地(つち)の民(結末編)
[地夏]に飛び込んでいった[らん]は・・・
・・・少々時間逆行・・・
[ダイチ]を背負い、急ぐ[地夏]。
徐々に吸血鬼化が進んでいた[ダイチ]は
[地夏]の首筋めがけて刃を立てる。
噛みつかれる直前、間に[らん]が飛び込んだ。
[ダイチ]の口めがけて突っ込んだ[らん]は、
呆気なく、上下真っ二つに食いちぎられたのであった。
猛スピードの中、落とされた[ダイチ]。
そして、[地夏]の足元には[らん]の身体があった。
「無事・・だった? [チナ]」弱弱しい声で尋ねる[らん]。
「どうして・・? 私なら・・・」涙ながらに返事をする[地夏]。
「バチがあたったんだよ。 回りくどいやり方でなく、ストレートに
[地夏]が[チナツ]だって、
[ダイチ]に教えてあげればよかったんだ。
両想いだったんだよ、二人は。
[チナ]、失恋させたのはアタシ。キューピットのつもりが・・・ゴメンネ。
[ダイチ]はもう、吸血鬼。人に戻れない」
「私なら・・・」
「一緒に吸血鬼に・・なったら、自我を失くす。
私が倒さなければならなくなるよ。
貴女の良いところは優しいところ。
でも、殺してあげる優しさも持って。
私の・・・最期のお願い。 私の代わりに人として生き続けて・・・」
瞳を閉じる[らん]。
後ろで大きな音とともに、吸血鬼となり巨大化した[ダイチ]が迫ってきた。
「[らん]、少し待っててね。 すぐに終わらせるから・・・」
【封燐〔火風〕斬】を発動させる[地夏]。
「・・・さようなら。 私の好きになった[ダイチ]、
そして・・・ゴメンナサイ。」
炎に焼かれながらも、再生を続ける[ダイチ]。
「【封燐〔火風〕斬】の裏、【封印〔火風〕斬】」
再生能力をはじめ、すべての能力を封印され、焼かれてゆく[ダイチ]。
「・・あ・り・が・・とう」の言葉を残して・・・。
振り返り、[らん]のいた場所に戻る。
・・・[らん]の姿はなかった。
その場で泣き崩れる[地夏]の姿があった。
・・・Side[???]
「これで、二つ・・・」
涙腺が弱くなっているのでしょうか?
涙で文字が見えないことがあります。




