表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/181

91, 歩き出す時間2

遅くなりました!かき終わり次第次も投稿します!ログインありがとうございます。

 俺は扉の中を見て驚愕のあまり息をするのを忘れてしまった。


「転移陣……」


「竜馬様何があったのですか?」


「中を見ればわかる」


「そう?」


 紗理奈も俺と同じような反応をした。扉の前でしばらく立ち止まったまま動かなかったのだ。多分息してないんだろーな。


「……っ!」


「分かったでしょ?」


「うん、分かった」


「これ入る前に銚子差痛いんだけどいいかな?」


「いいよ」


 俺は転移門がどこに繋がってるのかを魔力で辿りながら紗理奈に最近気になってたことについて聞いてみる。


「で、最近気になってたんだけどなんかよく口調が変わるよね?なんかあった?ずっと気になってて…」


「えーとね。本当の喋り方はこれでね。とある小説にハマって主人公の口調がちょっときつめな感じの口調でその口調がかっこよかったからそうしてた」


 へー俺知ってるよその小説。異世界人が書いた小説で題名は武勇伝みたいな名前なのに中はバリバリの恋愛小説っていうオチがある小説だよね。


 とりあえず半分まで我慢して読んだけど、その後は読めなかった。なぜなら俺はこういう系の小説が大の苦手だから。前世で仲の良い友人にオススメと言われて読んだはいいものの何がいいのかわからずそれを素直に伝えたらボコられたから。あの時の俺は強かったのになー推しを侮辱された友人には敵わなかった。


 よくよく考えて見れば悪いのは本じゃなくて俺の友人じゃね?


「今の口調の方がいいと思う」


 だって、俺はあの主人公が気に入らないから。あのちょっとキツめな口調の何がいいのかわからない、俺には理解不能。だって紗理奈さん曰く俺は人間じゃないらしいから。と言うのは言い訳な。


「それならこの口調のまんまにする」


「そうした方がいいと思う」


 是非そうしてくれ。


「あともう少しで終わる多分つながってるのは大悟の城の地下。そして扉には魔法がかかってる。一回そっちに転移してしまったら帰って来るのは大変そうだと思う」


「ねぇ、竜馬。あの機械何?ずっと気になってたのよ」


 機械?そんなもの何処に…あれか!確かに気になる。転移門は門を潜らない限り発動しない。向こうに行っても大丈夫だろう。そう判断した俺は機械のそばまで行ってみる。


「これは時計?」


「時計だな。だがこれがなぜここに?」


 これは多分、時が止まっている時計だ。この時計は俺が直せるくらいの簡単なものだが、部品がバラバラすぎて組み立てるのに時間がかかりそうだ。


「竜馬これ見て」


 紗理奈が見せてきたのは一枚の紙。しかも人間の皮で作られてるよ。不気味だなー紗理奈は気づいてないだろうからあえて言わないけど。


 書いてあったのはほんの少しそれも書き殴ったかのような文字だった。俺には読めません。こんなに汚い字を見たことありません。これだけ崩れている文字を解読しろとはまた無茶な。


「貴方がこの手紙を読んでいる時には私はもうこの世にはいないだろう。一応名乗っておくが大魔王だ。一つやってほしいことがある。この時計を直して玉座の間の椅子の裏にある穴にはめてくれ。これだけやってくれればこの城を好きに使っても構わない。現代魔王に殺されない程度で」


 紗理奈さんよく読めましたね。こんな乱雑な字。


「誰かさんの汚い字を読んでいたらこのくらい楽勝だよ」


 誰かさんって誰だろ?


「それは竜馬と旦那様の字ですよ。メモ書きは親子揃って読めません」


 それはすんません。俺も忙しいもので……


「あ、言い訳はいいですよ」


「で、これを直せと?」


「そうですね。そう言うことです」


 またまた骨の折れる作業。なんで俺ばっかり仕事なんだ。紗理奈は俺が作業してる間、菓子食ってたしな。


 今度の作業は細かいから離さずに黙々と作業をする。意外と難しい作りになってたから組み立てるのに時間がかかってしまった。


 で、完成したのは手のひらに乗るくらいの懐中時計。真ん中には魔法陣が刻まれていて、宝石がわりに魔石を用いた時計だ。めっちゃキレー


「これをはめに行こうか」


「わかった」


 クッキーうまそー俺も食べたい。腹へった。


「竜馬はこれ食べていいよ」


 そう言って差し出されたのは小さな包みに包まれたクッキー。腹減ってたから嬉しい。


「行こうか」そう声をかけて俺は玉座の間に向かう。玉座の間の扉は重くて開けるのに一苦労するのだが、勝手に開いた。この時計のおかげかな?大人なら簡単に開く扉も子供では簡単に開かない。この体不便。


 俺は玉座の裏に周り、穴を探す。穴を見つけた俺は時計をはめ、少し離れる。


「其方は人間だな。魔王領を解放してくれってありがとう。この礼はこの時計でいいだろうか?」


 そう言われたので俺はこう答えた。


「俺は大悟たちのためにこの領地を解放しただけです。なのでそんな貴重なものはいただけません」


「それなら尚更持っていてほしい。この時計は全部で五つある。信頼をおける人間に渡すものだ。魔王のための時計はもっと豪華だしな」


「でも……」


「素直に受け取れ。そして今ここにいない魔王たちをここに呼んでくれ」


「わかりました。魔王たちをここに連れて参ります」


 俺は時計を受け取った。魔法陣が光っている。魔力が少しずつ時計に流れている証拠だね。黒かった魔石の色がだんだんと色々な色に変わっていく。


「なるべく早めに頼むぞ」


「了解です」


 俺はそう答えてその場を後にした。

次話もよろしくお願いします。よかったら評価してくれると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ