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翌日、布団から身体を起こそうとしたら明らかに熱がある。私はそのまま学校を休んだ。
何もすることがなく、一日中ひたすら眠ることに専念した。しかしさすがにずっと寝ることもできない。本棚から漫画を取り出して読んでみるも、すでに内容を知っている漫画はものの15分程度で一巻読み終わってしまった。
午後五時になり、玄関のチャイムが鳴った。その頃にはかなり熱が引いていて、起き上がって自分で玄関扉を開けた。
「やっほー元気? て、元気だったら休んでないよね」
傘をさしてドアの前に立っていたのは穂花だった。弱っている時に一番会いたいと思う友達が来てくれたことで、いくぶんか気分が和らいだ。
「穂花、来てくれたんだ。上がって」
寝巻き姿だけど、親友になら見られても大丈夫と思い、私は穂花を家に上げた。
「そういえばこれ、学校に忘れてたよね?」
私の部屋に入るやいなや、穂花が「はい」と私にカバンを差し出した。それは紛れもなく昨日私が学校に置き忘れたカバンだった。私は反射的にカバンからスマホを取り出して、充電器に繋ぐ。
「ありがとう。これがなくて困ってたの」
「いえいえ。永遠があたしのところに持ってきたの。日和に届けてほしいって言ってさ。てか、自分で持っていけばいいのにねえ」
「そうなんだ。まあでも神林が来てくれても玄関開けないかも」
「えーそうなの? 案外お似合いだと思うけどなあ」




