地(つち)の民(中編)
[チナツ]との距離を詰めてゆく[ダイチ]に対して・・・
俺の新たな力。[チナツ]が教えてくれた、
古代文字でな。
[ダイチ]は歩み続けながら唱え始めた。
「[ダイチ]の「だいち」は「死地」の[ダイチ]・・・
地の力を喰らいつくせ、【死地の牢獄】」
地の力を衰えさせ、死=なくしてしまう異能。
牢獄の範囲は半径五百メートルと広大。
[チナツ]は完全に範囲に閉じ込められていた。
「次は、速さ。 絶望を味わうといい。
もっとも、俺は普通の速度。 |[チナツ](お前)はノロマのままだろうがな。」
人影が見え、攻撃の態勢に入った[ダイチ]。
しかし、迎撃され打ちのめされる。
相手が全く見えない。反応すら許されない。そんな相手。
範囲には[チナツ]以外にいるわけがなかった。
・・・少々時間逆行
「し・・かた・ない。 つか・う」[チナツ]は異能を発動する。
「[チナツ]の「ちなつ」は「地無二」の[チナツ]・・・
地の力を代償にして力を二つお借りします。
【地無二】発動。纏え【風の力】、【火の力】」
地属性の力を失くす代わりに他属性の力を
二つ同時に使える異能【地無二】。
怪力ではなくなるが、
速度、火力の強化がなされる。
[チナツ]が普段ゆっくりなのは、地の力の弊害である。
当然、口調も速くなっていたのだった。
結果、蹂躙されボロボロになり、倒れた[ダイチ]の姿が発した一言
「・・・まさか・・? 貴女は・・?」 と驚いていた。
[チナツ]が逆転?しました。
しかし、まだ決着していません。
どうなりますやら?




