤髪の女性を糾弾するセラフィーナを見て。

 そんな姿を始めてみる国王夫妻やアルヴィンス、クラリスは少し驚いているが。

 同じ状況をウィンストの時も、シェリーヌの時も見ている者たちは理解している。


 セラフィーナという人物が何を基準に行動しているか。あまり長い期間ではないが、濃密な時間を過ごしたアセリア姫もセティスも。そして命を救われているレイノルドも。


 彼女はただ優しく慈悲深いだけではない。人として認められない、大切なものを壊すもの、人の皮を被った悪意あるものには決して容赦しない人物であると。


 こうしてユリアーネについてはフィルメリアが、他にとらえた者たちも含めてしっかりと聴取したうえで、相応の処遇に処すこととなり。そこでシェルンが珍しく意見する。


「できればシェフィールドの実行犯の内、私が抑えた者たちについては、寛大なご配慮をお願いします。」


 レイサード達が、ただの道具として動いていたことと、本人たちは本質的には悪人でないことを伝えて。


 ひとつひとつ、今回のフィルメリアを狙った問題について話をして、方向を決めて。

 すでに日が落ちてから始まった会議はそれなりに時間をかけて、一国を揺るがした問題の事後処理を進めていき。



 そろそろだなー。と、なんとなくみんな分かっていた。



「そ、それではわたくしたちはそろそろ。ここから先はフィルメリアで進めていただきたいと思いますわ。」


 だいたい話が決まり、自分が話すべきことは話したという感じで、その場を引き上げようとするお姫様。


「セラフィーナ様。この度は多大なるご助力、国を代表してお礼申し上げます。」


 といった感じの国王の正式な感謝を聞いて。


「い、いえ。わたくしにとってはこれが責務ですわ。それでですね。まだ話すべきこともあるかとは思いますが。」


「セラ様、正直にお腹空いたから帰りたいって言えばいいんです。みんな分かってますから。」



 ぶっちゃけられて。


 なんとなくみんな、うんうんと頷いて。



 言われて、なんとなく恥ずかしそうにするセラフィーナだが、周りから見ればいつもごはんのことばかり言ってるし、みたいな空気になって。



「そうですわ。アセリア様、セティス様。近いうちにしっかりとお時間をいただきたいのです。今回の件はとても切迫しておりましたが、出来ればちゃんととお話したくて。」



 それは二人にとっても同じで。


 セラフィーナとシェルンの過去も気になるし、世界の力という言葉も気になる。

 シェルンのことについてはミリエラだけは先に聞いているがその場に二人はいなかった。


 セラフィーナにとってもアセリア姫がなぜエルフィリアのことを知っているのか。フィルメリアにどうしてクリスティアラのことが伝わっているのかを知りたい。


 戦争の、悪夢の火種を消すという本来の責務を果たし、ようやくおおもとの目的であったアセリア姫のことを聞ける時間が取れるようになって。


 二人には近いうちにまたメルヘン城へ来てもらうと約束をして、セラフィーナとシェルンははおうちに帰り。



「それでお父様。今回の件でもう一つ大事なことが。」


 娘に親書を渡され、その驚愕の内容を読み。


「お前たち、シュタイムブルグまで行っていたのか。セラフィーナ様のお力は本当にどうなっているんだ。」



 海を挟んであっち側まで行っていたことに驚愕し。


 それでも皇帝ブルクトの親書を読んで、新たな国交を樹立できそうなことに驚き、喜んで。




 こうしてようやく、フィルメリアを狙った一連の事件は一応の決着を迎えて。




 ここへ、フィルメリアに来た一つの目的を果たし。




(エル。貴女のおかげで、とても幸せな出会いがありましたわ。本当にありがとう。)




 永遠のお姫様は亡き妹に心の中で感謝し、その妹と深いつながりのある現代の姫君と。




 アセリア姫との話を楽しみに、久しぶりに本当にゆっくりした気持ちで、眠りに落ちて。


今回の戦闘パートは内容を考える時間がちゃんと取れず・・・

大まかな方針のもとに書いてましたがちょこっと消化不良気味で申し訳ないです。


そしてようやく本題というか、お姫様同士のお話に戻ります。

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