108, 森の中での出来事3
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ユーリはとても優しい子だ。だから友達を作ることが成仏条件なのかもしれない。でも、こんなに心優しいユーリをいじめておいて何も罰がないのは俺が許さない。
と言ったところで無駄なんだ。ユーリをいじめてた奴はもうとうの昔に死んでいる。
ある時期を境にここに存在するすべての国が今までの歴史をなくした。すべての国同時に無くなったわけではないのかもしれない。それでも歴史を残すことができなかった。それがなぜなのかわからないけれど何か大きな問題があったと言われている。それは魔物の襲撃とかではなく食糧や経済の問題だったと言われている。証拠がないのでなんとも言えないが……
勘づいたかもしれないがユーリの生きていた時代は歴史として残っていない。そしてそれだけ昔の人間が生きているわけがない。
「竜馬〜このチェスってゲーム面白いね。これは僕が生きてた時代にはなかったゲームだと思う」
「楽しいならよかった。やりたいことあったら言ってね」
「ありがとう。竜馬、みんなで狩りに行くってどんな感じなの?」
「俺もぼっち人だから紗理奈としか狩に行ったことない」
大悟や岳、玲央、麗羽と言ったのは反魔王派の魔物の駆除だったからな。狩ではないと思う。俺は狩気分だったけど……
「じゃあさ、今から行く?私着替えてくるから」
「うん、行く!竜馬、いい?」
ユーリ、君は気がついているのかな?俺が君のおねだりに弱いこと。
「行こうか」
そう言って俺は窓から外に出る。紗理奈はもうすでに着替えに行っている。
俺行くって言ってないよね?もしかして俺、心読まれてる!
少ししてから紗理奈が窓から出てきた。みんな、俺の真似しなくていいんだよ?
「お待たせ、どこの森行くの?」
「魔物が強いところでいいだろ」
「僕戦えないよ?」
「レイスが戦えないとか初めて聞いた」
「でも、戦い方わからない」
「適当にたたかえばいいんじゃない?」
「竜馬こそ適当だよ?」
とりあえず魔物が強い森に行けばいいよね?もう行くからね。俺はそう心で確認してからみんなを「転移」させた。
森に着いた瞬間俺は何か重いなと感じたもののなんでもないと言い聞かせていた。何が重いのか分からない。でも、体がうまく動かないような感覚だ。俺のことを誰かが恨んでいる?でも誰に?
この感覚は知らない。こんな変な感じのする空気なんて…‥
「竜馬大丈夫?顔が青ざめてる」
そう言われてるのも気づかないくらい余裕がなかった。
「竜馬!」
そう叫ばれてやっと現実に戻ってきた。「さっきからおかしいよ?どうしたの?」と声を掛けられているのに声が出ない。どうして、なんで、体が動かない。前来た時は何にも感じかなかったのに。
「‥‥ぅ‥‥ぁ…………っ」
「竜馬!」
くっそ、声が出ない。体はかろうじて動くもののハンドサインを紗理奈は知らない。だから、気づいても何をやっているか気づかない可能性が高い。築いてもらえないかもしれないものをやるより確実に伝わるものの方がいい。
確か「アイテムボックス」の中に状態異常を治す薬があったはず。俺はそれを探すために「アイテムボックス」の中に手を入れる。不幸中の幸いか状態異常の回復薬はすぐに見つかった。それを口元まで持っていきその蓋を開ける。
「何が起こっているかわからないけどなんかやばい気がするよ」
そうだよ。ユーリ!俺は体が動かなすぎて死にそうだよ!それと魔力の放出が行われてる。俺を置いて逃げろ!そう声に出したくても出せないのがもどかしい。
紗理奈は俺がしようとしていることに気がついて状態異常の回復薬を飲ませてくれた。ありがとう!だけど薬の効果があまりない……
「に‥‥…ろ………げ‥‥…ろ」
「竜馬?」
紗理奈のばか〜俺これでも頑張って声出したの!ちゃんと聞いてて!
「に‥‥…げ‥‥…ろ………」
喋るたびに喉が焼けるように痛い空気を吸えば吸うだけ変になっていく。
「ユーリ、逃げるよ」
そう言って紗理奈が俺を背負い、ユーリの手を掴んだので転移を発動させる。魔法だけは使えた。魔力の移動はいつも通り。
家に帰ってきた俺たちは床にお尻がくっついてしまったのか?と言うくらい動かなかった。普段ずっと浮いてるユーリですら床にへばっている。
咄嗟に転移したからまた、鍵のかかって入れない部屋じゃないか。もう一回転移?出来なくないけどめんどくさいな。結界みたいに固いこの鍵を解くより楽だろうけど。
「転移」
声は出るようになったらしい。よかった。何にも出来なくなったかと思った。
「竜馬、さっきのはどうしたの?」
俺はさっきの出来事を話した。
そして同じ頃、森で魔力砲が発射され、森の木が沢山薙ぎ倒されていた。
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