47、夜の雑談
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「竜馬本読んでたでしょ?あの時何かあった?なんか変な顔してた」
「そんなに変だった?」
「普通の人にはわからないと思う。竜馬の纏う空気が一瞬凍ったから」
「そんなのよく気がついたね」
「なんかボーとした後、空気が一瞬凍ったからわかった」
すげー洞察力!洞察力って俺にはあるのかな?たまたまみてただけかよく俺の異変に気づいたよ表情に出してるつもりなかったんだけどな。
「で、考えてた内容は?」
「えーっとね」
俺は大悟のお父さん健人と話したことを話した。
「私も一緒にこの事件を解決したいから動くときは一緒に連れて行って!」
「分かった。でも、仕事を勝手に強制休暇にするかもしれないよ?」
「うっ、それでも大悟たちのためならやる!」
らしいので連れて行きます。
「紅茶上手に入れられるようになったでしょ?」
「そうだね〜最初は渋かったり薄かったり大変だったもんね。お茶一杯入れるのに何時間かかってるんだ!ってこともあったっけ?」
「変なことを思い出さなくてよろしい!」
口調が変わった。紗理奈って全然って言っていいほど表情が変わんないから表情変わるのって結構貴重なんだよね。この表情初めてみたとかなるとなんか嬉しい。というかゲームでもクリアしたような感覚だ。
「変なことではないだろ。いい思い出だ」
「私にとっては黒歴史なのよ」
「それはご苦労様」
「……」
怒ってる。怒られる!きゃー!
「えっと、寝ようか?」
「寝るんですか?逃げるんですか?竜馬はこのことについて考えないで寝るんですか?」
そういや本題忘れてたじゃん!俺完璧忘れてた!
「えーと?じゃあ、まず何からする?」
「何からする?じゃ、ないでしょ!」
だってねえ、何していいかわかんないんだもん!
「どうするの?暗殺するのしないの」
「暗殺?したいけどね。できなくない?とりあえずルカさんに聞いてからね」
「なんでもルカさんに頼るんじゃな〜い!」
って言われてもね〜暗殺しちゃっていいのか聞きたいよね。他国の王族だから罪に問われないと考えたい。これは陛下行きの案件だなあ。
「碌でもないこと考えてないで早く解決策を考えた方が身の為じゃない?狙われてるのはこの国なんだよね?」
「その通りでございます。」
「そう思うなら狙われてる原因とか調べた方が良さそうだけど?」
と言うことになったので、お父様の書斎に籠っている。
3時間探した結果は……
「うん、相当憎いみたいねそれも一方的に敵認定されてるわ」
「そうだねえ、めんどくせえ!なんでこんなに恨んでんだよ!恨む理由ある?たかが結婚を断っただけで」
「意味わからない!」
この情報はフツーに見つかった。だって本の見出しに書いてあるんだもん!ステラとダイカの関係って、それ読んだら分かることなら誰だって分かるはずよ?
で、内容は俺から読んだんだけど恋愛小説みたいで俺は読みずらかった。紗理奈はフツーに読んでたけど、で、内容をまとめると結婚の申し出断ったから恨みがあると言うことだった。なんともくだらない。俺からしたら……
「これは陛下に相談するしかない!それが一番だ!」
「それがいいように思えてきた」
そう言いながら紗理奈は困ったように周りを見渡した。
「……」
おとーさま今きちゃダメでしょ!
「幽霊として消えようか」
「竜馬は何をやっているのかしら?」
女の口調。じゃなくて!
「誰ですか?」
「不法侵入者だ〜!」
「お父様、調べ物をさせていただきます!」
「今更だぞ!」
「そうですね」
「ほんとだよ?で、探し物は?」
「もう終わったので、おやすみなさーい」
はよ退散じゃー!
お父様からの手紙が届いた。
竜馬へ
昨日調べてたのはステラと何故仲が悪いのか?じゃないかな?
ステラと仲が悪いのは婚約を断ったからの他にもあるんだよ。それは視察という扱いで学園の授業を受けた時にステラの第二王女が魔法を使えなくて、それを陰でコソコソ笑ってたのがバレたから。あいにく大事にならなかったけど、当時は大変だったよ。私は上から2番目の学園に通っていた。だから男女で分かれていなかった。別れているのは1番上学園だけだからね。私は第二王女の来たクラスだったんだ。特進クラスはみんな魔法を使えて当然だろう?でも、王女は魔法が使えなかったそれはなぜだと思う?
それは誰かが王女の魔術式阻害をしていたから。これは後から分かった事だった。
王女が出会ってすぐ、とある令嬢と衝突した。それを令嬢は謝ったのにも関わらず無視をし、無礼者だと教師に押し付けた。それを見ていた私は流石に酷いと思ったけどそこで私が出ることはできなかった。なぜなら身分が足りないから、公爵家の令嬢と私、対王族を相手に私が勝てると思えなかった。だから諦めた。
その後からだよいきなり魔法が使えなくなったのは。魔術式は壊そうと思えば簡単に壊せる。それを永遠に続けることもちょっと頭を使えばできてしまう。本当は王女も魔術反発魔法を使っていればよかったんだよね。使ってなかったからこうなった。
で、その令嬢はわたしのところにきてこう言った「私は罪を犯した人間、なので私の事を殺してください」でも私はこの依頼を受けなかったよ。「死ぬことは逃げることだ。だったら最後まで生きて苦しんだ方が罪は償えるのではないか」そう言った。そしたらその考えが気に入ったようで礼を言って帰った。その後しばらくは学園を休んでいたが、また復帰した時には彼女の体は傷まみれだった。恐らく親に鞭打ちでもされたのだろう。みていられなかった。
それをみた王女は笑ったよ。ざまあみろ、と。なんとも醜い争いだと思った。でも、これを知っているのは一部の人間のみ。王女が悪いなんて指摘できる人物は誰もいない。
こんな事件があったから。これは誰も話さない。歴史から抹消しようとしてるから。これが歴史書に載ればなんとも醜い女と言われるだろう。
これ以外に聞きたいことがあったら聞きにきなさい。待ってる
ガルアーク
と言うことらしい。なんでステラ王国が主催なのか分からなかったわけだ。で、この話が本当ならばダイカ王国を狙う理由は明らかなわけだ。これは一回陛下にあって聞いたほうが良さそうだ。
手紙に書いてあることを紗理奈とルカさんに聞いてみるか。ルカさんなら何か知ってるかもしれない。そう考えた俺はもう既に仕事に行っているはずの紗理奈を誘拐してきて強制休暇を主人命令で実行させた。
「朝から何ようですか?竜馬様」
「これを読んでくれ」
「なんですか」
「お父様からの手紙」
「はあ」
手紙を読み終えた紗理奈は唸りながらこう言った。
「私も陛下にお会いできるでしょうか?」
「俺に連れだって言えば大丈夫じゃない?」
「それならついて行ってもいい」
「ああ、行きたいなら連れて行ってあげる」
「ありがとう」
じゃあ、早速だけど情報を集めに行きますか!
俺は紗理奈と手分けをして、ステラ王国と繋がりのある人物を探した。結果!
「お前らはアホか!そんなことしたらせっかく隠してたことバレるじゃないか!」
「でも聞いたのは子供だけだし、情報は与えてないよ。飴で餌付けはしたけど」
「私も餌付けはしました」
そう、俺たちは子供に餌付けをしながら情報を集めていた。その方が効率がいいから。変に大人に聞くと警戒されちゃうし。
子供たちは甘味に飢えてるから雨で簡単に釣れた。出費はすごかったけど。
飴一つ10ゴールド。小さめのにしたからまだ安いけどもう少し大きくなると50ゴールドととてもお高い。俺は余裕で払えるよ。冒険者として働いたもん!
「で、お前たちがそう言うことをしたってことは何か理由があったんだろ」
そう尋ねられた。
次話もよろしくお願いします。よかったら評価してくれると嬉しいです。




