102, 傷跡と余計な出費
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俺は虎を「アイテムボックス」に入れて家に帰ろうとした。帰ろうとしたんだよ。
「竜馬、そのボロボロの服で帰るの?」
「だってこれしかない。それに紗理奈だってボロボロ……」
紗理奈は、いろんなところが切れている。俺より目立たないけどボロボロだ。
今俺の格好は大変見苦しい。剣で刺されて時に出血した血と吐血した時の血が服についている。これで家に帰らずどうしろと言うのだろうか?
「それを持って家に帰ったらどうなるかわからないの?奥様は竜馬を自由にさせてくれないよ」
「それは困る。だけどこの服で外にも出られないでしょ?」
一応と言って入れてある予備のコートがあるけどないことにしよう。だって血まみれので着たくない。
「竜馬は服持ってるでしょ?それにこの服をどこかで捨ててこないと……」
俺はこの意見に反対したが受け入れてくれなかった。琥珀を出しても受け入れてくれなかった。俺より紗理奈の方がお母様の性格を知ってると思うから従っておいて間違えはないと思うけど服買うのめんどくさい。
「じゃあ、コートじゃなくて「隠蔽」でいい?」
「いいよ」
俺はそれで我慢してもらい。金持ち向けの服屋に向かう。この領地で雄一と言っていい高級店だ規模も大きく他領にも流出してるんだとか。いつ行っても新しい型の服が置いてあるところ。
「ここでいい?」
「私は庶民のところでいいんだけど?」
「俺がダメなの!わかって!」
今は一応貴族としてきてるから!ね。流石に平民の服を着れないのですよ?
「こんばんは」
「あれ?もう閉店してるよ」
「緊急で服を売ってくれないか?」
そう言って俺は「隠蔽」を解く。
「どうしたんだい?何をやったらこうなるんだよ。しかも2人ねえ」
服屋のおばちゃんはこれじゃあって言って服を売ってくれた。ただし、定価よりちゃっかり高くして……
お婆ちゃんは事情を聞かないでくれた。だけど、なんで血まみれなのかはどうしても知りたかったらしく。服を見て目で訴えてきた。
「これは戦闘でちょっと怪我してね。大した傷じゃないから大丈夫だよ」
「大した傷じゃない、ねぇ。死にそうになってたのに?」
紗理奈が小声でそう呟く。
「領主様の息子さんが怪我するなんて珍しいじゃないか」
俺は領主のダメ息子だとバレていたらしい。
「実はお父様も怪我してるんです。お父様が怪我をして帰ってきたから俺が行ったって感じですかね。そしたら不意を突かれてこうなりました」
「領主様は大丈夫かい?」
「命に別状はないかと」
「そうかい、そうかい」
おばあちゃんは話してる間に服を決めたらしく俺たちに渡してきた。
俺のは黒のズボンに光沢のある銀のYシャツ、青のネクタイに銀のタイピンこれで1086ゴールだ。紗理奈はフワッとした感じの黒と白のスカートに黒のガーターに白のYシャツ、赤と黒の花の髪飾りだ。お値段は1472ゴールド。俺より高い……と言うかなんで子供なのにガーターなの!フツーに靴下でいいだろうに。いちいち変なのにしなくていいのに。
「紗理奈はそれでいい」
「なんかスカート短いけど可愛い」
ご本人かわいいって言ってるしいいかな?
「じゃあ、これで足りる?」
めんどくさいので3000ゴールド出して置いた。綺麗な数じゃないと数えるのめんどくさいしね。
「ありがとうございます」
おばあちゃんはご機嫌な様子。定価より高く買ってもらえた挙句お釣りもいらないとなればそうもなるか。
「じゃあ、また用事があったらここに来る」
「お待ちしております」
俺たちは店を出て、屋敷に帰ろうかと思ったりもしたが、今日は宿屋でねることになった。これも紗理奈がそうした方がいいと言ったから。多分本心は宿に泊まって見たかっただと思うけどね。
この後は宿の部屋でくつろいで早めに寝た。体は新しい福を着る前に洗わせてもらった。夕食は俺の「アイテムボックス」に入ってる非常食だ。
〈朝〉
俺は疲れていたのだろうか?いつもよりも起きるのが遅くなってしまった。
「おはよう紗理奈」
「おはよう。昨日は傷跡見るの忘れてたから今見る。早く服脱いで」
この寒い時期に朝っぱらから服を脱げと、もう11月の中旬だよ?
「は〜や〜く〜」
紗理奈が怖い。その笑顔は……お説教の時の!となった為脱ぐしかないので我慢いて脱ぐ。こうゆう時に限って魔法を使うと言うことが抜け落ちてしまう。だから痛い目見るんだろうな。
この後俺は傷跡が残っていることを確認されてしまった。為、正座のお説教タイムがあった。ただし、10分くらいの短いものだった。
家帰ったらお母様にこのこと報告するのかな?できれば報告してほしくないな。
次話もよろしくお願いします。




