第6話 あ、鬼が出た
今回はマッスルと鬼アニーの回と言っても過言ではない。
「すまんすまん。待たせたかな?」
「いえいえ〜それで?スキルについてわかりましたかぁ〜?」
「随分と昔の記録になるんだが知識欲というスキルを持つ賢者と呼ばれたものの記録が出てきたぞ。その者の記録によると知識欲と言うのは今まで経験した知識をスキルの中に取り込んでおき、取り出したいときに取り出すことの出来るものらしい。つまり記憶の倉庫みたいなものじゃな」
「では図書館などで〜本を読んで〜知識を詰め込んでおいたら〜すごく良さそうじゃないですか〜!良いスキルだね〜コビ〜」
「うん!明日から図書館で本をい〜っぱい読んでくる!」
「ただ、スキル物真似についてじゃが、やはり書いてある書物が何もなくての。こればかりは使ってみる事にはわからんのぉ。」
「わかりました〜けど〜他のスキルについての使い道はわかったので〜今後のコビーの方向を決めていけると思いますぅ〜。ありがとうございました〜。」
・
・
・
教会から帰り、家に着くとマッスルが飛び出てきた。
「ど ど ど どうだった!?」
「あなた〜お仕事は〜」
ニコニコしながら殺気が漏れている。
仕事をおろそかにする人は許せないアニーである。
「わ わかっているが、気になって・・・。」
「おとうちゃん!僕、鑑定と知識欲ってスキルがあったよ〜。明日から図書館で本をい〜ぱい読んでくる!」
「おぉ!!そうかそうか!鑑定か!じゃあおかぁちゃんについて色々学んで商人になれるな!ガハハハ!!」
「あ〜な〜た〜?」
鬼がマッスルへ近づいていく。
「良いから早く仕事に戻りなさ〜い!」
あ、カミナリが落ちた!怒りの・・・。
こうしていつもの生活に戻っていったノートン家族でした。
鬼が出たぞー