[ヒトミ]出生の秘密
「【アスカ】のいうことを聞かなくても・・・」
[カイト]の言った一言で・・・。
「【アスカ】のいうことを聞かなくても」
と[カイト]が言い放った言葉に、[ヒトミ]は豹変する。
「なんですって?」 今までにない大きな怒気を放ち
[カイト]に強烈な殺気を向ける[ヒトミ]。
動けない[カイト]は最悪の選択をしたことを悟った。
「いいわ、死ぬ前に教えてあげる。
私は、[アスカちゃん]がいなければ、
生まれてくることはできなかった。
母親の胎内で、命を授かった私は、
大きすぎる力を持ってしまっていた。
母は大きな異能の力を持ってはいたけど、
体内で育ってゆく私の力には徐々に耐え切れなくなっていた。
特に、瞳ができてからは、それが顕著に表れた。
五十日を超えたあたりから、母体の安全を確保するための
話し合いが行われたわ・・・。
そして、・・・私は、その時死ぬ運命だった。
悲しかった。せっかく命を授かったのに、母親の胎内から
出ることもなく、外の世界を知らずに死んでゆく。
私の悲しい心が母体にさらに悪影響を与えることになった。
衰弱する母に、父は苦渋の決断をした。
「残念だが・・・」と言ったと同時くらいかしらね?
[アスカちゃん]がやってきて言ったの。
「お母さん、お父さん、この子泣いてる。
生まれてこれないって言ってる」
両親ともそれは理解していたが、
打つ手が、一つしかなかったのだ。
「助けてあげられる方法は、一つしかない。
しかし、それは助けてあげたものを苦しめることになる」
父の説明に、首を傾げていたわ、[アスカちゃん]
「じゃ、なぜそれをしないの」って・・・。
私はこの時から、【絶対温感】を持っていから、
外の様子はよくわかっていた。
父の対処法を聞いてすぐ、
「じゃ、私は火属性辞めて、水属性になる。
この子の苦しみは、私が背負う。
せっかく妹が生まれてくるんだもん。
お姉ちゃんだもん。私がこの子を助けてあげる。
おめめ閉じててね。私が守ってあげるから」って・・・。
両親とも諦めない、[アスカちゃん]に
根負けして処置を始めたわ。
お姉ちゃんが、背負ったもの
それは自分の成長を犠牲にして、私の力を抑えるもの。
対して私は瞼を閉じておく制約を受けた。
私は自分の意志で制約の解除ができる。
でも、[アスカちゃん]はそれを許されない。
周りのみんなが大きく成長してゆく中で、
自分だけが時を止めている孤独さ。
貴方にわかる? 私のために犠牲になったの。
でも、[アスカちゃん]は何も言わなかった。
「毎日を笑って、楽しく過ごせればいい」って。
[アスカちゃん]がいなければ、
私は存在していない・・・。
[アスカちゃん]をバカにするものは許さない!!
[カイト]への判決が下されるのであった。
[ヒトミ]は、[アスカちゃん]を尊敬しています。
重度のシスコンです。




