スタート
えーっと、なんか思いついたんで初めてみました。
簡単に言うと自分をモデルに異世界に行ってみようと思いまして(笑)
現実じゃ鳴かず飛ばずだったのでせめて妄想ゲフンゲフン小説の中で
ヒーローっぽいヌンチャク使いになってみようかと!
ヌンチャクという武器のいいところ悪いところが異世界ではどう役立つのか?
を考えながらやっていきます。
他の小説もちゃんと完結(無理やり終え)させますよろしく!
ヌンチャク、かつて香港映画のスターが映画に使用したことで
爆発的に世界で認知された打撃兵器である。
標準的に30~36センチほどの木製または鉄製の、円または六角、または
八角形の棒を、紐、または鎖で接合した形状をしたものをいう。
細かく言えば違いは多岐にわたり、種類や長さ、大きさ、
他の武器のように広そうに見えて・・・それほど広くはない。
日本では主に武術の鍛錬に用いるくらい。またときにパフォーマンスに
用いられてるが、海外では武術の授業での必須科目に用いられている。
剣、銃、などの見た目や派手さはなく、形状から防御能力に難があると思われるのか、
ヌンチャクが前述の香港映画以外で日の目を見ることはそうそうない。
この物語の主人公は、何の因果か、ヌンチャクに魅入られた事で、
鳴かず飛ばずも時折ヌンチャクでパフォーマンスをして近所の子供たちに
「ヌンチャクのおっさん」と呼ばれているあるおっさんである。
その日も仕事帰りに寄ったいつもの公園で危ないおじさんと思われないように
公園の遊具のない場所で一人さみしくヌンチャクを振ろうと道具を取り出したその時、
物語は静かに幕を開けるのであった。
秋の終わるころ、街にはクリスマスソングが流れ始め部活帰りの高校生が
「まだはえーだろ!」と笑いながら商店街に流れるクリスマスBGMに
突っ込みながら帰る時間。少し寒い風がその高校生たちの通る道沿いの生け垣を揺らす。
その生け垣はその町の公園の生け垣。その道の反対側にベンチがありそのベンチに、
いろいろ入ってるのか少し膨らんでいる大きめのリュックが置いてある。
リュックのそばには「練習中。見るのはご自由に」というスケッチブックが
広げられている。リュック周りには他にスマホも置いてあるが画面は黒い。
その隣でおっさん?まぁおっさんか。がヌンチャクを振っている。
左肩に構えた構えから、右手を水平に降る横一閃に振る
ヌンチャクを素早く返し上げ右肩に構えなおす。
動きはするどく姿勢、体勢、重心全て一連の流れで整っている。そのまま
右から左、左から右、交互に繰り返す。一定の速度、ぶれも少ない、表情も真剣そのもの。
30往復ほどか、右構えで片手を抜き脇にはさんでの構えで静止する。終わったようだ。
「ぶえぇぇぇぇ~」ひどい溜息をはきながら一気に脱力する。ここがおっさん。
「ふ~、とりあえず終わりか。次は弐流だな」
二刀流、よく言われるのはダブルヌンチャクである。
有名なものに嫉妬する傾向があり独自の呼び名で自分だけで呼んでいる。
リュックからもう一本同じサイズ同じ色のヌンチャクを取り出す。
彼の持っているヌンチャクは彼が作っている。材料はホームセンターで揃う。
市販されている武術系、防犯ショップなどで売っている鉄製、木製ヌンチャクは
おいそれと屋外で振ろうものなら立ちどころに止められて職務質問、
どんなに練習用と言っても屋外での使用は認められない。と下手すると
しょっ引かれるのがオチである。かといって武術系で売っているプラスチック製、
スポンジ製ヌンチャクは、ハッキリ言っておもちゃだ。
振りごたえもなければ軽すぎて練習にならない。それなら、と
自分で作ったのが始まり。今振っているのはもう何代目か覚えていないそうだ。
道具に愛着がないわけではない。が道具というものはいつか壊れるものだ。
というのもわかっている。彼はたまに、であるが人様に呼ばれて技を披露することがある。
その時、老朽化した道具を使ってお客さんにケガをさせかけたことがある。
幸い大ごとにならなかったが、その事もあって人さまに見せる道具を使って練習をするにせよ。
道具の切り替えはなるべく早めにする。と心がけている。
もちろんその切り替えられた道具は捨てる。もったいないと思われるかもしれないが
ヌンチャクのような特殊に作り上げた道具は再利用の用途はよほどありはしない。
鎖も棍も、帯にもたすきにもなれないものなのだ。ならば、と潔く捨てる。
しかし、捨てた後であれその道具に感謝しその道具とのこれまでがあるからこそ
これからの道具との先がある。と自分にいい訳している。ちょっとめんどくさいのだ。
また練習用と本番用別にすれば?と思われるだろうが、
練習と同じ動きを本番でするには練習も本番用でやって慣れるのがいい。
という考え方をしている部分もある。要するにこのおっさん。めんどくさいのだ。
そうこうしている間にスマホが鳴る。着信とかじゃない。タイマーアラームだ。
「はあ、はあ、もうちょい、やれてない(練習できてない)振りあるな、
体温まってきたしもうちょいやろう」スマホをいじりながらの独り言。
こういうとこもめんどくさいのだ。
おっさんーリュックー生け垣ー歩道。
その歩道側の生け垣から誰も聞こえない音で声がする
?1「 こ、ここはどこなんだ・・・?体すごい重い・・・」
?2「木の匂い、土のにおい、少しオイルの匂いがする、日も暮れてきてるみたい」
?3「この世界、なんか嫌だ。帰りたいよぅ」
?1「帰る?どこにだよ!あそこはもう・・・」
?2「ま、まだダメじゃないもん!」
?3「そうだよ!きっとまだ!だから早く・・・早く生贄探して帰ろうよ!」
?1「メーヴェの精はしばらく使えない。この世界来てから調子悪かったもんな。
生贄はこの際誰でもいい!最悪この土でもいい!」
?2「よくないよ!せめて生命体じゃなきゃ・・・できれば人間。
でもこの世界の人間大きいんだよな」
?1「イイモデッドから飛ばされたのが昼すぎだったよな?」
?3「うん。襲われたとき「笑っていんじゃね!」見てたもん」
?2「・・・あんなにあっさり制圧されちゃうもんなんだね」
?1「あいつら殺しはしないっぽいけどとことん強引だもんな」
?2「ねぇ、ばあちゃんお話、本当なのかな?」
?1「どうかな?俺たちを逃がす方便っぽかったし。
そもそもあんな町に言い伝えなんてないもんな」
?2「「選ばれた3人の妖精を異世界に飛ばし連れて来た者が
この世界にある変化を」とか」」
?1「そもそも俺ら妖精じゃねーし!」
?2「ばあちゃん小声で「誰でもいい。とにかく何かしら取り柄っぽいのを持ってる人間を
どうにかして連れておいで。連れてきさえすれば、どんな冴えない奴でも
時間稼ぎくらいにはできるから」って。本当かな?」
?1「あのばあちゃん自分の保身に関してはとことん徹底的だからそこは大丈夫だと思う」
?3「そうだね。自分が助かりたいときのあのばあちゃんの真剣さはイイモデッド1だと思う!」
?1「町で魔法使えるのはあのばあちゃんだけだしな。首都への前線にするとかで襲ってくるとは
思わなかったけどあいつらから助かるためにはやるしかないだろう」
?2「・・・?。なんかいい匂いしてきた。そういえばお腹すいちゃった」
???「ん?牛丼の匂い、あぁ、あれか。よし、さっさと終わらすか!」
?1、2、3「! ! !」
?1「人の声!近かったぞ!」
?2「この向こうだね。いた!おじいちゃん?」
?3「僕のパパより老けてる。でもなんか武器?みたいなの振ってる」
?1「誰もいないのに、なにやってんだ?このおっさん?」
?2「でも人間の男、だね。どうする?」
?1「なんかあんま強そうじゃないな。武器振ってるけど素振りだけだし・・・
でもさっきいい匂い嗅いじゃって腹減ったからな。あいつにしよう!」
?2「お肉みたいな匂いだったね初めての匂いだけど凄いお腹すいちゃう匂い!」
?3「このおじさんなんか知ってる風だったね。ギュー・・・ロン?とか」
?1「どうやって拉致る?気絶させて運ぶつもりだったけど?」
?3「ギューロン、気になるよね?」
?2「なるなる!じゃあさ!一旦気絶させてどっかで起こしてさ、借りてきた魔力の元使って
ギューロン食べさせてくれるように洗脳してそのあと引きづってけばいいんじゃない!?」
?1、3「賛成!!」
?1「そうと決まれば」
?2「ギューロンと我らが世界のために」
?3「生贄になってもらっちゃおう!」
・・・・・・・・
おっさん「おし終わり!もうだいぶ暗いな。さっきの配達、吉藻屋の牛丼っぽかったな。
あー、口がもう牛丼でダメだ・・・帰りに吉藻屋か杉屋だな・・・」
独り言が公園に響く。リュックに手を伸ばすおっさん。そのそばの生け垣の中で
見えない光る眼が6つ・・・今まさに飛び掛からんとしていた。




