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[チナツ]の特訓(中編)試験その4
2つ目の部屋で・・・
出題が全く分からない[チナツ]。
砂時計の砂は無情にも落ち続けている。
『どうしよう・・・?』
しばらく迷っていた。
『・・・高い木登ってみよう』
・・・が、もう一度精霊に声をかけに行くことを決めた。
途方に暮れていても仕方がない。
[闇の王]に追い込まれ、絶望の淵に立っていた時の
[アスカ]の言ったことを思い出したのだ。
「・・・最後まであきらめないで」
あの時、諦めずに透析をしていた[チナツ]。
結果は伯母二人が救出に来てくれた。
『何か、行動を起こさないといけない』
大きな木に登ろうとする[チナツ]。
しかし、いつものように力が出なかった。
いつもなら簡単に登れるような木である。
しかし、まったく上ることすら許されなかった。
「え・・・? なんで・・・?」
大きな木に触れたとたん
どんどん力が抜けていき、その場にへたり込む。
「・・・異能の力が・・・吸われていく・・・」
[チナツ]はそのまま意識が遠くなっていき
仰向けに倒れてしまったのだった。
試験中に意識が遠くなってしまった[チナツ]は・・・




