114, 森の中での出来事11
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そして俺は「ここまで生きてたの〜?お仲間さんが死んじゃったりしてない?君たちのことだから何人かかけてるかな?って思って……」
心の中で俺の仲間は全員生きてるぞ!いや、元々死んでた奴がいるか。と思いながら11層に繋がる扉を潜る。
「紗理奈、ゴーレムオンパレードなんだけど、塩水用意した方がいい?」
「ゴーレムが錆びるとは思わないけど、やってみたいならやってみればいいんじゃない?」
「ん、そーする」
俺は「アイテムボックス」に入っている塩を出し、魔法で水を作る。塩と水を混ぜて近くにいた魔物にぶっかけてみる。
「おお、結構錆びるねぇ」
「お、思ったより錆びたわねこれで動かなくなるんだったらいいけどさっきみたいにネジ外したら暴走した!みたいに、暴走したら意味ないよ」
「そうだよね。俺もそう思う。で、結果だけど暴走しなかったよ」
「いちいち、ゴーレムにかけてたらキリがないんじゃないの?魔石を1発で抜いた方が楽でしょ?」
「確かに、じゃあこれを撒きながら走ればいいんじゃない?」
「それだけ塩があればの話ね。それにそんなんで塩使うの勿体無い」
それはそうなんだけど、固すぎて切るとなると剣の切れ味がすぐ悪くなっちゃう。それに俺だって身長伸びたから双剣で攻撃の数勝負じゃなくても攻撃の重さで対応できるようになったのだ。
双剣を好んでた理由はね。うまく重い攻撃を喰らわせられなかったから。致命傷を負わせたかったんだけど無理だった。だから、スピード勝負してた。
「久々にナイフ使うか〜」
俺はそう言ってゴーレムたちに向かって走る。ナイフは腰に3本くらいついてるから一本なくなっても死にはしない。筈だ。
ガキン!
鉄と鉄がぶつかった時の音がする。この調子だと魔力の強化をしないでの攻撃は無理かな。
俺は剣に魔力を纏わせ、ゴーレムに攻撃する。攻撃する度に魔力が吸い取られている。これじゃあ埒が開かない。
「紗理奈、ユーリ、強行突破するから」
「りょーかい」
「わかった」
強行突破すると言って俺は闇属性魔法の陰を縛る魔法を使う。その間に隠し扉を探しつつ突っ走る。
「竜馬これじゃない?」
「とりあえず入るぞ」
「僕も〜」
俺たちが入ったところは何故か階段が続いてる場所。その時突然頭に響いた声。
「おめでとう!90層まで進めるよ!すぐに死なないでね!こっちが楽しくないから」
俺たちは変な罠にハマってしまったらしいが逆に良かったのかもしれない。そんなに沢山の層があるとは思わなかったから短縮はありがたい。
「竜馬、これ罠だったんだねごめん」
「紗理奈ありがとう」
「僕からもありがとう」
「な、なんで?」
「「沢山の層があったのにそれをすっ飛ばせたから」」
「はぁ」
紗理奈はポカンとしていた。
この後は順調に進み、2時間もしないで90層をクリアすることができた。ある意味よかった。そしてしばらく食べ物を口にしてないから腹減った。
「ねぇ、食事しない?」
「私たちは大丈夫」
「ぼ、ぼくもかな」
ユーリの反応からして紗理奈が何か仕組んでいるな。
「隠し食糧でも食べてたのかな?俺はちゃんとしたご飯持ってたのに、おにぎりとかパスタとかトルティーヤとか他にも沢山持ってたのに……みんなでたべたかったな〜」
「た、食べる」
「た、べた、い……」
やっぱりね紗理奈が何か仕組んでたんだ。大方クッキーでも食べていたのだろう。紗理奈はいつもクッキー持ち歩いてるからありえないことじゃない。
「ここでいいね?何食べたい」
「パスタ」
「トルティーヤ」
紗理奈がパスタでユーリがトルティーヤね。俺は……オムライスかな?
「アイテムボックス」から出来立てホヤホヤのご飯を出す。それをみんなに渡して、ダンジョンで初の食事を取る。
おいし〜、まあ、ちゃんとした料理屋さんで買ったものだから不味いわけないんだけどね。
「美味しかった、です」
「こんなに美味しいご飯毎日食べられるの幸せ」
それはどーも。
「で、なんで嘘ついたの?」
そう笑顔で訪ねたら紗理奈はフツーに教えてくれた。
「お腹空いたけど、お腹すいたって言うタイミングがわからなかったから、クッキー食べてた。今日はクッキー焼きすぎていろんな人に配ったのの残りがバックに入ってたから食べてた」
あ、そう言うことね。だから2人で口裏合わせしてたんだね。理解理解。
「ね、俺にもちょーだい。紗理奈のクッキー好きだから」
そう言ったら紗理奈は袋に入ったクッキーをくれた。中に入ってるのは10枚、こんなによく焼けたなぁ。と思いながら食べる。
「紗理奈、美味しいよ。今度新しい味も一緒に考えようか」
「う、うん」
これで紗理奈も、俺もご機嫌だ。ユーリはトルティーヤ食べてから夢の世界に飛び立っている。要するに妄想に世界に旅立っていると言うことです。
「じゃあ、91層頑張るぞ!」
「おー」
「トルティーヤおいしーな」
ユーリはまだ夢の世界にいたのだった。
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