第8話:仲間の秘密と絆の試練
光の柱の前で立ち尽くすリオ、セリス、ミア。森の静寂は深く、光の揺らめきだけが周囲を照らしていた。
「……ねえ、リオ」ミアが小さな声で話しかける。
「私、ちょっと言いにくいことがあるんだけど……」
リオが振り返ると、ミアは少し視線を落としていた。
「……実は、私、昔から森の生き物と話ができるの。だから、あの小さな生物たちが逃げなかったんだ」
リオは驚きとともに、胸が温かくなるのを感じた。
「そうだったんだ……!すごいじゃないか、ミア!」
セリスも目を細め、少し口を開いた。
「私も……言わなきゃね」
彼女はゆっくりと説明を始める。幼い頃、森で迷子になった経験があり、その時から森や光の力に敏感になったこと。冷静で強い自分の裏に、繊細な一面があることを打ち明けた。
リオは二人の告白を聞き、胸が熱くなる。
「僕も……ドジだけど、みんなと一緒なら何とかなるって思ったんだ」
三人の間に沈黙が訪れるが、その沈黙は不安ではなく、確かな信頼で満ちていた。森の光は、まるでその絆を祝福するかのように柔らかく揺れた。
その時、森の奥から小さな振動が伝わる。倒木の奥で枝が大きく揺れ、影のような生物が姿を現した。
「……試されてる?」セリスがつぶやく。
「僕たちの絆……試すために?」リオも思わず声に出す。
ミアがリオの手を握り、セリスも隣に立つ。三人は互いに目を合わせ、自然に息を合わせた。
「一緒に乗り越えよう!」リオの声に、二人が頷く。
小さな試練は、仲間の信頼を試すものだった。森の奥で揺れる光は、これから訪れるもっと大きな試練の序章に過ぎなかった。
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