第1話 「転生」
ありきたりな物語です。見てくれれば幸いです
ここライラス王国は領土が広く、豊かな土地ではあるが故に近隣諸国からたびたび侵略を受ける国だった。さらに魔獣と呼ばれるものが現れる場所がある。
しかしその為か、国力は強くなり魔獣にさえ対抗する手段『魔法』を編み出した。と言っても一部の小型魔獣を倒せるとゆうところで、大型魔獣にはあらゆる諸国が手を焼いていた。
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ここはそんなライラス王国の央都より、かなり離れた場所。広大な森の前に佇む少し小さい館。そこには貴族の名が与えられてはいるが、実際の仕事は番人をする役割の人達がいた。その森には大型魔獣が住み着いており、おかげで他の魔獣まで住み着きだしたので番人を付けることになったのである。
そんな所にその年、新たな生命が生まれた。
名前をアーセル=ウレイスト=ホーエルラ。 前世の名を氷堂 司がなんの因果か、記憶を持ったまま生まれてしまったのである。
しかしその事に気づいたのは三歳になって言葉を喋れる様になった時。
三歳でも十分に成長が早い方ではあるのだが、もともとの正確も相まってか三歳で舌ったらずではあるものの言語をパーフェクトしてしまったのだ。 もちろん普段は子供っぽく話ている。
そして一年が経ち状況整理が出来た頃、四歳になった日に森の前で考え事をしていた。
「(どうやら冗談抜きで転生したんだな…しかも)」
彼、いや彼女は自分の身体を見てみる。 肌は他の者より白く、髪も白に近い銀色で太陽の日を浴びるたびにキラキラと光って見え、幻想的な絵をみせている。 声は子供特有の高い声で、透き通る綺麗な声だ。
正直最初分かった時、凄く焦った。 なんせ今まで男として育ってきたのだ。驚くなという方が無理な話だ。一番困った事は性別が女なので、お風呂に入った時などだ。しかも胸が少し(ほんの少しだが)膨らんだことで凄く複雑な気持ちに駆られた時は一晩悩んだものだ。
しかし一年も経てば慣れるとゆうもの。 司、いやアウラはポジティブに生きていた。
「これはあれかね…神様からの情けかな。いやないか」
ってかあれだけ悪魔召喚の儀式などをしてきた奴を生き返らす、いや転生か?神様なんてどんな神様だ。正直崇めたい・・・じゃないおかしくね?
「まぁ生きてるものはしょうがない。それに…」
この四年でわかったこと、それはこの世界に魔法と呼ばれる概念があること。 これは正直言って嬉しいことだった。
そして地球ではないこと、言語が違うこと、などなど分かったことは少ない。 しかし頭の中であることを念じる。すると
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名前:アーセル=ウレイスト=ホーエルラ
年齢:四歳
性別:女性
種族:人間
ATK:300
DEF:500
INT:1000000000000
MIND:999999999999
称号
知識を統べる者:生産に関わる全ての制限を解除。知識を引き出すことも可能。
祝福:■■■■■■■■■■■■■■
世界の理:魔法及び、魔力に関わる全ての制限を解除。ただし最初から覚えてる魔法以外は後から覚える必要がある。
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こういった具合にRPGお約束のステータスが見れる。
まぁ見て分かる通り、所々桁がおかしい。なんだ1兆ってどうやって使い切ったらいいんだ。
「しかもなんか元から覚えてる魔法がおかしいし・・・。これって魔法?」
もう一度頭の中で【スキル一覧】と念じる
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召喚:上位天使種・上位悪魔種・上位龍種・上位魔獣種
火:火よ・白龍の焔・火器管制システム
水:こおるせかい・永遠の氷夜・ダイヤモンドカッター
風:狂王の暴風・祝福の風・鎌鼬
雷:迅雷・幾万の神雷・電解
土:壁よ・地神の怒り・硬度強化
無:五重結界・■■■■・偽情報
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・・・うん、言いたいことは分かるよ?
まともな基本技と思うものがたったの2個しかないしね。 ってか火器管制システムって完璧科学だよね?
「どうやらとんでもないチートを手に入れました・・・どうしろと?」
だがまぁ今回はそれを置いといて、現在切実に困っていることがあった。それはーーー
「チーズケーキが食べたーーーーーい!!」
甘いお菓子がこの世界にあまりないことです。