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影を見た  作者: ツヨシ
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6/10

6

部屋を出るには玄関を通らなければならないが、もちろん誰も部屋から出てきたりはしていない。


俺は全裸のままで真里沙に電話した。


「どうしたの、何かあったの?」


「実は……」


俺はいまあったことを、物凄い勢いで真里沙に伝えた。


「すぐ行くわ」


電話は切られた。


しばらくぼうとしていたが、俺は自分がまだ素っ裸であることを思い出した。



真里沙は二十分ほどでやって来た。


いつもよりも少し早めだ。


そして部屋に入るなり、強い口調で言った。


「影を見たのね」


「影?」


「そいつは古くから、影と呼ばれているわ。一般的には生霊とかドッペルゲンガーとか。まあ影と生霊とドッペルゲンガーは、似ているけど違うものなんだけどね」


俺は影について興味は持ったが、今はそれ以上に気になることがあった。


「それで俺はどうすればいい?」

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