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第2部 エピローグ
その後、エウロギウスは断続的にセレステの離縁や妊娠について、主に母親から耳にする程度だったが、セレステに会うことは無かった。セレステも、自らエウロギウスに連絡を取ることは無かった。
サピエンティア卒業や、その後に控える青の教団への入団試験へ向けてエウロギウスの生活は一層忙しくなって行った。
たまに顔を出すソフィアも、姉の話をエウロギウスの前では避けている様だった。
だが、セレステの名前を聞く度に、エウロギウスはあの舞踏会でセレステを連れて帰れなかったことを忘れることはできなかった。
そして、それよりも恐ろしい後悔をこの時のエウロギウスはまだ知らない。
あの、温もりのまだ残った血塗れのベットの横で、泣き叫ぶソフィアと赤ん坊を抱きしめながら、失踪したセレステを想い失意に項垂れる事を。
エウロギウスは確かに、あの時セレステを連れ帰るべきだったのだ。
もしそうしたならば、これから起こる悲劇を回避できたかもしれない。
そうとは知らず、エウロギウスはそのまま、教皇への道を突き進んで行くのだった。
第2部はここで終了です。ここまで読んでくださった皆様本当にありがとうございました。今は第2部で登場したハヅキ、そして第1部で登場したミツキとラミエラが主人公となる第3部の異国編を執筆中です。今後ともぜひ宜しくお願い致します。




