六話 序章
マリアの左側の少し高いところに、火の剣を左手に持った一人の天使を見ました。しかしその炎は、マリアが天使に向かって差し伸べておられた右手から発する輝かしい光に触れると消えるのでした。天使は、右手で地を指しながら大声で叫びました。
「悔い改め、悔い改め、悔い改め」
それからわたしたちには、計り知れない光――それは神――の中に、何か鏡の前を人が通り過ぎるときに、その鏡に映って見えるような感じで白い衣をまとった一人の司教が見えました。それは教皇だという感じでした。そのほかに幾人もの司教と司祭、修道士と修道女が険しい山を登っていました。その頂上には、樹皮のついたコルクの木のような粗末な丸太の大十字架が立っていました。教皇は、そこに到着なさる前に、半ば廃墟と化した大きな町を、苦痛と悲しみにあえぎながら震える足取りでお通りになり、通りすがりに出会う使者の魂の為に祈っておられました。
それから教皇は頂上に到着し、大十字架のもとにひざまづいてひれ伏されたとき、一団の兵士達によって殺されました。彼らは教皇に向かって何発もの銃弾を発射し、矢を放ちました。同様に、他の司教、司祭、修道士、修道女、さらに様々な地の天使がいて、おのおの手にした水晶の水入れに殉教者達の血を集め、神に向かって歩んでいる霊魂にそれを注ぐのでした。
この三番目の預言は、人がその定めを撃ち破らぬ限り、必ず実現します――




