第9話:危機の訪れ
森の奥、ZIRCONの光は森全体を柔らかく照らしている。
リオ、セリス、ミアは息を合わせて慎重に歩いていた。光の正体に近づくにつれ、心臓の鼓動が速くなる。
「……何かいる」セリスが低くつぶやく。葉の間から不自然な影が揺れる。
突然、足元の地面が大きく震え、倒木や岩が動き始めた。
「わっ!危ない!」リオは思わず飛び退き、ミアがすぐに手を握って支える。
「これは……森が試してるの?」ミアの声は少し震えていた。
「そうかもしれない。気を抜かずに行くわよ」セリスは冷静さを保とうとするが、少し眉をひそめた。
影のような生物が現れ、光の粒をまとって森の奥から迫る。小さな体だが、魔力の波動は強く、彼らの周囲に風が渦巻く。
「みんな、離れないで!」リオは叫び、二人の手を握る。三人の体が自然と一列になり、連携して避けながら進む。
生物は攻撃してくるわけではないが、森を揺らし、道を阻む。
「焦らず……落ち着いて!」セリスが指示を出す。
リオは深呼吸し、指示に従いながら進む。
ミアは楽しそうに笑いながらも、全力でリオとセリスの背中を守るように動く。
少しずつ、三人の動きは息が合い、森の試練を乗り越えていく。
「できた……!」リオは思わず胸を張った。
森の奥で揺れる光は、三人の勇気と協力を確かめるかのように、さらに輝きを増した。
リオたちは互いに目を合わせ、心の中で誓う。
――どんな試練でも、みんなと一緒なら乗り越えられる。
その瞬間、森の光が一層強くなり、未知の存在の影がよりはっきりと現れた。
「これが……次の試練の始まりかもしれない」セリスは小声で言い、リオとミアも頷いた。
冒険の核心は、まだ先に待っていた。
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