第33話 グリーンワーム
ご無沙汰してあります。
なんとか復帰して今日から上げていこうと思います!
よろしくお願いします(´⊙ω⊙`)
「けどさぁ、スキルリング?って売ったらいくらくらいするのかなぁ?」
宝箱のあった部屋を出て元の道へと進んでいる中そんな事を言ってきたのはもちろんマイルだ。
あ・・・トニーが驚いて見開いた目でマイルを見てる・・・。大丈夫売らないよ?
「フィフスの街じゃあ聞いた事なかったからねぇ。フォースの街とかで普通に取り扱ってるようなものならフィフスにも入って来てると思うし、何よりあんな隠し部屋みたいな所にあったんだから貴重なものでしょ?もしかしたらすぐには値段つかないかもね?」
「マイルもサニーもトニーが絶望的な顔してるからその位にね?これは研究の為にもトニーに使ってもらうって事にしたんだからさ?当然売らないからね?今回のドロップ品でかなりの金額になるだろうしね。」
そういうとトニーが凄くホッとした顔をしている。
「さ!とにかく今は元の道に戻ってフォースの街を目指そう!まだまだ先は長いんだから!」
いま僕たちがいるのが55層だから100層にあるフォースの街はまだまだ先だ。
60階層までは比較的フィフスの街周辺と同じ様な魔物が出てくるが61階層からは少し強めの魔物に変わっていく。
フォースに近づくにつれてフォース周辺に出没する魔物が出始める。
いまはまず61階層に進み少し強めのモンスターと戦うのが目標だ。どんな魔物が出るかというと・・・
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「結局ラットじゃ〜〜ん!!!」
マイルの悲痛?の叫びがこだまする。
ウェアラットを瞬殺しながらドロップアイテムを拾う作業を行いながら最短距離を30分ほど進み61階層に到着したのだが、61〜65階層まではウェアラットの上位種キラーラットが出没するのだ。
ちなみに66〜70階層まではキラーウルフ。つまりは71階層でやっと新たな敵と出会えるわけで・・・。
66階層のキラーウルフに出会った時にマイルが「またお前かよ〜〜〜!!!」と叫んだのは語るまでもないでしょう・・・。
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そんなこんなで70階層へとすんなりと降りてきた僕たちだが、体感で2日経った辺りだと感じ70階層の階段前でディメンションホームに入り休憩を取る事にした。
ここでもキングの肉を食べ満足した僕らはそれぞれ仮眠をとり6時間後に再出発をした。さぁついに本当の意味で新たな敵との遭遇だ!マイルはワクワクして今にも飛び出しそうだ。
71階層に降り立った僕らは休憩した事で足取りも軽く今ならまたあのキングたちとの戦いにも挑めるぐらいの気分だった。そんな中ついに新たな魔物とエンカウントした。
大きさは2mほど、ウネウネと動く緑色の体、とんがった顔の先に付いている口には氷柱ような歯がいくつも生えており獲物を噛み砕く。グリーンワームと呼ばれる虫型の魔物だ。とにかく見た目が気持ち悪い。
「うげぇ・・・新たな魔物に会いたいって言ったのは確かにあたしだけど・・・これはきついよ・・・」
「マ マイルが会いたいって言ってたんだから頑張って倒しなさいよね!」
サニーは1歩引きながらマイルにそう投げかける。
「えぇぇぇ!サニーの魔法でドカンってやっちゃってよ!あたしだって嫌だよ!接近して剣で切りつけるとか気持ち悪すぎるじゃん!」
この魔物は動きがかなり遅い。
2人がわーぎゃー言っている間にグリーンワームは2人に近づき、糸を吐き出した。
「「え!?」」
「ファイアーウォール!!」
糸が二人にぶつかる前に、二人の前にファイアーウォールを出して防いであげる。
「二人ともわーぎゃー言ってる暇はないと思うよ?今みたいに糸で攻撃されてぐるぐる巻きにされても知らないよ?グリーンワームの階層は89階まで続くんだからみんなで倒していかないとね!」
「うげぇ・・・嫌すぎるけど先に進まないわけにもいかないもんね・・・」
「・・・けどあのフォルムは・・・う〜・・・」
「じゃあ極力遠距離で攻撃すればいいじゃん?サニーはランスでマイルはエアースラッシュで攻撃してよ。僕は前に出て撹乱するからトニーは二人の援護よろしく!」
そう言って僕はグリーンワームに向かって行き、手始めに剣を振るいグリーンワームに一太刀浴びせる。グリーンワームは動きが遅いので避ける事なく斬撃が入り、グリーンワームから緑色の血液が噴射される。僕はそれを浴びることなくバックステップで下がり様子を見る。
「うぇ〜・・・やっぱり緑色の血なんだ・・・」
「あの血はないわよね・・・」
女子二人は緑色の血がおきにめさないようだ。
「二人とも傍観してないで攻撃してよ・・・。」
「ご ごめんごめん」
「も もう大丈夫!援護は任せて!」
顔を引きつらせて傍観している二人にジト目を向けて言うと二人はアタフタしながら構えた。
僕は溜息をつきながら、
「はぁ・・・じゃあマイルはエアースラッシュで攻撃ね。で、サニーはこの狭い空間で火の大魔法はやめた方がいいからファイアーウォールで防御を担当、たまにランスで攻撃するくらいに留めて。トニーは前に僕がトルネードファイアでやったみたいにストーンストリームを前に向かって放ってみて?」
「「了解!」」
「・・・僕に出来るかな?やってみるよ。」
そう言ってトニーは手を前にかざして魔力を集中する。
「ストーンストリーム!!」
石の礫が螺旋状に巻かれて通路いっぱいに広がりながらグリーンワームに向かって行く。
「ギュィーーー!!」
グリーンワームの悲鳴のような鳴き声が聞こえたが石の竜巻が霧散した後には姿形は無くなっていた。明らかにオーバーキルだ。
「・・・あ あれ?僕の魔法で倒せたの?」
魔法を放った本人が目を丸くして固まっている。
「すごいよトニー!一発で成功させたのもそうだけど一撃で跡形もなくなるなんて、すごい威力だよ!あ!ドロップアイテム!」
グリーンワームがいた所に肉の塊が落ちていた。
「えぇ・・・あの虫の肉食べるの・・・?流石にあたしは無理だわ・・・」
「・・・わ 私もちょっと無理かなぁ・・・」
ドロップアイテムがまさかの肉だった事に二人はドン引きだった。
確かにあの姿を見たら食べたいとは思わないかな?
『みなさん。グリーンワームの肉はウィアウルフよりも脂がのっていて美味しいと一部では人気なんですよ?一度食べてみる事をオススメします。ちなみにオススメ調理方法は塩コショウのみです。素材本来の旨味が堪能できますよ?』
「そうなの?まぁとりあえずドロップしたら収納しておいて、一度食べてみる事にするよ。」
サニーとマイルは嫌そうな顔をしながら目を背けていた。
そんなこんなで進み続けて僕たちは76階層へと続く階段まで歩みを進めていた。




