153, パーティーでの不穏な出来事
ログインありがとうございます。昨日も投稿できなくてすみませんでした。合唱コンクールやらテストやらでなかなか書けませんでした。
大きく地面が揺れる。大きな音と共に悲鳴も聞こえる。
しばらくして煙がなくなった時に一つの影があった。その影は殺気に満ちていた。なぜならその正体が竜馬という不意打ちを喰らってしまった人物だから。
咄嗟に魔術結界を張ったがそれだけでは対処しきれずモロに食らってしまったのだ。
魔術の正体は物理系のもの、ということは竜馬の頭に大きな物体が降ってきたと考えて良いだろう。
実際にそうだ、俺の頭のは血まみれだ。頭から垂れてくる血を手で拭いながら自分の魔法の構築を開始する。この近くの建物が崩壊しない程度の威力でかつ、あの魔物に致命傷を負わせるもの……あいつを真似て物理魔法しかないだろ!頭の上に大きなタライを落としてやる!
『な、なんでタライ』
鉄で重くて痛くて眩暈がする。
『ツッコミどころ満載……』
よし、出来た!とびっきり重いタライをあいつの頭に!俺が魔術を発動させたら魔物の上に大きなタライが現れる。それが見事にクリーンヒットした。
ゴォンという鈍い音が聞こえ、地面に着く前に術式を解除する。これで庭を荒らさずに済むし、変な疑いもかからないだろう。
タライを落とされた魔物は脳震盪で倒れている。まあ、やっつけた。かな?
俺が紗理奈の方にむっていくと紗理奈は俺に何をやっているの?と声を掛けてきた。
「えっと、タライに負けてもらった」
「なんでタライなの、っとまともなのでも良いじゃん」
「食らったもので結構痛かったから」
俺は一度タライを食らったことがある。言わば強制的に。
使用人に呼び止められ、後ろを振り返ったらロープで縛られてそこに立ってろと言われた。逃げたら紗理奈のサンドバックになってもらうと脅されて。サンドバックにされるのは別に良いよ。でもね、その相手が悪かったよ。紗理奈のサンドバッグになったら確実に骨が砕ける。そんなの絶対嫌だ。ということで大人しくしていたらタライが降ってきたわけですわ。めちゃくちゃ痛かった。正直に言って戦闘で怪我するよりも痛かった。なんかすんげー頭がガンガンしてそのあとふらふらしてもう何が何だかわからなかった。そしたらお父様が子供の頃からいると言うメイドが出てきて
「あら、アルフ様は気絶なされませんでしたか。旦那様は気絶なさったのに、親子なのにこんなにも効果が違うなんて」
と言われてしまった。後で紗理奈に聞いたところ。お父様が俺をとっ捕まえてこいと言ったらしく。みんなで考えた結果頭にタライを落とすことにしたそうだ。それも一番古くて一番大きくて一番重いのを落としてくれました。
「なんでだよ。フツーにごくフツーに呼んでくれれば行くけど?呼び出しのところに説教するからなんて書くからでしょ?俺悪くなくない?説教されるって知ってていくバカいる?」
「いないでしょうねぇ」
いないって言えるのになんで俺が行くと思ったの!って紗理奈に言ったら竜馬は私から見たら人間じゃないから行くかな?って思った。と言われた。俺はその答えに一応人間から生まれてるんだよ、二回目は…………
と言う出来事から思いついたことです。考えて咄嗟に思いついたのがタライ事件だった。
「はぁ、あれはごめん。絶対頭痛かったよね」
「うん、魔物に噛みつかれる方がよっぽどマシ」
「それは良くないかと、魔物の唾液や歯は汚そうだから。それに傷口なんてどうせほったらかしにするんでしょ?うむよ?」
「うんだら痛そうだね」
「そう思うなら洗いなさい。それとあの魔物が気絶しているのは良いのだけれどそのあとどうするつもりだったの?」
「生きたまま毛皮を剥ぐつもりだったの」
「本当は?」
「考えてませんでした」
「よし、刺してきなさい」
そう言って紗理奈が隠し持っていたであろう短めの剣を渡された。俺は素直に受け取り留めを刺しに行った。
気絶してる魔物は気絶しているので静かだ。全く動かないため楽にとどめをさせるはずだったんだけど、心臓まで剣が届かなかった。致命傷になったから良いだろ。そのうち失血死するだろ。
「返して」
「綺麗に研いで返してあげる」
「頼んだ」
紗理奈の隠し持っていた剣、切れ味がイマイチになっていた。俺がすごい切れ味にして返してあげるぞ!ちなみに俺が本気で研ぐと触れただけで切れる万能剣が出来上がる。
「じゃあ、中戻ろっか。なんかあったらまずいし」
「そうだね。精神攻撃にやられてる人がいないと良いけど」
「誰か一人はいるでしょうね。特に子供かしら?」
その意見については同感!じゃあ、助けに行くか。助かるかどうか分からないのが難点ではあるけれど
会場に戻れば一気に今まで聞こえなかったざわめきや悲鳴が聞こえるようになった。そして思ったことがある。お父様とお母様を帰らせて正解だった、と。
お母様とお父様の自動人形は作成済み、問題はないだろう。この人たちはお母様もお父様もいると思っているはず。
そういや自動人形も食べるんだっけ?やばくない?飲み物飲んでたら精神攻撃にかかってるんだけど!魔法だから愛情なんて知らないし、早く行かないと!
「急ぐよ」
そう言ってテラスに飛び込む。誰がいるいるいないなんて関係ない。魔法が破壊されたらそれこそ事件だ。
お父様とお母様の魔導人形は飲み物を飲んでいなかったみたいで大変なことになってはいなかったけど子供は倒れている子が数人いた。勿論倒れてない子もいるよ。
「紗理奈回復魔法かけてみてくれる?俺もやってみるから」
「了解」
俺は倒れている子に回復魔法をかけてみる。俺の魔力は完全闇、紗理奈は完全聖、正反対の魔力で行ったら効果が違うとかあってもおかしくないからだ。
俺が魔法をかけた子供は治らなかった。紗理奈の方は……治ってる……俺ってそんなに聖属性の魔力持ってないのかなぁ?聖属性の魔力を持ってないのによく回復魔法が使えるよなぁ、そんなことを考えていた。
いつも紗理奈より俺の方が回復魔法の効果が出るのは魔力量の問題。体の中にある魔力はほぼ無限と考えて良い。何があったのか知らないけど体の中で魔力が固まってしまっているそうだ。魔物を倒すと魔石ができるでしょ?あれは魔物が死んでしまったからできたもの、俺の体にはアレがある。まさに魔力の塊!そして闇の祝詞に似たものを口にした時魔力量が増えたでしょ?あれは体内の魔力を溶かしていたということだったのだと思う。
「紗理奈、俺は無理だった。頼んだよ」
「了解」
紗理奈も魔力の性質を知っていたのだろう。何も言わずの他の子を助けに向かった。
子供を全員助け終わった紗理奈が帰ってきた。
「みんなどんな夢を見せられてるんだろうね」
「気になるならあの飲み物飲んでみたら?」
「遠慮しとく。自分から毒を飲むほどばかではないからねぇ」
そうですかと答えた俺は異変に気がつく。会場内がやけに静か。みんな元気になったはずなのに……
「竜馬、これなんかやばくない?何が起きようとしてるの!」
毒を飲まされたものたちだ。みんな何か遠くを見ているような。この世に心がないような感じ。
本当になんなんだ〜毒?もうやなんだけど!ランさん?これもランさんが仕掛けてるの!もうやなんだけど!あああああああああああ!なんなんだ!ほんと、もう、俺何すれば良い?何やってもダメな気がするよ。
「逃げよう。ここにいるのは自我のない者たち、馬車じゃないと帰れないけど」
「了解、はしっていくよ」
俺たちはもう嫌になって馬車で帰ることにした。この時間がたったの3時間だったのは竜馬たちにとっても驚きだっただろう。あんなにのも不思議な出来事が自分たちの身を襲った。時間が長く感じるのは仕方のないことかもしれない。
無事に馬車の前まで来れた。でも、馬を出してくれる人間がいない。普段ならここにいるはずなのに、それにパーティーはもうすぐ終わりの時間、ここにいないことがおかしい。そう感じた俺ははやばやと自分でやることを決心した。もうこれ以外にここから逃れる方法はない。このパーティーについてはいつか噂が回ってくるだろう。もうここは退散だ。
この後もいろんな不幸が俺たちに降りかかった。いろんなところから命を狙われている状態だ。こんなのもう無理だ。早々と転移した方が身のためだよな。そう思った俺は紗理奈に馬で帰ることを提案した。だが、馬をそんなに早く走らせられる自信がないと却下されてしまった。だが、自分の身は自分で守ると言質を取った。これでさっきよりも楽に走らせれことができるだろう。くる時は地面できてないから若干違和感があるけど多分方向は間違ってない。
できるだけ馬を早く走らせ、早々と森を抜けたい。森を抜ければ辺りが見渡せる場所に出る。そうすれば少しは危険がなくなるだろう。
そうと信じて走った。
そんな事を繰り返していたらいつのまにか自領についていた。そして家まで直行したもうすでに馬は動けないところまで来ているからゆっくりと帰る。
そして無事に家に帰った俺たちはみんなで今回のパーティーについて話し合った。結果、自分達ではなく噂を頼るのが良いと言うことになり捜索はしないことになった。
俺はこっそり陛下に相談するつもりだ。こんなことは日常茶飯事なのか?と。
この回から内容をいつもの二倍にして、一回投稿にしようと思います。話数が少なくなるだけで話の進み具合は変わりません。次話もよろしくお願いします。評価して頂けると嬉しいです。




