炎の円舞(中編)
[ヒトミ]の嫌な予感は・・・
「[カイト]の「かいと」は「【火糸】」の[カイト]
まずは、舞台を決めよう。舞台に上がってもらう」
森の木々に炎の糸を張り巡らせ、周囲を囲い込む[カイト]。
十メートル四方であろうか? 張り巡らせた糸で空間が出来上がった。
周りが高熱で覆われたことに気づく[ヒトミ]。
「さて?周りは熱源だらけだ。 キミは感知できるかな?」
いやらしい笑みを浮かべる[カイト]。
糸による攻撃をかわし続ける[ヒトミ]。
紙一重でかわし続けていたはずだったが、
布の焼けるようなにおいがし始める。
[ヒトミ]の顔から焦りがうかがえたように見えた。
[カイト]はすかさず、炎の糸で追撃をかけていく。
糸は[ヒトミ]を追尾してゆく。
[ヒトミ]の上空間に位置した[カイト]は、さらに唱え始める。
「[カイト]の「かいと」は「【加糸】」の[カイト]
糸よ紡いで、縄となれ。 縄よ紡いで網となれ!」
糸が集まって縄を形成してゆく。その縄がまた集まり網を形成した。
糸が集まるごとに温度が上昇する。糸から縄になった時点で
温度は数倍に跳ね上がっていた。
当然、周りの木々も燃え上がっていた。
「死ぬ前にお目にかかれてよかったな。
古代文字の応用技だ。
イトヘンと呼ばれる言葉をボクは新しく扱えるようになった。
今まで見たいにかわし続けることはもうできまい!
これだけの高熱だ。網でとらえられた瞬間、お前は燃え尽きる。
ボクの勝利だ!」
勝利を確信した[カイト]は高らかに笑いながら言った。
炎の投網が[ヒトミ]の頭上にまで迫っていた。
[カイト]がよくしゃべります。
炎の投網が[ヒトミ]に迫る。
[ヒトミ]の運命は・・・?




