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こういう設定でしたっけ?

?「予定通り・・・ですか・・・?」


??「今日で決壊だからそうなんだろう。あとは逃げられるかどうかだ」


???「準備は?」


?「最終点呼完了しています!いつでも動けます!」


??「撤退開始!」


おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!


隊長(?)の号令に応える隊員たち。300人はいる、全員が軽装だが


騎馬に乗っているもの。騎馬による戦車を操るもの。それ以外のものまちまちである。


その一団が一斉に動き出す。そこはェジーアの村から10キロくらいの平原。


その草原をどれほどの間、何をしていたのか、一団がいた場所は一団がいた場所。


とわかるほど草は剥げ地面が広がっていた。


そこから村に向かって移動を始めていた。その反対側・・・。


さらに東に10キロあたりに大きな衝撃音が絶え間なく響いている。見ると何も見えてはいない。


平原のほか物理的なものは何もない。さわやかな風が平原をなぜている。が、


ドーン   ドゴッ   ドゴン   ドーン


太鼓より重く、よりこもった音が草原のどこかから響いている。すると


ビシ  ビキ  パリリ


平原の何もない空間にガラス窓に入るヒビのようなものが走る。


走る。伸びる。ヒビから何かがこぼれて消える。ヒビの奥が黒く見える。


空気中にできたヒビは消えてない。ヒビの筋はまるで黒く、黒いクモの足のように伸びている。


進行する隊員たちは振り返ることなく一定の速度で大荷物を引きながら走っている。そして


ビキャ!! ガシャアーン


??「破片が落ちた!!もうすぐ・・・」


?「隊長!あれは!?」


隊長「ん?あ、妖精!」


振り返らずひときわ大きく響いた割れた音とそこから落ちては消えた


ガラスの破片の音に涙目になりながら逃げる隊長に


前方から何か来るものに気づいた隊員が呼びかける。


その先、村の方向から


ロック「おおおおおおおおーい!」


ナー「うわ、でっかい」


ラグ「もう見えちゃってるじゃん!!おばば様の壁!」


ラグ、ナー、ロック、妖精の三匹が見ているのは、撤退してきている一団の先。


一団がいたさらにその先のヒビの入った空間、地面から5メートル上の当たりに


異様な目が見える。血走った大きく見開いた見境なく襲い掛かってやろうという


意識しか感じられない目。目が奥にさがり消える、その直後


ブブブォォォオオオオオオオオ!!!!!!


馬の嘶きより低く牛の嘶きよりは高い嘶きが穴から響き渡った。


ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアアン


その直後さらに大きな音でガラスをたたき割る音が平原に響き渡る。


そこそこ大きい穴だったのが、最後の大きな音と同時に巨大な洞窟のような穴となった。


草原とは明らかに明るさの違う夜のような暗さのどこか、が


明るい草原の風景をぶち壊しにするようなコントラストで、遠目では


まさしくさわやかな草原の絵画の真ん中に黒いひび割れた影の穴に見える。


その穴から、頭が牛、筋骨隆々の体に肩からの腕、脇腹下あたりからも2対の腕、


そしてその体を支えている異常な太さの足の化け物が武器を持ちながら


遠めでもわかるくらいのディティールで立っている。その化け物がいただろう


黒い夜の背景とは違った黒い姿なのがディティールまでわかる証拠だ。


一方、最後の一振りの衝撃波風はそうとうでかく、


村までもう一息だった一団まで届くだけでなく彼らの体を浮かせるほどだった。


隊員たち「うわあああああああああ」


割れたガラスの位置から10キロ以上離れているのに走っていた隊員たちは


荷物以外の人間はことごとく浮いた。そして吹き飛ばされた。


それでも数メートルくらいではあったが。


大荷物も、浮きはしなかったが重いのか一番とばなかった人間ほど動かず滑るようにすすんだ。


地面への落下を咄嗟のことながらほとんどの隊員はわかっていたかのように


3点着地のようなきれいな着地でけが人はほとんどいない。


荷物を引いていたものや経験の浅い隊員が悪い着地をしているが重傷者はいないようだ。


ナー「だいじょぶ?」


着地を失敗し情けない叫び声をあげていた一人は隊長だった。


その隊長に心配そうに声をかけるナー。


隊長「ん?ん!んん゛!!あ、ああ問題ない!それより予定のものは・・・」


?「間に合いました。予言通りです」


隊員たちと違う方向、妖精たちが来たあたり、そこはもう村の最端だった。


そこに黒寄りの赤いローブのような衣をまとった背の高い女性が


村人を引き連れて立っていた。


隊長「おお、聖女様。我ら無事任務を完遂いたしました」


ラグ「え?壊されてるけど・・・?」


聖女「この日まで村にあれらを寄せ付けないように。が彼らの任務です。


ご苦労様でしたこれよりは村の防備に回ってください。事が片付くまで


よろしくお願いします」


隊長「承りましてございます」


うやうやしく平伏して応える隊長。立ち上がり一歩引いて振り返り


隊長「総員!これより態勢を整えたのち武装!計画通りに各班行動しろ!解散!」


隊員たち「ははっ!」


あるものは怪我の治療。あるものは荷物から武具を荷ほどき、


並び始めた隊員たちに配りだす。あるものは大きめの荷物をほどきながら数人で


大型の兵器の組み立て。準備の整えた者から村の中へと入っていった。


その隊員とすれ違うようにオッサンが小走りに走ってきた。


自前のヌンチャクを手に持ってるから一目でわかる。


年齢のせいか足が重いのか歩幅が狭い。が、足の運びは早いようでそんなに遅くない。


このオッサンの走り方のクセだ。その奥からあの時の、襲ってきた別のおっさんが


悠然と抜いて聖女のもとに走ってきた。オッサンは2着。


襲ったおっさん「ミノタウラス。初めて見たな。ここからあのサイズ。


そうとうでかいぞ・・・」


オッサン「ふう、ふう、アレ倒すのか、ん?アレだけか?」


遠目ながら草原の真ん中にある黒い夜の穴からはミノタウラスと呼ばれた化け物だけしか見えない。


実はその前まではミノタウラスの背後に無数に生き物だろう影がちらちら見えていた。


それがいつのまにやらすべて消えていた。こちらに来た形跡はなかった。


聖女「ええ、あれが先鋒というやつでしょう。後ろがさがったということは


あちらもこっちを窺うつもりのようです。予定通り」


オッサン「そういや前線のこの町を守るために俺を呼んだって設定だったっけな」


ロック「設定いうな!大丈夫なのかよ?あのアマノジャクより倍以上でかいぞ!?」


ナー「ねえおばば、大丈夫なの?」


聖女「予定通りです」


おっさん「あんたそれしか言わないな。さて、じゃあまずは俺から、」


聖女「あなたは帰りなさい」


一同「!!!?!!!」


おっさん「え?帰れって?」


オッサン「お、おいラナーさん、」


聖女「予定通りに、ね、」


おっさん「おいルー!お前大丈夫「大丈夫なわけないだろ!!


ルーと呼ばれたオッサンがかぶせるように叫んだ。


さて、少し整理するがヌンチャクのオッサンは襲われた日、


冷静になった後、話をしたうえで自分の名前を当時の芸名で名乗ったが


それをそのまま使うのがなぜかこっ恥ずかしくなったのか、


その芸名を変に区切って名乗った。それを彼はそう覚えたようだ。


ルーと呼ばれたオッサン「ラナーさん、予定がどうとかより、


あんなでかいの皆でどうにかすべきだろ!


それなのにギドルに帰れとか「予定!通りです、あなたがやるんですよ、オッサン」


ギドルと名を呼ばれたおっさんにかぶせたような声量でラナーと呼ばれた聖女は


オッサンのセリフにかぶせて制した。


オッサン「は・・・?あんた・・・マジか?・・・はあ・・・」


呆れて肩を落とすオッサン。だが見つめる先にいる、


向かってくるミノタウラスへの表情に今までのオッサンらしくない落ち着きを保っていた。


遠くの巨大なミノタウラスと呼ばれる二足歩行の怪物の体は人型、だが腕は2本。


足、肩、その中間に足のような形状で手が生えている。


わき腹から足の付け根のようになっている形状のその足のような腕は


おそらく足と手の両方の役割を臨機応変に使ってきたのだろうことが垣間見える。


肩からの腕は両手で巨大な斧を、中間の腕は片方は普通なら大型なのだろうが


この巨大な体には小盾バックラーくらいの大きさの盾、もう片方は


何かが入っているだろうこれまた巨大な体にはちょうどいいズタ袋を


手首に紐を絡める形で持っている。何が入っているかは不明。


黙々と歩いてくるミノタウラス。個人の一歩だが巨人ゆえか速度が速い。とはいえ


村までにはあと数時間はかかろう。それでもこの巨人は急ぐこともなくただ歩いてゆく。


黙々と言ったがよく耳を澄ますと何か声のようなものが聞こえる・・・


ミノ「・・・フウ・・・フウ、ミエナイ・・・ヒトツ、


ミエナイ、ソレヲ・・・モッテ、カエレバ・・・キット・・・」


頭の位置が高すぎなのか、頭の位置では強風が吹いている。


ミノタウラスのつぶやきは誰の耳にも届かない。自分にすら聞こえていないだろう。


巨大な体、その体をその知能、生活から長年洗うことを知らない獣。


汚れきっていた、濁りきっていた。体毛、皮膚、目すらも。


しかしその目はまっすぐ、ただまっすぐに、その「ミエナイヒトツ」なのだろう、


村の前で群れる集団の中、オッサンだけを見据えて歩み続けていた。

なんとなくこっちも更新しました。

難しいですねお話って。こっちはたぶんある程度でまとめて終わらせます。

カインは何とか続けますが他のは放置か消すかも^^;

よかったら読んでやってください。

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