94, 魔王領復活!
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「いつまでもここにはいられないからね。そろそろ帰るよ。他にもやることが沢山あるから。それにもう俺の家には来れるでしょ?同じ世界にいるんだから」
「そうだけど、魔力的な問題で人間界に行ったら魔族ってことバレちゃうかもしれないだろ?」
「大悟、自分でもわかってるんじゃないの?わざと答えさせてる?」
「そ、そんなことはないぞ!」
「で、話戻すけど魔族ってことはバレちゃうね。今度ここに来るまでに魔力を抑える魔道具作ってくるよ」
「そんなものがあるんだ」
「これかな」
俺はそう言って外していたピアスをつける。すると魔力抑えられるような感覚と共に魔属性魔力が聖属性魔力に隠された。
「そんなものがあるのか!これがあったら人間界でも魔族とバレないではないか!」
大悟は興奮気味にそんなことを言うが問題はいくらでもあるだろ?聖属性の魔力がないとか……これは俺がどうにかします!
「牙と羽は自分でどうにかしてきてください。俺は隠し方知らないから」
羽はしまってるの見たことあるけど結構キツいみたいで一言も喋れてなかった。牙は無理でしょ。だってその大きさの歯が生えてるんだよ。吸血鬼でもないのにそんなことができるとは思えん!
「その魔道具は持ってる」
七海がこんなことを言い出した。
「は?なんで大魔王の俺が知らないのに七海が知ってんの?」
そう言われた七海は「なんででしょう?」と言いながら目を逸らす。
「七海が異様に大事にしてた箱あるだろ?あれだ」
流石従兄弟、よく知ってるね。
「七海、それを量産しろ!」
「家宝なのでお断りします」
こんな感じで口論が始まってしまった。仕方ない。
「ああ!もう!それも俺が作ればばいいんでしょ!」
「竜馬、これも作ってくれるのか!」
「仕方ないので作ってあげます」
俺はこうして沢山の魔道具を作ることになってしまった。どうしよう。やることが減ったと思ったら増えての繰り返しだー!
「ではまた今度、次は俺の家で会いましょう。秘密裏に」
「なんで秘密裏?」
「色々とあるのです。屋敷に行けばわかります」
「ほう?」
俺は人間界というか人間の住処に帰った。
「ルカさんただいまー!」
「いい加減慣れたぞ。竜馬、紗理奈」
「つまんねーな」
「人間界に戻るとヤンチャさが増しますね」
「前世がめちゃめちゃヤンチャだったからね〜ヤンキーみたいだったかもしれん」
「竜馬くんがヤンキー?ちょっと想像したら笑えてきた」
「なぜ笑うんです?別に悪いことではないでしょう?」
「竜馬って転生者だったの!」
「あ、言ってなかったっけ?言ってなかったらごめん」
「ごめんで済むと思ってんの!なんで私にだけ教えてくれなかったの!うわーん」
え?いや、ちょっと待て。なぜ泣いている。わざとではなさそう、と言うことはガチ泣き?なんで?
「ごめん、紗理奈ごめんってば。ねぇ、紗理奈?」
「竜馬ひどい!」
拗ねられてしまった。そして、後ろで愉快そうに笑うルカさんが気に食わない!
「ルカさん?笑ったと言うことはわかってますよね?説教するって言って、あんまり説教したことなかったんでその分も怒りますね」
そう言って紗理奈の頭を撫でたり色々と頑張ったけど、30分ぐらい泣き止まなかった。そして泣きつかれたらしく寝てしまったのはいいんだけど、なんで俺の上で寝るかな?抱っこしてる状態だから足が痺れる。
そしてこの状態を見てニヤニヤしてる人間がうざい。これで怒られないとでも思っているのだろうか?俺はルカさんにだけ聞こえるように心の中に語りかけた。これは七海の作った魔法だ。魅了が得意な種族な為心に語りかけるスキルはあると魅了しやすいんだとか。で、特別に教えてもらったから今、実践中……
『ルカさん、聞こえてますか?聞こえてたら正座してください。聞こえないふりしたら毎日悪夢を見る呪いをかけますね』
俺はそう言って紗理奈を起こさないようにルカさんの方を向く。
子供に怒られてる大人とは可哀想なのでこの後の出来事はご想像にお任せします。大体予想できるでしょう?あえて言うなら紗理奈が起きるまでルカさんは地獄だったと言うことでしょうか?ふふふ。
そして次の日から紗理奈は俺とあんまり話してくれなくなった。泣いてるところを見られなかったんだと。で、泣いたのは、俺に信頼されてないと思ったから。自分の知らない秘密をルカさんが知っていて悲しくなったんだとか。これじゃあ紗理奈には隠し事ができない。
それで、俺の誕生日はプレゼントを貰って終わりだったんだけど。紗理奈の誕生日だから外で祝おうかなと考えている。紗理奈の誕生日はお母様も知らないから。
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