第2話:初めての協力と小さな危機
森の奥へ進むリオ、セリス、ミアの三人。木々の間から差し込む光が、まるで道を照らしてくれているようだった。
「ここまで来ると、少しは冒険らしくなってきたね」ミアが笑顔で言った。手には小さな木の枝を杖代わりに持っている。
「油断しないことね」セリスは冷静に周囲を見渡す。森の中には、落とし穴や不思議な生き物が潜んでいるかもしれない。リオはその真剣な視線に、少しドキドキした。
突然、地面が微かに揺れた。
「!?落とし穴!」リオが叫ぶ前に、前方の地面が崩れかけ、三人は危うく転びそうになった。
「リオ、右に!」セリスが指示を出す。リオは慌てて右へ跳ね、ミアもすぐに隣の木に手をかけてバランスを取った。
「ふう……危なかった」ミアが息を切らせながら笑う。
「油断大敵ね」セリスもわずかに微笑んだ。その目は少し優しく見えた。
リオは心の中でほっと息をついた。自分だけではなく、仲間と一緒なら危険も乗り越えられる――そんな実感が胸に広がる。
「この先、もっと大きな光が見える……あそこかも」ミアが指さす。森の奥で、淡く輝く光が揺らめいていた。
「行こう。みんなで」リオは力強く声を出す。セリスもミアも頷き、三人は一歩ずつ慎重に進んだ。
すると、突然背後から「ガサッ」という音が響いた。振り返ると、影のような小さな生物が葉の間から飛び出してきた。
「わっ!」リオが後ろに飛び退くと、セリスがすかさず手を伸ばして彼を支えた。ミアも手を伸ばしてリオの腕に触れる。三人の距離が一瞬、近くなる。
生物は小さな光を放つだけで害はないらしく、すぐに森の中へ消えた。
「……ただの森の住人みたいね」セリスが呟く。
「でも油断はできないね!」ミアが笑顔を見せる。
リオは胸の奥が少し熱くなるのを感じた。仲間と力を合わせることで、怖さも不安も少しずつ小さくなっていく。
森の光は、まだ遠くで揺れている。その先には何が待っているのか――リオはワクワクと緊張を胸に、もう一歩を踏み出した。
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