春
微かに香る生命の記憶は
何者でもなく
ただそこにあって輝く誰かと
確かに繋がる
私の声が響くなら
より遠い星から辿っていって
ぐるっと銀河を周回しているはずの
あらゆる声の粒子
そのどれかと共鳴してほしい
その共鳴は恐らく
地に雨を降らせることも
死せる誰かの幸福も
もたらしてはくれないが
わずかな意味をもたらしてくれる
こうして春の夜の
一室にそっと佇む今日の
まぎれもなく優しい一時が
渦巻く憂鬱の嵐のなかで
少しでも長く咲いていてほしい
微かに香る生命の記憶は
何者でもなく
ただそこにあって輝く誰かと
確かに繋がる
私の声が響くなら
より遠い星から辿っていって
ぐるっと銀河を周回しているはずの
あらゆる声の粒子
そのどれかと共鳴してほしい
その共鳴は恐らく
地に雨を降らせることも
死せる誰かの幸福も
もたらしてはくれないが
わずかな意味をもたらしてくれる
こうして春の夜の
一室にそっと佇む今日の
まぎれもなく優しい一時が
渦巻く憂鬱の嵐のなかで
少しでも長く咲いていてほしい
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