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[チナツ]の特訓(後編)試験その3
[らん]の悲鳴、再び!
[らん]の悲鳴が、再び[チナツ]の耳に届いた。
「・・・」
それでも、[チナツ]は沈黙を続け問題用紙を見続ける。
そして50分が経過した・・・
『文字が現れれば、解答するだけ。
そうでなければ・・・幻覚の部屋。
目力が助けになる。
・・・古の言葉の応用編』
・・・さらに5分が経過した・・・
問題用紙、解答用紙ともに、文字が現れた。
問題※貴女の望みを1つ叶えましょう。解答用紙に希望を書きなさい。
ただし、望みを増やすことはできません。
そして、その望みを声に出して言いなさい。※
『ここまでは、あの話と同じ・・・。
物語はここで、してほしいことを書いて失敗してた。
正解は※希望※と解答用紙に書くこと。
現時点では・・・』
[チナツ]はまだ、動かなかった。
そして、残り1分・・・。
[チナツ]は動き出す。
解答用紙に※希望※の文字を書き終え、時間が切れる。
ペンは砂時計のところへ戻っていった。
『ここは沈黙の部屋。物語の通りならこれで大丈夫』
確信し、笑顔が出た[チナツ]。
しばらくして、周囲の景色が変わった。
そして目の前に現れたのは、ひどい傷を負った[らん]だった。
[らん]は大丈夫なのか?




