107、森の中での出来事2
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俺は毎日のようにあの森に通ってユーリと遊んだ。
「ユーリは生前はどこの街に住んでいたんだ?」
「僕はどこに住んでいたか覚えてないんだ。生前の記憶がところどころ抜けててよくわからない。ただ死んだ理由だけは覚えているよ」
「変なこと聞いてごめん」
「いいよ、大丈夫、調子に乗って俺のことをこの森に置いていた奴らに復讐がしたいって言うのもあるけど一番は友達が欲しかったんだ。だから君みたいな人が友達になってくれて良かった」
ユーリはこの世に未練があってレイスとなってしまったらしい。1番の未練は友達がいなかったことらしい。自分ではそれだけが未練と言ってはいるけど、本当は復習もしたかったんじゃないかな?と言うのが俺の考え。
俺は暇さえあればユーリのところに行っていた。
「竜馬、僕は竜馬の家に行ってみたいな。初めてのお友達だから友達の家に行くってワクワクする!」
まだ許可してないんだけどな……
『レイスを家に連れて行くのですか?気配でバレますよ?』
お久しぶり、ってほどでもないのかなぁ俺からすればそうかもしれないけどシアからすると毎日俺を見てるわけだから久しぶりではないのか?とりあえず心の中でお久しぶりと言っておく。
『ですよね〜』
『ファイト〜』
『他人事すぎだわ!』
「いいよ。おいで」
「ありがとう!」
『で、ユーリくん可愛さに負けたんですね』
そうですよ!ユーリのおねだりするときの顔に負けるんだよ。ユーリって可愛い系男子?なんだよね。俺から見ても可愛いと思う。
『人の心を勝手に読まないでくださいませんか?』
『竜馬君の反応が面白いのでやめません』
『じゃあ俺は反応しなければいいのかな?』
『面白くないのは却下で』
『却下というか、俺は俺の意志で動く』
「今から行く?」
俺がそう尋ねると……
「いいの?」
「じゃあ行こっか」
俺はそう言って空を飛ぶユーリはレイスなので飛べる飛べない問題は心配無用!
「すごい!人間で空を飛んでる人初めてみた!」
「このくらい誰でもできると言いたいところだけれども、俺と俺のパートナー以外使ってるのを見たことがないよ?」
「すごいじゃないか!僕は使ったことないからわからないけど難しいのなぁ?」
「コツを掴めばすぐだよ」
俺はユーリと並んで空を飛ぶ、結構なスピード出てるからそんなに時間はかからないはず……
誰かといると俺は饒舌になるらしい。最近は貴族社会でも魔力の噂は聞かなくなった。俺の魔力が封印されたから噂が嘘だということになったのだろうか?
「僕が家に行っても家族の人お達は驚かない?」
「気づかれなければいい話」
「竜馬の家ってどんなところなの?平民の部屋なんて大体一部屋しかないじゃん?」
「俺は貴族だから」
「へ?」
「俺は貴族だよ?だってこの服見れば分かるでしょ?平民はこんなの気ないだろうし」
「今はケイル何年?」
「は?ケイル?」
「え?ケイルって言わないの?」
「ケイルって何?」
「年号?みたいなの……」
「俺、今の年号わかんない」
「今生きてるのに?」
「うん」
俺は本当に知らないのだ。まずこの世界に年号があったのだろうか?なかった気がする。あったとしたら陛下が国王になってから何年で数えられている可能性が高い。
「家つくよ」
「あれ?」
「うん、あれ」
俺はそう言って自分の家を指差す。流石はレイス心が人間であっても魔力はちゃんとレイスらしい。今きた道が紫の魔力で色づいている。もちろん普通の人には感じ取れないくらいの魔力だから騒ぎになることはないだろう。
俺は自分の部屋に窓から入る。もちろん、使用人がいないかを確認したりしてからだよ?流石にレイスを家に入れたとなると問題になるから。
俺たちが部屋に入った瞬間、紗理奈の静かだけど怒っているようなが聞こえた。
「竜馬は指令モンスターを家に連れてくるなんて馬鹿なことをする人じゃないと思っていたのに……」
「えっと〜、紹介するね。この子はユーリ、で、こっちは紗理奈」
「えっと、ユーリです」
「紗理奈よ。竜馬、この子を連れてきた理由を教えてくれないかしら?」
俺は今までのことを全て紗理奈に話した。案の定紗理奈はすぐに理解してくれたからよかった。これでなんで連れてきたの?騒ぎになったらどうしるの?って言われたらどうしようって内心焦ってたんだよ?
『紗理奈ちゃんはそこまで空気が読めない子じゃないでしょ?』
『それでもヒヤヒヤするもんはするの!』
俺は心の中でこんな会話をしていた。
「それより竜馬奥様と旦那様はこの魔力の反応に気づかれてらっしゃいますけど?」
ど、どうしよ〜俺の魔力も解放する?魔道具が耐えられなさそうだけど?
「今は上に上がってこないかもしれないけど夕食の席に呼ばれる可能性はたかい。逃げるなら早くした方がいい」
「お母様たちはここに入ってこれないはずじゃ……」
「ドアを壊してでもくるよ。奥様は」
「竜馬のお母さんって怖い?」
「それはとてつもなく怖い」
「へえ、一回会ってみたいな」
それはやめておいた方が身のためどと思うんだ。会った瞬間なにされるかわからないよ?
「竜馬のピアスユーリにつければいいんじゃない?」
「俺はどーすんの?」
「頑張って」
俺に自力で魔力を隠せと言われても困るのだが、さて、どうしたものか?
「アルフ!早く出てきなさい!」
俺は即座に耳を塞いで声を出すものの意味がないのでとりあえずユーリにピアスをつけ、俺はそのままの魔力で出ることにした。
「どうしたのお母様?」
「変な魔力反応があるんですけれども?」
「そうですか?それは俺の魔力反応ではないですか?さっきまで魔力を解放していたんで」
そう言って魔力を押さえつけていたのを押さえつけないようにする。お母様は腰を抜かした動けない様子。俺は魔力の波長を完全にユーリと同じにしてあるから問題ないはず。
「では、俺は忙しいので」
そう言って部屋に戻る。この後はもうお母様が訪ねてくることはなかった。
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