[ヒトミ]の特訓(後編)
特訓再開です。
[ヒトミ]に再度、天秤が迫ってきた。
『さっきは【火凍見】を使っていて、対処が遅れた。
その時間で考察する。状況分析より優先。
過去何回かの特訓でも、必ずヒントはあった。
今回だって・・・』
不意にある事柄が引っ掛かった。
『【絶対温感】の誤差そのくらいだろ・・・?
まさか? 温度差も関係している?』
反対側の皿の状況分析を行う。
『両方の皿に温度差がある。
しかも・・・気圧、湿度まで・・・』
「なら、コレで・・・」
・・・[ヒトミ]は昔、習ったことを思い返していた。
いろいろなものが状況をわける。
あらゆることを診て、感じて、分析し対処すべし。
・・・[ヒトミ]の目の前で天秤は停止した。
「おっ、気づいたか。 拍手、拍手」
パン、パンと手をたたく[ヒカル]。
「まぁ初っ端だし、サービスだけどな。
最初っから躓いたらどうしようかと思ったぞ」
「結構、ギリギリでしたけどね・・・」
冷や汗をかきながら[ヒトミ]が言う。
「まぁ初っ端で、誤差百万分の六十七なら上出来か。
んじゃ、次行くぞ。」
『まだ誤差が? [ヒカル]いったいどれだけ・・・』
「あ、お前の【絶対温感】、まだ入り口に入った程度だからな。
あたしだって、お義兄さんに比べりゃまだまだだよ。
性格が大雑把だからね。
誤差、一兆分の三切った試しが無いしな。
あはははは・・・」 大笑いする[ヒカル]。
『なら、私は・・・。十万分の一を切って慢心していた。
歩みを止めたからそこで止まったんだ・・・』
落ち込む[ヒトミ]。
「まぁ、伊達に長く生きてないよ。四姉妹よりね。
いいところに気づいたよ。その通り!歩みを止めたらそこまでだ。
・・・んじゃ、次行こうか。 風属性だ。 それっ!」
二人の特訓が再開されたのであった。
特訓延長のようです。




