152, お母様っ!
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俺が壁に張り付いて盗み聞きをしていると、お父様が青い顔で走ってきた。
「アルフ!レティートゥアが!」
「お母様が何かあったのですか?」
そう聞くとお父様は取り敢えずついてきてくれと言って個室がある方へ早歩きで歩いて行った。俺もそれに続いてついていく。
お母様に何があったのか心配だけど俺、必要ある?
そして個室に静かに入る。すると、物凄く顔色の悪いお母様がいた。ああ、そういうことね。具合悪いんだけどどうしたら良い?みたいなね。自分で判断しろ!
「帰った方がいい。絶対帰った方がお母様のため、ここにいてもお腹冷えるだけ。それにそんな格好すれば誰だって具合悪くなる」
「でも、パーティーって抜け出すと無礼だし、本番はこれからなんだよ」
本番とは、一番賑わうのはということだろう。
「じゃあ、偽のお母様とお父様を作って俺が操ってれば良い?それなら家に帰っててくれる?」
そう言ってもでも、とかいた方がとかいうから俺は強制的に転移させた。お母様を抱き抱えるような状態のお父様を掴んで「転移」を発動する。
次の瞬間にはもう家に着いていた。お母様はお父様が支えているし、大丈夫だろう。俺はまた会場に戻ったのだった。
家について仕舞えば使用人たちもいるし、医者も呼べる。あとは俺が人形を作って置いとくだけ。
個室を片付けて部屋を出る。ここの部屋なんか変な匂いすんな。どっかに毒でも入れたか?俺たちが狙われているのは知ってるから対策はいくらでもできるけど、こんな急じゃ無理だよ?
さて、この部屋にあるのは何かな?俺はなんとなく怪しいと思うところを一つずつ丁寧に探していく。テーブルの素材やソファーの素材など、問題のあるところはないと思うけど隅々まで確認を入れていく。
「あっれ〜?なんだろね?こんなものを個室に置いておくなんて卑怯じゃない?何か理由があって個室に来てるのに余計な事しない方がいいよ?」
そう言って俺はあるものを拾い上げる。それは魔道具、アーティファクトだ。多分録音や録画の類だろう。そしてその近くにあった瓶には何が入っているんだろうね。この瓶はものすごい異臭がする。毒って大体無臭じゃん?なんかおかしいよね。何かこの部屋でやるつもりだったんじゃないの?
まあ、これは俺には分からないことだからこの後この部屋で何が起きるのか確認すれば良い話だよね。そういや紗理奈置いてきちゃった。それに急ぎみたいだったから何も言わないで来ちゃったじゃん。心配かけたかなぁ?それとも俺がいなくても生きてるだろうからって気にしてないかな?
さて、この謎の液体を調べていこうかな?なんの効果があるのか気になるよね。レッツショータイム!俺は毒に反応する液体に謎の液体を入れる。すると反応は……うっへぇなんでこんな強い毒がこんなところに置いてあるんだよ!謎でしかないわ。
反応でわかることなのだが、この色の時はこのくらいの毒、この色の時はこのくらいの毒っていうのが決まっててこの毒は一番強い部類に入る毒だった。
多分触れただけで皮膚が爛れる。それを体内に取り入れたものなら即死だろう。俺はそんなものを使って殺される人間は見たくないからのこの毒さっさと隠しちゃおっ
殺されるはずだった人はよかったね。助かったよ?
さて俺は早く戻らないとだねぇ。この部屋に長くいたのが知られていればここで事件が起きた場合俺が犯人になる。そんなのやだもん。俺はもう一度よく監視カメラみたいなのがないかを確認する。そういうのがなければ俺は疑われないからね。
俺は広間に戻った。するとすぐに異変に気がついた。さっきまであまり気にならなかった魔力反応が大きくなっている。するといきなり紗理奈が引っ張ってきて、どこかに連れて行かれた。
連れて行かれた場所は外、庭だ。綺麗な花が植えられている場所で何を話すんだか。
「竜馬、この会場の主催者何か考えてるっ!魔力反応はどんどん大きくなるしっ、飲み物に変な毒は入ってるし、飲み物飲んだ人みんな具合が悪そうなんだけど」
「は?魔力反応は俺も気づいてる。飲み物の件は知らないぞ?」
「あのねっ、飲み物飲んだら体が変になってね。すごく苦しいの、それで、体の節々がズキズキして死にそうだったの」
「そういうことだったのか。それさあ、どうやって解毒した?」
「なんかみんなのこと考えてたら治った」
やっぱりかぁ、精神系の毒ねぇ。よくそんなの手に入れたよ。それでこんな大勢の前でよく使おうと思ったね。これは多分孤立している人間には辛い毒だろう。例えば誰も友人がいなくて塞ぎ込んでるやつとか。
「で、お母様とお父様帰ったから。これ内密な。それと精神系の毒は解毒薬で治せないから自分で頑張ってもらうしかないな。そのままにしといてやれ。魔力反応の方はどうにかするよ」
そう言った時だった。とてつもない振動が俺たちを襲った。何が起きてるんだっ。俺が目の前を見ると大きな毛むくじゃらの大きな生き物が一匹、魔物だ〜!戦闘だ〜!ヤッホー!やっと剣を握れる!
「喜ばないでよ」
そう言っている紗理奈を置いて俺は手にダガーを持ち、魔物に向かっていく。攻撃パターンが分からないため危なくはあるが問題ないと言えるだろう。
魔物の足を狙って攻撃をしていく。目潰ししたいところなんだけどなかなかうまく行かなそうだしね。俺は迷わず攻撃を仕掛けていく体が大きいから上手く攻撃できないのだろう。あまり早い攻撃がなくて攻撃しやすい。
「竜馬うえ!」
俺がそう言われて上を見上げれば魔術、の光が俺の目に映っていた。
やばいっ
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