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[チナツ]の特訓(中編)試験その7
絶望から?
指定されたポストは湖の中。
解答用紙を濡らしてはいけない。
異能の力も使えない状況、
不可能と思われる条件に呆然とする[チナツ]。
『諦めない。どこかにヒントがあるはず』
島をくまなく回る。
「・・・ない・・・」
先ほどの問題用紙をもう一度確認する。
ありとあらゆる方向から探してゆく。
念のため、解答用紙も確認した。
机、いす、ペン、そして砂時計。すべて探した。
どこにもなかった。
くやしくて、涙があふれてきた。
[らん]を救える機会を与えられたのに・・・。
もう二度と別れたくない。
「[らん]を救う力が欲しい」
涙がほおを伝って零れ落ちた。
そして、用紙に涙が落ち濡れてしまった。
慌てて用紙を確認する[チナツ]。
『解答用紙でなくてよかった』ほっとした[チナツ]は驚愕する。
「・・・文字が出てる・・・」
問題用紙の濡れた部分から文字が浮かび上がってきたのだ。
『・・・あぶり出しみたいなもの』
ヒントが出てきたと笑みを浮かべる[チナツ]。
水は周りにたくさんある。
ゆっくりと、そして慎重に問題用紙を湖の水に浸すのであった。
あぶり出し?で光明が見えたかな?




