炎の円舞(前編)
炎の薔薇が爆発し、闘いの火ぶたが切って落とされた。
大きな音を合図にお互いの距離を詰める[ヒトミ]と[カイト]。
「まずは力比べ」と炎の塊を[ヒトミ]に投げつけてくる[カイト]。
全く同じ力で打ち消す[ヒトミ]。
「ヒュ~、なかなかやるねぇ。 次は七割で」まだまだ余裕の顔をする[カイト]。
相殺した[ヒトミ]は
『・・・まずいわね。 かなり力が上がっている。
みんな、苦戦するはずだわ。
「また、来たっ」[カイト]の投げつけてきた、炎に対応する[ヒトミ]。
だが、今度は力及ばず、やや、後方へ吹き飛ばされる。
『出力が倍になっていると診ていいわね』
[ヒトミ]が異能を作動させる。
「待つと思うかい? 今度は全力!」カイトが炎の塊を投げてよこす。
「[ヒトミ]の「ひとみ」は「【火豊】」の[ヒトミ]」
出力上昇の異能を唱え終わると、[ヒトミ]はすぐに炎の塊を投げ返す。
今度は[カイト]がやや吹き飛ばされ、森の中へ。
すかさず後を追う[ヒトミ]に、
「へ~、一文字っていう情報だったのに、
二文字だったか。 異能を発動ってことは、
後がないんだね。蛇女」ニヤリと笑う[カイト]。
「出力では私のほうが勝っているわ」
なんとか優位に立った[ヒトミ]が言うと、
「なら、ボクも異能を使わせてもらおう。
[ダイチ]も古代文字を教えてくれたしね。」
その言葉に、ハッとする[ヒトミ]。
彼女の嫌な予感は、的中することになる。
「[カイト]の「かいと」は・・・
カイトの反撃に[ヒトミ]は・・・。




