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スキル物真似師で最強目指せる?  作者: 厨二に目覚めた中年
第1章 成長
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第22話 武器と依頼とお食事と・・・

ギルドマスターの部屋で100万ゴルドもらった日から1週間程が経った頃、コビー達はサニーの家、つまりは武器屋(フラワーファイア)に来ていた。武器と防具を新調する為だ。


「こんにちは〜。」


クロノブレイバーのメンバーはコビーを先頭に店内へと入っていく。


「へい!いらっしゃい!何か・・・ってコビー坊じゃねぇかどうした?サニーもいるじゃねえか?奥に行くなら裏からにしてくれ?忙しいからな〜」


ドラゴ=フラワーは振り向くとコビー達だと気づきまた作業に戻ろうとしている。


「いやいや親父さん今日はお客さんとして来ましたよ。ちょっと武器防具の相談に乗って欲しくて。」


「何だと?俺にお前らの武器を作れって〜?馬鹿言うな!まだ冒険者に成り立てのヒヨッコどもに付き合うほど暇じゃねぇんだ!その辺の武器や防具で充分だろ?この辺にゃ上位の魔物(モンスター)なんざぁ滅多に出ねえからな。その辺の武器選んでとっとと依頼受けて来い!」


「く〜〜!我が親父ながら何なのさその態度!あのねぇ!私だってうちの親父の作った武器や防具なんて信用ならんと思ったわよ!けどギルドマスターが頼んでみろって言うから!だから渋々・・・」


言いながらもドラゴに睨まれたサニーは少しづつ声が小さくなっていった。

ドラゴはサニーの話の途中で振り返り驚いた顔でこちらを見てきた。


「アッシュが?ほぉ〜・・・。お前ら何やった?アッシュの野郎が俺を紹介するなんざぁ珍しい。どれ、少しばかり話を聞いてやろう。聞いてから仕事を受けるか考えてやる。少し奥で待ってろ!こっちの仕事終わらせてから行くから。おぅ!サニー全員分の茶を用意しろや。」


サニーは顔を真っ赤にしてプリプリと怒りながら奥に入っていった。そんなサニーの後に続きクロノブレイバーのみんなは奥へと入っていく。



サニーが淹れてくれたお茶とお菓子を食べながら待っているとドラゴが作業を終えてやって来た。


「悪い。待たせたな。じゃあ話を聞かせてもらおう。」


「実は冒険者登録をしたその日に・・・」


コビーはハングリーベアとの戦いの事、魔石を買い取ってもらって資金ができた事、レベルと冒険者ランクを上げれば階段を降りる許可をもらえる事などを話した上で、その為の武器防具を揃えたい旨を伝えた。


「成る程な。ハングリーベアとは・・・良く生きて帰って来れたな・・・。まずは礼を言わせてくれ。うちのバカ娘を助けてくれてありがとう!こんな娘でも大事な娘なんだ!本当に感謝する!ありがとう!」


ドラゴはみんなに向かって頭を床に付けるんじゃないかと言うくらい頭を下げてお礼を言った。


「ちょ、ちょっとやめてよ!恥ずかしいじゃない!」


サニーはまたも顔を真っ赤にしながらドラゴを止めようとしている。


「あ、いや、仲間を助けるのは当然です。むしろサニーには助けられました。もしサニーが足止めしてくれなかったらみんな死んでたと思ってます。だからどうか頭を上げてください。」


コビーは焦りながらもドラゴに頭を上げるようお願いした。


「そうですよ!あの時サニーが限界で倒れるまで一人で足止めしてくれなかったら、時間が稼げなくてみんなやられてましたから!」


マイルは必死にサニーのしてくれた事の重要さを話してくれた。


「ほう、倒れるまで・・・倒れたのか・・・。無茶しやがって・・・。サニー!無茶だけはするんじゃねぇぞ!死んだらお終ぇ(おしめぇ)だからな!」


サニーの頭をぐわしぐわしと撫でながら少し涙声になりながらドラゴは言った。


「ちょ!ちょっとやめてよ!みんな見てるじゃない!髪の毛がグチャグチャになる!」


そんなドラゴとサニーのやり取りをコビー、マイル、アントニオは微笑みながら見ていた。


「それでだ!武器防具だったな!予算はどの位で考えてんだ?」


「一応一人頭25万ゴルドで考えているんですが足りますか?」


「それだけありゃあお釣りが出らぁな!最っ高の武器防具を揃えてやる!ただ・・・素材を取り寄せるのに時間がかかっちまうから半年は覚悟してくれ、それまではうちにある武器や防具を使ってくれていい。もちろんお代はいらねぇ、サニーを助けてくれた礼だ。あと、半年でレベルを20まで上げて依頼もこなしておけ。武器防具は下の階層用のやつを用意しておくからな!これからもサニーの事頼むぜ()()()


ドラゴは最後にコビーの肩をバンバンと叩きながら坊ではなくコビーと呼んでくれた。大人として認めてくれたようだ。


こうしてコビー達クロノブレイバーは武器と防具を手に入れる事になった。


あとはレベルを上げ、ランクを上げるだけだ。



「あの親父はもう〜!恥ずかしいったらありゃしないわ!」


サニーは顔を真っ赤に染めながらボヤいている。


「まぁまぁ。それだけサニーの事が大事だって事じゃないか。良い親父さんだね。」


コビーはサニーを宥めるように言った。


コビー達はあの後ドラゴとそれぞれの武器の予算と素材について相談を終え、武器屋(フラワーファイア)を出て冒険者ギルドに向かい、依頼を確認しようという事になった。


「さてさて今日はどんな依頼があるかな〜」


マイルはギルドに入るなり依頼ボードへと走っていった。


そこでは丁度ミリアが新しい依頼を貼るところだった。


「ミーリア!なんか良い依頼出た?」


「あらマイルちゃん!そうそう!パーティもDランクまで受けられるんだしこういうのはどうかな?」


ミリアが紹介した依頼は下記の通りだ。


[森の奥の調査依頼]

ハングリーベアが出た後の調査。先日ハングリーベアが出た後、森の奥でウェアルフやウェアラット以外のモンスターの目撃情報が出る様になった。

森の奥へ行き、どんなモンスターがいるかを調べ、異変があった場合、解決するのではなく調査、報告を優先する事。


成功報酬・・・1パーティ10万ゴルド。

依頼期限・・・特になし

依頼条件・・・鑑定スキル持ちでモンスターの名前などを報告出来る事。

ペナルティ・・・モンスターを発見出来なかった場合は報酬は無しとする。


〈依頼主 〉

冒険者ギルドギルドマスター

アッシュ=ハンマ



「確かコビー君は鑑定スキル持っていたわよね?今回は調査依頼だから他の依頼の合間にやってみたらどう?ちょっと特殊な依頼だけどね。ただ、森の奥だとウェアラットの群れに遭遇する率が高くなるから危険もある。だからこそのDランクのパーティ依頼なんだよ。どうかな?」


「おんっっもしろそうじゃない!!ねえねえコビー!受けようよ!新種のモンスターとか興味あるし〜!経験値積まなきゃだし〜!パーティ依頼達成できたらランクも上がるかもだし〜!良いじゃん良いじゃん!」


マイルはノリノリだ。


「ちよ、ちょっと待ってマイル!落ち着いて!もう少し情報聞いてからね。で、ミリアさんいくつか質問したいんですけど。」


鼻息荒いマイルを押さえつけてコビーはミリアに聞いた。


「ここじゃなんだからカウンターに移動しましょうか?」


ミリアについて行きカウンターで改めて依頼について聞く。


「場所はどの辺りになるんですか?奥というとこの間ハングリーベアが出た所よりかなりの奥って事ですよね?」


「そうね。目撃したのはEランクパーティなんだけど森の中でウェアラットの群れに遭遇してしまって、奥へ奥へ行くうちに迷ってしまったらしくてその時に大きな塊がすごい速さで動いているのを目撃したって言うのよ。流石にハングリーベアが出た後なのもあって、そのパーティも追いかける事なくなんとか森から抜け出してきてギルドに報告が届いたのよ。で、ギルドマスターが依頼を出したという訳。」


「成る程。じゃあ正確な位置もわかってないんですね。う〜ん・・・どうする?」


コビーは腕を組んで悩みサニーに確認をした。


「受けてもいいんじゃないかな?この1週間で少しレベルも上がってるし、ウェアラットの群れなら何とかなるだろうし、いつもの依頼も受けていつもより奥に行って薬草も探しましょ?ただ、準備もあるから明日朝から行きましょ?」


「え〜今から行こうよ〜!」


サニーは冷静に受ける事を促してきた。

マイルは不満タラタラだ。


「今から行って目撃出来なかったら報酬も無しよ?それよりこの後ウェアラットの対策と準備をして明日改めた方が確実だと思うわよ?」


「うぅ・・・。わかった・・・」


マイルは渋々了承した。


「まぁいざとなればシスに頼るか・・・。じゃあ受けます!ミリアさん受付お願いします。いつもの薬草採取とウェアウルフ討伐も一緒にお願いします。」


こうしてコビー達は初のDランクパーティ依頼を受けて明日の為の準備をする為に街へと戻っていった。



「まず必要なのは各種ポーションでしょ?後は武器や防具はさっきうちで選んだばかりだから良いとして。食料も用意した方がいいかもしれないわね?あと何が必要かしら?マイル何かある?」


「そうだね?どのくらいかかるか見当もつかないから、食料は必要だと思う。森の中で迷って暗くなったら動けなくなるから一応のテントとかもあった方が良いかも。うちに行商の時使うの一式借りて持って行こう!」


「食べ物は僕のディメンションボックスに入れておけば暖かいまま運べるから作ってあるやつを買って何食分か持って行こう。水は一応スキルの中に水魔法もあるけどディメンションボックスに入れていけば良いから一緒に持って行こう。マイルの家に行って行商一式も中に入れていけば良いから後でお邪魔して・・・。」


コビーは他にないかと考え始めた。その横でサニーとマイルは顔を見合わせていた。


「コビーのスキルってこういう時便利だよね〜?普通大荷物を全員で担いでヒーヒー言いながら歩いて目的地に行くのにさ〜。コビーがいたら手ぶらだよ?」


「そうよね。しかも暖かい食べ物が現地ですぐ食べられるって凄いわよね?普通なら火を焚いて、調理して、その間周りにモンスターがいないか警戒してとか色々大変なはずなのに、コビーがいたらすぐ食べられるから匂いにつられてくるモンスターも早々にいないだろうし。私が言うのもなんだけどつくづくコビーって行商に向いてるわよね。」


サニーとマイルは頷きあっていた。


「・・・あのさコビー。僕が作ったポーションがあるんだけど、良かったらそれを使ってくれないかな?前に採った薬草で回復薬(ヒーリングポーション)魔力回復薬(マジックポーション)疲労回復薬(リフレシュポーション)と、あと解毒薬(デトックスポーション)を作ってみたんだ。どれも効果は試したんだけど普通に使えると思う。」


アントニオは真剣な眼差しで説明する。


「錬金術で作ったんだね?じゃあ鑑定してみたいから後でアントニオの家にも寄ろう。」


コビーはアントニオの意見を否定する事なく答えた。


「じゃあまず何処から回ろうか?サニーとマイルは何処からとかある?」


「特にないわよ」

「私も〜特にないよ〜」


「じゃあまずはアントニオの家に行ってポーションの確認をして、その後マイルの家に行って荷物をとって、それから街で食料の調達かな。」


コビーはアントニオの家に行きポーションを確認すると全て中級のポーションであるとが確認できたのでこのポーションを使用させてもらう事にした。その後マイルの家に行き、荷物を借り受け、街で各々好きな食料を買って全てをディメンションボックスに詰め込み、この日は暗くなる前に解散し、明日に備える事にした。

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