138, 解毒薬
ログイン有難うございます。
社交界で得た情報はまあまあな成果だった。1番役に立った情報は竜馬としての情報がどれだけ出回っているかが分かった事。竜馬の情報が流れすぎるのは俺としては不利だし、もしアルフと竜馬が同一人物とバレた時に情報があまり無い方が自分の身を守りやすい。
で、肝心な黒幕についてだが、お母様を社会的に叩くために情報を集めてるんだとか。お母様の黒歴史みたいなものを集めているそう。
で、探してはいるものの見つかっていないという。お母様は弱点なしなんだな。まあ、俺みたいに問題行動してないからね。
「竜馬!返事して!」
「う?」
「う?じゃない!さっきから呼んでるでしょ!早くこっちきて!」
「う、うん?」
何が起きてるんだ?紗理奈がそんな焦るようなことってなんだろ?
こうして連れてこられたのはお母様の部屋……いうもの通りじゃないの?
「紗理奈、何があったの?」
「奥様が引きこもりになっちゃったの!部屋から出てこなくて……」
寝坊じゃなくて?紗理奈が俺の部屋に来たのは7時頃まだ寝ててもおかしくないんじゃ……ん?魔術で扉が閉じられてる。
「もしかして魔術がかかってるから入れなかったとか?」
「うん、そうなの。部屋に声かけても帰ってくるのは物音だけ」
うん、防音結界を張ってないからね。中の音は聞こえるだろうね。でも、この鍵どこかで見たことある。式を読まなくても分かるかな?って思ったんだけど分からなかった。でも、見覚えはものすごくある。
俺は仕方ないので諦めて式を解くことにした。結果俺は後悔することになるのだった。なぜならこの式は俺のお得意とする式の作り方だったから。
「竜馬、何渋い顔してるの?」
「いやー、式を読まなくても解けたなーって」
「ああ、余計な時間を食っちゃったって事?」
「そういうことです」
俺がよく使ってる一つ一つの文字をつなぐ方法。本気で作る時は色々な仕掛けを作るためにこの作り方はしないけどね。これなら式を読まないで真ん中の記号だけで分かった。くっそーやられたー!じゃなくて早く解かないと!
俺は決まった位置に魔力を流して無理矢理壊した。魔術が破壊され、ガラスが割れたような音がする。そして部屋のドアを開けたらお母様が机に向かっていた。しかも杖を持って。
「お母様?何をしてらっしゃるのですか?」
「アルフ……生きてたのねよかった〜」
「え?えっと……何かあったんですか?」
そう聞くとお母様は話してくれた。パーティーの時に貰った飲み物が毒入りで、その毒が数日後に効果が現れるやつだったらしい。それで、お母様は俺がその飲み物を飲んでしまっていると思ったらしく解毒に必要な道具を探してたらしい。そこに俺がきたからその努力は無駄になってしまったけど……まぁ、心配してくれて嬉しいかな?ルカさんだったら竜馬なら問題ないでしょ?って言われそうな気がする。お父様でもそうだろうな。男なら耐えろ!みたいな?
「俺はその飲み物毒入りだって分かったんで飲んでないですよ?」
「わたくしは一口飲んじゃったの……」
そういうことか。で、解毒薬を渡せば良いってことかな?
「お母様が嫌でなければ解毒薬あげましょうか?」
「この毒に解毒薬は効かないわ。それ専用の解毒薬があるからそれを作ろうかな?と思って」
「お母様、今の体の状態は?なんか変なところないですか?」
「吐き気と頭痛……」
それくらいならまだ毒は回りきっていない。早く飲めば早く回復するはず。でも、普通に状態麻痺とかの解毒薬じゃ効かないからもうちょっと万能だけど苦いのを飲んでもらわなくちゃかな?
「お母様、苦いのだけ覚悟しててくれれば解毒できますよ?」
「ほ、本当に?」
「はい」
俺は返事をしてから薬を渡す。色は透明感のある青。この色は薬の中では珍しくない。結構いろんな薬がこの色だ。
「何?この毒々しい色は……」
ど、毒々しい?聖水みたいな色だと思うけど?
「竜馬、私には緑色に見えるんだけど?竜馬には何色に見えてるの?」
「俺は透き通った青」
いつの間にか後ろにいた紗理奈にそういわれるまで気づかなかった。人によって薬の見え方がちがうことを。
「じゃあ、俺も飲むんで飲んでください」
「の、飲む、飲むけど……い、色が……」
えぇ、そう言われても……
「どうにかならないの?色……」
うん?着色料って事?それで良いならあるけど……
「これで良いですか?」
俺は青の着色料を薬に入れた。
「な、何これ!綺麗!」
これで大丈夫かな?
お母様は無事に薬を飲んでくれました。
次話もよろしくお願いします。評価ありがとうございます。評価していただけると嬉しいです。




