118, ユーリとの別れ
ログインありがとうございます。
「もう時間がないんだ。伝えたいこと伝えていい?」
ユーリが切ない笑みを浮かべながらそう言った。
「本当は紗理奈ちゃんにもここにいて欲しかった。でも、辛いと思うから。僕らレイスが成仏するのは簡単じゃない。人間に手を貸してもらわなくちゃいけない。その時に生じる魔力派で気を失っちゃったら僕がまた成仏できないから。だから竜馬だけに頼んだ」
確かにレイスなどの高位のアンデットなら人間が聖属性の魔力をかけることで成仏しやすくなる。でも、聖属性の魔力をかけるという事は俺がユーリに苦痛を与えると言うことになる。そんなことできない。
「なんで?ユーリは俺の友達じゃないの?友達ならずっと一緒にいてよ。俺の数少ない友達の1人なんだよ。ユーリがいなくなったら俺はまたいつもの生活に戻っちゃうんだよ?やだよそんなのユーリがいない日常なんて……」
俺は泣いてしまった。だって、今まで仲間がいなくなるなんてこと一度もなかったもん。前世ではみんなが奴隷にされていたが俺だって奴隷だった。だから悲しいとか言う前に主人に殺されないように頑張ろうと言うことしか考えられなかった。要するに、殺されないように必死だったと言うことだ。
「竜馬、落ち着いて聞いて、僕はこれ以上この世にいたら意思のないただ人を襲うレイスになっちゃうんだよ?竜馬はそんな風になったレイスを見たことないかもしれないけど、俺の友達は暴走して聖騎士に倒されたよ。それを見て頑張ってこの姿を保ってたけどもう無理……」
「ユーリ、俺、ユーリがいなくなるのの手助けなんてできない。それなら俺と「契約」すれば、そうすれば生きれる?」
「竜馬、僕はもう手遅れだから、人を襲う怪物にならないうちに成仏させてほしい、な。そろそろ、喋る、のも、限界……だから、僕、の、話、聞いて……」
俺はユーリの遺言を聞いた。
「竜馬、僕と…友達に、なってくれて……ありが、とう。君、みたいな…優しい………友達に、出会えた…僕、は幸せ者、だなぁ。だから、竜馬も、幸せに、ね。紗理奈、ちゃん、には僕が…生きてる、時に、会い、たかった、って伝え……ておいて。それと、最後に、一目惚れだったとも」
ユーリの最後の言葉……もう会えない。なんで、なんで俺はこんなに失ってばかりなんだ。前世でも仲間を何度も失ったその度に崖っぷちから落とされたように引きこもった。それでも何度も何度も立ち上がった。そうしなくてはならなかったから。でも、本心じゃ自分も同じところに行きたいと思っていた。自分が死んで仕舞えば仲間が死んでも悲しくない。だって自分は死んでしまっているのだから。
今世でもまたこんなことが続くのかなぁ。俺が無力だからみんな離れていっちゃうのかなぁ。これ以上何も失いたくない。絶対に守るって今度こそって思ってたのにさ。新しい人生始まってたった6年で自分で決めたことさえ実行できない無能なんだ。
「竜馬、僕、とは…あの世で……会えるよ。竜馬は…こっちに、早く…来ない、でね。僕……は、いつまでも、待って……るから…‥‥…いっぱい、生きるん、だよ。紗理奈、ちゃん……とも、幸せになってね」
思考が、変な方向に進んでる気がする……
「俺も紗理奈も長生きするよ。ユーリの分まで」
「あ、りが、とう………また、いつか……あ、おう、ね」
「ああ、今度はみんなで生活するぞ」
俺は泣きたいのを我慢して笑顔を作り聖属性の魔法を発動させる。
「竜馬、の、魔力、あったかい、よ。痛くない、優しい光……」
「嘘だ。俺は暖かくなんかない。俺は冷たいよ」
「竜馬、の、悪い、ところは、自分を、攻める、こと。自分、を、攻め、ないで。短い、間、だった、けど、ありがとう……そして…‥‥…バイバイ」
そう言ってユーリの体は崩れた。俺の魔力を受けながら。魔力派がきたが俺にとっては微風程度のものだった。ユーリがいなくなり、魔力の放出がいらなくなったのに魔力が止まらない……
俺は上を向いてこう呟いた。
「ユーリ、俺は君の優しい友人になれてた?迷惑もかけたけど一緒にいてくれてありがとう」
そう言ったら今まで抑えていた涙が溢れ出した。俺は身に任せて泣き続けた。そうしていたらいつの間にか夕方だった。さっきはまだ明るかったのに……紗理奈のところに戻らないとなのに……さっきのことを思い出してなかなか部屋に入る気になれない。
話の内容が内容だからでしょうか?読み返してて誤字脱字の量がいつもより多かったです。次話もよろしくお願いします。評価していただけると幸いです。




