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141, 兄弟ができたよ

ログインありがとうございます。

 お父様から呼び出しを貰ったのは2日後だった。特別書類の閲覧許可は手続きが大変だって聞いてたからもっと時間がかかると思っていたんだけど頑張ってくれたみたいだ。お父様は俺が急いでるということを察してくれたんだろうね。なるべく早く得たい情報であるのには間違えないから嬉しい。


 約束の時間は夕食後、お父様は今日も出勤の日だから予定が夜まで空いてないんだろう。これは俺の憶測だかあってるかどうか分からない。でも、おおかたあってると思う。お父様は身分が低いけど良い役職についてるからね。個人の執務室なんて上部の人間しかもらえないものだし。


 そして俺はお父様がなんの役職についてるか知らない。でも、上の方の役職ということだけは知っている。


 夕食まであと数時間あるけど、狩りに行ったら時間がわからなくなっちゃうんだよね。夢中になっていつの間にか時間が過ぎてるなんてことはよくある。それが怖いからまた書斎にて読書でいいかな?俺の楽しみの読書じゃないからね?決してそんなのじゃない。


 今日はなんの本を読もうかな?そんな事を考えながら廊下を歩いているのが間違えだった。


「竜馬、書類をほったらかしてどこにお出かけ?」


「えっと、ちょっと書斎にようがあって……」


「あら、また情報収集?それでも書類はほったらかしてて良いものではないでしょう?いつやるの?毎回毎回真夜中に蝋燭一つでやってるみたいだけど私、知ってるんだからね。使用人だから就寝時間に寝られないのはいつものことだから竜馬の部屋を覗くことぐらいできるんだから!」


 俺は部屋を覗かれてたのか。まあ、紗理奈以外にまともに部屋に入れる人間はいないからね。それに関してはいい、かな。


「で、おサボりしてないで書類を片付けに行きなさい。これは使用人権限の命令です」


 主人に命令できる使用人なんているか!そう思ったもののまた変なことを言って倍返しされないうちに素直にいうことを聞いた方が身のためだ。


「は〜い。終わったら良いよね?」


「旦那様との約束があるのでは?」


「それより早く終わったら!」


「夕食の時間に呼びにくるわ」


 サンキュー!俺はこれで心置きなく作業が出来る。俺は紗理奈にお礼を言って早々と部屋に戻り、書類に向き合った。


 最近スリが増えてるな。なんか嫌なことの兆候じゃないと良いけど……そしてすられた内容が全部食べ物……パンに野菜、米……などなど。これさあ、頭のいい魔物とかじゃないの?人間だっら金目のもの狙うでしょ。これ絶対可笑しいって。


 それで次のは……スリ、次のは……スリ、次のも、その次のもスリ、なんの事件だよ。一つ一つの問題は対して大っきくないんだけどとにかく数が多い!なんなのこれ、書くのも押すのも大変だわ!


 まあ、簡易化して書けばいっか。来てるのは同じところからだし、全部街の門から、これなら一つ詳しく書いておけば大丈夫かな?


 書類と睨めっこし続けて3時間。俺はよく頑張ったと思う。やっと書類の片付けが終わった。今までの中でも最高スピードだったと思う。やった〜これで書斎に行ける!食事の時間まではあと1時間。まだ時間は少しある。時間に気をつけながら読めば大丈夫だろう。


「やっと解放だー!」


 俺は40分で一冊読み終えて早々と食事に行く準備をした。準備といっても大した準備はしないけど。女性みたいに化粧はしないし、着替えもそこまで頻繁に行わない。楽だね〜


 前世から比べればめんどくさいけど、前世の場合1日一回しか着替えないしね。パジャマとかなかったから。


 俺は部屋に入って椅子に座って大人しく待つ。お母様もお父様もまだきていない。15分前に来るのは早すぎたか。まあ、そのうちお母様もくるだろうしね。


「竜馬、早いですね」


「お母様こそ、まだ13分前ですよ」


「そこまで細かくなくても良いわ。それで、今日は何かあるの?」


「お父様と話をする約束があります」


 そう、食事が終わったらすぐに行けるように今日は簡単な礼服みたいなのを着ている。いつもはラフすぎる格好だったから気になったのだろう。


 ちなみにいつもの格好とはシャツにズボンだ。


 で、今日はシャツにズボン、ベルトとネクタイに上着を着ている。


 周りから見たら不自然だなぁ。そんなことを考えつつもちゃんと姿勢には気を使う。


「じゃあ、食事を始めようか」


 お父様がそう言って入ってきた。お父様のこと一言で食事は始まる。今日はお母様に話すことがあるのか話をしている。それを気に留めず食事をしていたら声をかけられた。


「アルフ、話したいことがある」


「えっとね。兄弟ができるんだよ」


「え?ほんと!」


「ほら言っただろ」


 お父様がそう言っているのが聞こえた。俺が兄弟ができるのを拒むとでも思ったのだろう。俺は拒まないよ。継承権もいらないし自由にいけれれば問題なし!


「男、女どっち?」


「まだ分からないよ。でもアルフはどっちが良い?」


「う〜ん、俺はどっちでも良い。男の子なら剣で遊べるし、女の子なら本を読める」


「ははは、それは良かった」


 そう言って楽しく夕食を終えた。正直兄弟ができたというのは驚いたが嬉しいのには変わりない。

次話もよろしくお願いします。評価して頂けると嬉しいです。

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