[チナツ]の特訓(中編)試験その9
[らん]の悲鳴が聞こえた。
[チナツ]は・・・。
・・・[らん]。
急いで[らん]のもとへ向かおうとする[チナツ]だったが、
周りの壁を叩くが、水が降ってくるだけだった。
目の前の扉以外の方向へ進めなかった。
『なんで・・・? [らん]は大丈夫なの?』
動揺する[チナツ]。
しばらく、考え込むが一つしか結論が出てこなかった。
『進むしかないんだ・・・』
無情にも[らん]の状態を確認するには、
早く試験を終わらせるしかない。
『今、できることを確実に。もう、同じ過ちはしない。
それに、試験は終了していない。まだ、挽回できるかも?』
[チナツ]の目には力強さが見て取れた。
大切なものを守ることがどれだけ大変なのか、
どこに失策があるかわからない。
「ごめんね、[らん]。できるだけ早く行くから・・・。
待っててね」
4つ目の扉に手をかけた[チナツ]であった。
・・・そのころの[ミチル]・・・
『慎重すぎて、失敗したか。
[チナツ]らしいけどね。
でも、力強い心になった。
※地と、汗と、涙の部屋※は難しかったか』
「[らん]も大変ね」
かなり、小さくなった[らん]に話しかける[ミチル]。
返事はすぐに帰ってこなかった。
『後がなくなったわ。 ここからは、さらにキツイわよ。
お義兄ちゃん譲りの【強運】を一番引いているとはいえ、
うっかりで失敗になる。
今まで見たいな訳にはいかない・・・。
特に、最終試練が・・・。
[チナツ]に耐えられるかしら・・・? 』
「大丈夫、[チナツ]を信じているから・・・」
苦しそうな声で返事をする[らん]。
「そう・・・。 次の部屋へ行くみたいね。
[らん]も覚悟は良い?」
「・・・わかってますよ。 元主人」
苦しみながらも、笑みを返す[らん]。
「覚えているのね。 あの言葉を」
笑みを返す[ミチル]であった。
[らん]はまだ消滅していませんが
後がなくなりました。




