炎の円舞(後編)
炎の投網が[ヒトミ]に迫る。
[ヒトミ]に打つ手は・・・?
森が延焼し、迫りくる炎の縄。
しかし、[ヒトミ]は全く動じていなかった。
「[ヒトミ]の「ひとみ」は「【火止見】」の[ヒトミ]
右の眼よ、炎を止めよ。」
まぶたを閉じ続けていた[ヒトミ]が大きく右目を見開く。
ルビーのように美しく紅い瞳は大きな力を発動した。
[ヒトミ]の上空で止まる炎の網。
[カイト]が作った炎の舞台も含め、
火属性、いや、火のすべてが停止していた。
炎の網を持ち操作していた[カイト]も炎を操ることができなくなっていた。
自分の炎を支配され、焦りだす[カイト]。
「動け、動け、動け~ぇ」大声を上げるが全く操作ができない
いや、動かすどころか、熱量すら発生していなかった。
炎の網を持って操作していた[カイト]は、
逆に炎の網によって動きを制限され、
宙吊りにされていた。
「何故だ? 二文字で、さらに力を得たボクが
何故? 炎の制御を持っていかれる?」と
動きを制御された中で、オーバーアクションし
発狂しだす[カイト]。
異能を発動中の[ヒトミ]がため息まじりに、
「うるさいわねぇ。 弱いからに決まってるでしょ?
そんなこともわからないの?
私が一文字だというのが、そもそもの間違い。
おそらく貴方、捨て駒にされてるわよ。」と[カイト]に向かって言う。
『ボクを捨て駒? バカな。そんなことをして、アレを
アイツ一人で制御しきれるはずがないだろう』と
焦る[カイト]だったが、[ヒトミ]の言葉で冷静さを取り戻す。
「心理戦は無駄だよ。 それだけの力、そう長くは続かないだろう
時間切れになれば、炎は動き出すだろう。そうなればボクの勝ちだ」
そう言いつつ、いろいろな手を試しながら時間切れを待つ[カイト]。
確かに、良い読みであった。
[ヒトミ]は次の手を繰り出さねば・・・。
「[ヒトミ]の「ひとみ」は・・・
[ヒトミ]は次の手は・・・。




