90, 歩き出す時間1
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「紗理奈、今日は魔王領のことについて調べるぞ。終わりそうなのから終わらせていくぞ!おー」
「……」
紗理奈さんノリが悪いです。き、気まずい……
やることは沢山ある。魔王領のことや、よくわからない事件のこと、その他にも沢山あった筈だ。まずは計画がいらない魔王領、次にステラの王族暗殺、これが終わったらよくわからん事件も解決するはずだから暇になるといいな〜のんびりと魔物狩りでもして生活したい。勿論社交界にも顔を出さないで。
「えっとね。まずは滅亡の森(forest of destruction)に行く許可を……」
「取ってくるならお一人で、最近仕事ができてないのですが?待ってますよ」
紗理奈はメイドじゃなくて俺のパーティーメンバーとしてこの屋敷におきたい。その方が色々と都合がいい。
「行ってくるよ」
そう言って俺は「転移」した。
「竜馬様ですね。数日ぶりです」
「そうですね」
「今日もあの件で?」
「今日はちょっと違う用事でね」
そう言ったら騎士の方は陛下を呼びに行ってくれた。俺はいつもの場所で待っているようにとのことだ。
「今日はなんの用だ?また面倒事を持ち込んだんじゃあるまいな?」
「陛下が面倒ごとと捉えるかは分かりません。今日はちょっとお願い事があってきました」
「なんだ?言ってみろ」
遠慮なく言わせてもらおう。今日は誰も監視してないみたいだから。
「単刀直入に申しますと滅亡の森、forest of destructionに入る許可をください」
「いきなりどうした?」
「気になることがございまして……」
「なんだ?それは」
「それは言えないです。正直なところ知ってもらうとこちらが動きづらいです。どこで情報が漏れるかも分からないので」
「終わったら報告しろ。それが条件だ」
「では滅亡の森に入る許可をいただけるのですか?」
「ああ、中の様子を報告してくれると助かる」
俺は了解の返事を出し、次の話題に移る。
「陛下、それともう一つお話ししたいことが」
「急に改まってなんだ?」
「陸兎ってこの国に戸籍がなくないですか?」
「知らぬ。でも、この国に忠誠を誓った時はこの国に入っていた」
「後ででいいので確認した方が良いかもしれません。それと陸との体の中には沢山の機械が入っています。その中に録音機能や録画機能を持った機会が入っている可能性も考慮した方がよろしいかと」
俺はここまで言うと帰る支度を始める。
「今日はありがとうございました。急速に終わらせたい用事なのでこれで失礼します」
俺は「転移」し、部屋に戻った。相変わらずカーテンとドアが閉まって電気もついていないので薄暗い。このくらいがちょうどいいのかもしれないが……
俺は呼びがねを鳴らす。紗理奈だけに聴こえる特別製だ。ご本人は知りません。言ってないので
「紗理奈出発の準備してきて」
「はい」
そう言って紗理奈は部屋から出て行った。俺の部屋の鍵は開けられないように改造してあるのでドアが吹き飛びでもしない限り俺の荒れている部屋は見えないだろう。
俺が作った特別な魔法を使うとドアをすり抜けられる。簡易転移陣みたいなものだ。
「お待たせしました」
なんでメイド服なのー!いつも着てる短いキュロットスカートでいいじゃん!もういいや、好きな格好でいいって言ったの俺だし。
「行くよ」
俺は地図を見て、この辺だ!と言うところに「転移」した。今度はちゃんとしたところに「転移」してますように、と祈りながら。
薄く目を開ける。目の前に広がっていたのは森そして後ろに広がっていたのは……草原!やったー!「転移」成功だ!
「ここきたことあるの?明確に転移してたから」
「ない。当てずっぽで当たった」
そう言ったら紗理奈に呆れたような顔をされたいいじゃん!こっちの方が早く着くよ!
「入ろっか」
俺はそう言って歩き出した。
後ろを振り向くと顔色の悪い紗理奈がいた。
「紗理奈どうした!何かあった?」
「何にも。でも、怖い」
そうゆうことね。確かに怖いかもね。でも入らないと問題は解決しないんだよ。入るしかない。
「じゃあ、手繋げば平気?それとも帰る?」
「手繋ぐ」
そう言ったので俺は紗理奈の手を繋いで歩き出した。今は魔属性の魔力を出していないから魔物が寄ってこない。
紗理奈はさっきより怖くなくなったのかだいぶマシになったけど、何かあったのだろうか?
「前の、幽霊退治の時の光景がフラッシュバックして…」
そうゆうことか。だから怖がってたのね。あの時はやばかったなー。紗理奈は気絶してたしねぇ
「無理しなくてよかったのに」
「でも、魔王領にいるみんなのために行かないと」
「俺一人でも平気だったのに」
「それでも行きたかったの!」
そうですか。紗理奈さんがいいならいいんだよ。
「わかったよ。来たからにはやるんだよ」
「分かってる」
まずはこの森の地図でも作るか。で、俺は紗理奈を置いて上に行けないから、紗理奈にも「飛翔」を覚えて貰わなくちゃならないわけだ。
「紗理奈、魔法を覚えてもらいたいんだけど」
「どんなの?」
俺は飛翔の魔法を紗理奈に教えた。案外すんなりと習得した紗理奈はご満悦な様子。
俺は空を飛んでいる紗理奈に紙とペンとボードを渡した。俺が森を見てくる間に書いておいてと頼んだ。これは俺が紗理奈に任せたのではなくて自分のをかけ、と言うことだ。多分通じてないけど、わからないようにしてるけど。
俺は偵察しながら地図を書いていく。どこに何があってどんなものがあるのかを簡単に把握する。俺が森の端っこから真ん中ぐらいのところまで来た時だろうか?大きな城があった。これは、玲央の城と全くおんなじ。と言うことは他の麗羽、岳、大悟の城もあるのだろうか?地図をかくのに見るから見つかるかな。と胸を躍らせていた。
案の定みんなの城は見つかった。これで、どこからあの場所に行けるかを確認するか。と、その前に紗理奈を連れてこないと。
「紗理奈、おわった?」
「終わった。竜馬は書いた?」
「うん、簡単にね」
そう言って紗理奈をある場所まで連れて行った。
「これは玲央の城?」
「そう、本当の城」
俺は中に入っていく。中に入って最初に見えたのはとても悲惨な状況。骨がいっぱい落ちている。どれも俺たいたり、切断されていたり、骨だけだからグロはないものの結構残酷……
「なんなの?」
びっくりするよね。入った瞬間骨まみれ、一体何が起こったのだろうか?
「とりあえず中に入ろうか」
「そうだね」
初めに行ったのは魔王の私室ここにはいろんなものが置いてあった。描き途中であろう手紙や書類、乾いたインクの入った壺、何もかもが生活していた時のまんま残っている。これはどうしたらいいだろう?とりあえず大悟の城に行くか。大魔王の城なら手がかりがあるかも
大魔王の城も玲央と同じように荒れていた。でも、その中に綺麗で誰かが管理しているかのような部屋があった。俺は中を見るために扉を開ける。
なっ、なんだこれは!
次話もよろしくお願いします!よかったら評価してくれると嬉しいです!(`・ω・´)




