第38話 フォースの街と冒険者ギルド
フォースの街に足を踏み入れた僕たちはその街並みに圧倒されていた。
街の中には大木が至る所にあり中央の広場には一際大きな木がその存在感を露わにしていた。
そして建物は木造なのだが大木を切り抜いたかの様に継ぎ目もなく何とも不思議な作りだった。中には大木を柱の代わりとして使った様に大木にくっ付いている家もあった。
「うわぁ・・・なんか別世界みたい。おとぎ話の妖精にでもなった気分ね〜。けど火が着いたら一気に燃え広がりそうよね」
赤魔道士のサニーらしい言葉だ。
「あはは。この階層の木々はなぜか火耐性を持ってるんだよ。だからそう簡単には燃えないのよ。」
試しに鑑定で家々を見てみた所たしかに火耐性が付いていた。燃えないわけではないが燃え辛い様だ。
「さぁ!とりあえずギルドに行こうか?ソフィー案内してくれるかい?」
「うん。じゃあこっち!ついてきて!」
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ソフィーについて行くと一際大きな建物が見えてきた。建物の真ん中に突き抜ける様に太く大きな木が聳え立ち、入り口には剣と盾のマークが掲げられているのであれが冒険者ギルドなのだろう。しかし大木のせいかフィフスの街のギルドより大きく感じる。
「さぁここがフォースの街の冒険者ギルドだよ!ここの木は神樹の次の次くらいに大きいんだ。中は二階が酒場兼食堂になってて1階が受付カウンターと買取カウンターがあるよ。ちなみにここの地下に150階層の街サーズへの階段があるんだけど、ある程度のレベルまで上がっていて、パーティランクもE以上で、人数も5人以上じゃないと降りる許可が貰えないんだ。あたしはレベルは問題ないんだけどソロだからまだ許可がもらえなくてさ・・・。」
「え〜そうなの〜?!じゃああたし達も足止めじゃん!」
「コラコラ、マイル?私達はこの街で少し依頼を受けたらフィフスへ帰るのよ?下に降りるのなんてまだまだ先の話じゃない?」
サニーに諭されるマイル。まぁ流石にこのまま下の階層へ進むのはないかなぁ?帰るって言って出てきちゃったし。
「みんなとりあえず中に入らない?到着と、滞在の報告をしなきゃいけないしさ。」
そう言ってソフィーに案内してもらい中に入ると冒険者が・・・そんなにいなかった。まあ時間的に今は14時って所なのでみんな必死に依頼をこなしているのかもしれない。
そんな中奥にあるカウンターへとみんなで進む。
「いらっしゃいませ。冒険者ギルド、フォース支店へようこそ。私は受付担当のミリアリアと申します。皆さま初めてお会いする方々ですね?他の街からお越しですか?」
ミリアリアさんは170cm、緑色のロングヘアーで眼鏡をかけ、ピシッとした紫がかった服を身に着け、帽子をかぶっている。他のカウンターを見ると受付の人達は皆同じ服装なので制服だと思われる。とても自然な笑顔で綺麗な人だ。
「はい。先程到着しまして、こちらのソフィアさんに案内していただきました。到着と滞在の手続きをお願いします。」
「かしこまりました。ではこちらの書類にご記入ください。登録の処理を致しますのでギルドカードをお預かりしてよろしいですか?」
全員でギルドカードをミリアリアさんに預けると、カウンター下にある魔道具で登録をしているようだ。その間に書類書かなきゃ。書類の内容は単純なものだった。パーティ名、メンバー名、登録街名などだった。そんなに時間のかかる書類じゃなかったのでササっと記入した所でミリアリアさんが作業を終えたようだ。間に合って良かった。
「書類のご記入ありがとうございました。ではこれで登録は終わりです。もしここまでくる間の素材等をお売りいただけるのでしたら、あちらのカウンターでお声がけください。また2階には食堂がありますので是非ご利用下さいね。ちなみにオススメはグリーンワームのステーキですよ。」
「丁寧にありがとうございました。素材は売りたかったので行ってみます。」
そういうとみんなで買取カウンターに向かった。
今回買ってもらうのはキラーウルフとウェアウルフ、ウェアラットとキラーラットの肉と牙と爪、キラーウルフの魔石それからソードマンティスの鎌とフォレストマンティスの羽だ。他にもあるのだがキングの魔石と美味しい肉類は残した。ちなみにソードマンティスの素材は剣ではなく鎌らしい。買取カウンターにドドンと素材を置くと受付の人にかなり引かれた。まぁ量がハンパないからね。査定に時間がかかるとの事だったので明日また取りに来ると告げて預けた。
さぁこの後、まずはソフィーに依頼について詳しく聞くためにみんなで2階の食堂に行く事にした。




