121, 魔王様が人間界に
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俺は今大悟の城にいる。そして大悟たちが出てくるのを待っている。少し早く来すぎた。でも、いつもこのくらいの時間には起きてるのに……
「竜馬またせた!」
「久しぶりだね」
「今日はよろしく」
などなど色々なことを言われた。だから俺は「みんなで楽しもうね」と言っておいた。
「竜馬クマ凄いよ」
大悟、よく聞いてくれた。あの王女のせいで寝不足なのだ。
「ああ、昨日は大変だった」
「何があったの?竜馬でも疲れるようなことって想像したくないんだけど?」
「王女の餌食にされた」
俺は大悟にその話をざっとして人間界に向かった。大悟たちがランニングをご所望なのでその意思に従って俺たちはランニングして行くことになった。まあ、そこまで嫌じゃないからいいかな?
「ごめんね。疲れてるのに俺たちの運動に付き合わせて。麗羽がね最近研究に没頭してて全然運動してないの。だから走らせようかなって」
「大丈夫だよ。俺だって走ることほとんどないからさ。いい運動になる」
そう言って笑い合った。今の俺たちは走っているのではなく飛んでいるのではないかと思う。みんなバラバラだけど木の上を走ったり枝から枝に飛び移ったり。人間じゃないだけはあるなあ。俺は人間から生まれた人間ではない生き物らしいので、大悟たちと同じことができてもおかしくないよね。というか枝から枝に飛び移るのは人間でも出来た方がいいと思う、俺的には……
「竜馬、森抜けたよ」
「ここからも走る?結構距離あるけど」
「う〜ん、いっか」
「転移」すると言うので俺は全員を俺の部屋に「転移」させた。
「ここが竜馬の部屋?凄い綺麗……」
確かに蜘蛛の巣と埃まみれの魔王城からすればね。でも俺の部屋は人間からしたら汚いと思う。机の上は書類と問題集で溢れかえっているし、カーテンは閉まっている。その他にも花瓶の中に行けてあるはずの花がいけてなかったりと部屋はちゃんとしてない。でも、机の上を片付けるには書類と問題集を終わらさなくてはならないし、花瓶に花を生けるのはめんどくさすぎてする気になれない。などと言う理由で結構荒れてる。
「この部屋は入れないけど……」
「その部屋は俺が魔法で鍵つけたら誰も入れなくなった」
「……」
鍵を解除できるなら解除して中に入っていいよと付け足しておく。俺はお茶の準備をしに簡易キッチンに向かう。すると中に紗理奈がいた。何か作っているが見るなと言うので見ないでお茶だけ用意して出てくる。今日のお茶はいい香り。
「お茶持ってきたけど、飲む?」
みんなが飲むと答えたので全員分のお茶を出す。全員のお茶が淹れ終わった頃に紗理奈がケーキやクッキー、ゼリー、グミ、ポテトチップス、とか言う不思議なお菓子を持ってきた。そのお菓子はすごく好評だった。
俺も、グミとポテトチップスが気に入った。で、それらのお菓子の作り方を教えてもらうためにキッチンに向かってしまった。残ったのは大悟、麗羽、岳だけだ。
「何する?」
「何しようか?」
「手作りだけどチェスあるよ。その他にもボードゲームはいっぱいあるけど」
そう言って俺はチェス、オセロ、マージャン、などなど沢山のボードゲームを出した。そしたらオセロが気に入ったみたいだ。
この後はみんなでひたすらオセロをやった。紗理奈たちが戻ってきてからは一旦ゲームを終わりにして店を見に行った。
珍しいものがいっぱいあったようでみんな興味津々な様子。特に興味を責めしていたのは武器かな。無駄に装飾のついた剣を見て、なんでこうなるのか?と聞かれたが俺もこの剣の良さがわからない為、なんて答えていいかわからなかった。それで麗羽が運動不足らしいので「ダンジョン」に行くことにした。
「竜馬、なんでこの層なんですか?また死にたい?もしかしてサイコパス?」
どこでそんな言葉を覚えてきたんだ!というか魔王様たちがいればこの層楽勝かな〜なんて……ははは
魔物たちがけたたましい叫び声を上げながら俺たちを襲ってくる。それをみんなはその場で剣を振り、倒していく。岳はすごい。だって気配を悟られないように魔物の後ろにいつの間にか回っているんだもん。俺はそんなことできない。
とりあえずボスのいる部屋に行く前に役割を決めておきたかったので、魔物を倒しながら役割を決めていく。俺は攻撃することになった。
「ボス部屋だ〜何がいるのかなぁ?」
化け物だよ。俺は心の中でそう答えた。
ボス部屋のドアが開く。今回は人数が多かったからか、ここまでくるのに息が乱れてない。これならどうにかなりそうだ。
中に入った瞬間飛んできたのは石、それも結構な数だ。
「みんな避けろ!」
おお!大悟が指揮をとってくれた。大悟はこう言うの上手そうだもんね。
俺たちはいろんな方向に散った。だが、1人だけ避けていない人物が1人、岳だ。多分全部余裕で避けられるんだろうな。
向かって切る石に怯みもせず堂々としている。あろうことか手はポケットの中に入っている。何かあった時剣を抜けないんじゃないかな?そう思ったが、剣を抜くまでもなかったと言うことはすぐにわかった。
「全員で攻撃だ。紗理奈は竜馬の回復ができるように魔力をちょっとでいいから残しておいてね。みんなは剣に魔力付与して攻撃するんだ。ダンションは壊さないように。壊れた場合入れ達は死にます」
俺は久々?にナイフで戦うことにした。魔力付与をしてあるから攻撃の重さは問題ない。今回は重さではなく素早さ重視で攻撃する。
謎の長い物体があるせいでまともに近づけない。だが、それを掻い潜れれば勝ちだ。俺は今まで出したことないようなスピードで魔物に向かう。人間の裸眼では見えない速度だ。俺自身あんまり見えていない。
魔物の体が俺のナイフの間合いに入ったから高速でナイフを動かし、傷を付けたところを何度もなぞるように切り込みを入れる。ある程度深さが入ったら、上に飛んで上からナイフで刺す。その時に隙が生じたらしく総攻撃をしていた。みんな剣や槍を使っていた。
こんな感じのを繰り返した結果、ブレスを吐いてきた。それは紗理奈に向かって放たれたもの、でも紗理奈は反応できていない。俺は咄嗟に「転移」し、違う場所にまた「転移」した。
ブレスに焼かれてしまったか。俺のマントは端が焼けてしまった。まあいいか。これならすぐ治る。
こんな事を考えている間にボスは倒されてしまったらしい。歓声が聞こえる。そういや紗理奈を抱えたまんまだった。紗理奈の顔を見ると、顔を背けられてしまった。いいや、このままお姫様抱っこしとこ。意地悪、意地悪ふっふっふ。
「じゃあ、こっち来て」
俺はそう言ってダンジョンの下にあった部屋にみんなを入れる。俺はもう既に鍵を持っているので開けられた。
「ここは?」
「この前俺たちはこのダンジョンをクリアさせたんだけどね。死にかけた。お陰で体の傷が増えちゃったよ」
そう言って腕にある傷をを見せる。みんなでやったら簡単だったね。そう言ったら、意外とキツかったけどね。最後は魔力を全部使って総攻撃したし、おかげで魔力がすっからかんだ。と言われた。
「そっか、楽しめたようで良かった」
「今日はありがとう」
「有意義な時間を過ごせた」
そう言われてダンジョンから出ることになった。魔物の素材は全部大悟にあげた。いっぱいあったから持って帰るのが大変そうだったから、魔法のバックを渡した。底なしのバックだ。
「じゃあ、今度は俺たちがここに突然来れるね」
「う?」
毎日でも俺の家に来るらしい……なんでー!
次話もよろしくお願いします。評価して頂けると幸いです。




