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[ミチル]と[らん] その1
[ミチル]は[らん]の元主人だった。
「元主人か・・・。
あれから、随分たったわね・・・」
両眼を閉じ、過去を思い返す[ミチル]。
「ええ、私も同じ試験を繰り返すとは
思ってませんでしたよ。元主人」
返事をするのもつらそうな[らん]だったが、
笑顔を見せる。
「私は[らん]のいのち)生命を
救うことしかできなかった。 ごめんね」
「いえ、あの時消滅していたのを、
救っていただいたのですから・・・」
「そうね・・・。 こういうことでもなければ
二度と[らん]に会えなかったのよね・・・。
今は、試験中は私と仮契約してるから
消滅してないけど」
「ええ、二度と会えないと知らされた時は辛かった。
それでも会えると信じて笑顔作ってました」
「私と同じ目には遭遇してほしくないわ・・・」
「元主人と[ヒカル]の時は、
3対象ずつでしたからね・・・仕方ありません」
「[らん]と[さら]には悪いことをしたわ・・・」
「いいんですよ。代わりのお弟子達
助かったんですから・・・」
「っと、回想してる場合じゃないわ。
[チナツ]の4部屋目はと・・・」
慌てて試験の様子を見る[ミチル]であった。
[ミチル]と[らん]の過去はまた合間に挟みます。




