132, 解決?そして開幕?
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あの大量の魔物が発生すると言うもの、それについてステラで調べると……昔、古代と呼ばれるような古い時代に同じような事件を起こしている者がいることがわかった。これがわかっただけだったらよかったのだけれど、生憎と同じページに書いてあったからな。いや、あれは付け足されたと言うのか?矢印で追加されていた。その追加の記述には今世になればなるほど人間の住んでいる世界の魔素は薄くなってる。これも年々悪化してる魔術師にとって死活問題だ。そして森の魔素は濃くなる。だから魔物は強くなり、人間は弱くなるだろう。まあ、こんな影響のせいで魔物大襲撃は上手くいかなくなる。魔素が薄すぎて魔物がこっちに来れないからそれを承知で術を使うんだな。これは忠告だ。例の術は魔力の無駄だ。使うな。
例の術とは魔石をばら撒いたり魔力を集めたりしていたものだろう。でも、その術のことを知ってるかのように書いてるけど一体誰が書き足したんだろう?これって結構国家機密な気がするんだけど、国の禁書庫にある時点でそうだよね。それで、この禁書子に堂々と入れるのは王族のみだから書いたのは間違えなく王族。でも、学者みたいなんだよね。過去の王族データみたいなのがあったらいいのになぁ。流石にないよな。それに王族として扱って貰っていない王族なんかは過去のデータに載っていない可能性もなくはない。
これを書いた者がもし、王族としてではなく学者としての人生を歩んでいたら過去のデータは魔法科にあるだろうな。それから魔法科にはそう簡単に近づけない。魔法科ってだけはある結界や罠が何かを持ってないと発動する。とか、持ってるものに反応して罠が作動するとか。そう言った罠が沢山あるから入れてもその後すぐ死ぬかも。もしかしたら人体実験の材料になるかもしれないけど。
まあ、こんな感じで俺は情報を集めたわけですが、ここには無断で入っている為早くしないと見つかる可能性がある。「転移」でここから出るしかないかな?
「転移」
そう小声で呟いて家に帰る。魔力による痕跡が出来ないようにちゃんと魔力の隠蔽もして置いた。その他の場所で魔力を解放してないから隠さなくても問題ないよね?変に魔力が清潔でも逆に不自然だし、魔力が清潔っていうのは誰かの漏れた魔力が全く混ざっていない魔力のことを指す。要するに人間の手が加わっていない魔力って考えてくれればいいよ?
で、これ以上変な事件が起こらないと言う保証は得られなかった。今回は失敗だったな。結局兵士が来る前に魔物を片付けられたから最低ラインのクリアはできたかな?俺も責任全くなしのへなへな人間じゃないから安心してちゃんと自分の後片付けは自分でするから。
『あら?さっき紗理奈ちゃんに頼ってませんでした?』
『だって一人は寂しいし、つまんないもん。俺だって一人が嫌な時あるの!』
『じゃあ、婚約が出来ますね』
『却下、というかシアは俺に結婚して欲しいの?』
『それが人間にとって幸せなことと誰かに教わったからそれが幸せなのかと思ったのですが、違うのですか?』
『俺にとっての幸せは結婚しない事だから』
『随分不思議な人間も居たもので。私が転生させてきた人間は皆結婚を望みましたよ?あろうことか愛人まで』
『そいつらが貪欲なだけだ。俺は貪欲じゃない!』
愛人なんていらん!結婚嫌な人間にもっと嫌なものを出してくるな!そう心の中で叫んだ時俺はあることに気がついた。また心を読まれている。そして多分これも読まれてる。もうヤダ〜
『ふふ、よく分かったね。聞いてたよさっきの。愛人やなんだ』
なんか面倒臭そうじゃん?それに今世は戦闘オンリーで行くって決めたもん!
『だからバトルジャンキー化してるんですか?』
してないです。ただただ戦闘が好きなだけ、いや、戦闘というものに取り憑かれているだけ。もう、抜け出せなくなってる。それだけの話。そしてそれに誰かを巻き込みたくない。俺といたら幸せになれないから。俺って転生してからなにかと事件ばっかりだったからね。暇だった日がない。今だって事件が解決したのかしてないのか分からないままだ。こんなんでいいのか?と思ってしまう時もあるくらい中途半端。
『自分を責めるのが得意な方は困ってしまいます』
そう言ってシアは喋らなくなった。通信を切られたのだろう。まあいっか。また何か俺がやらかせば話しかけてくれる。シアはあんまり連絡取りすぎると魔力切れ起こしちゃうらしいからね。
そしてこの時竜馬の社交界行きが確定する。今日開かれている。貴婦人同士のお茶会で噂を耳にしたお母様の世話をしていた紗理奈の情報だ。
次話もよろしくお願いします。評価して頂けると嬉しいです。




