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スキル物真似師で最強目指せる?  作者: 厨二に目覚めた中年
第1章 成長
17/38

VSハングリーベア 2

少し修正させていただきました(^_^;)

「・・・ここは・・・」


コビーは辺り一面真っ白な空間の中にいた。朦朧とした意識の中周囲を確認する。しかし、周囲には何もなく真っ白い空間が続いていた。


『条件を達成した為スキル「物真似」がレベルアップしました』


物音ひとつない空間の中で感情のこもっていない、女性と思われる声が響き渡った。

突然の声にビクッとしたコビーだったが聞こえた内容に動揺した。


「は?スキルがレベルアップ?聞いたことがない・・・。」


『レベルアップした事によりスキル「物真似」がスキル「知識欲」と直結出来るようになりました。スキル「知識欲」と繋いでよろしいですか?』


「は???!!!・・・訳がわからない・・・。知識欲と物真似を直結する?確かに今まで別々に使ってたけど・・・。これからは一緒に使えるって事か?けど知識と物真似を一緒に使う意味がわからない・・・」


『繋いでよろしいですか?!!』


「・・・なんか怒ってます?!ま・・まぁとりあえずお願いします。」


『了承が得られましたのでスキル「物真似」とスキル「知識欲」を直結します。また、直結した事で新たなスキル「解説者(システム)」を獲得しました。「解説者(システム)」を起動してよろしいですか?』


「はい??!!しすてむ?・・・まぁまた怒られそうだし、とりあえずお願いします。」


『了承が得られましたのでスキル「解説者(システム)」を起動します。尚、「解説者(システム)」は常時起動スキルの為一度起動すると止まりません。あしからず・・・』


「え!!ちょ・・・『「解説者(システム)」が起動しました。』


「と、いうわけで今後はスキル「解説者(システム)」として説明させていただきます。」


「まさかの同一人物?!!」


「少し間違いがありますが同一である事に変わりはありません。今後ともよろしくお願いいたします。マスター。」


今までの声にはエコーがかかった様な響く声だったのだが、今は普通に会話する様な声が聞こえてくる。違いと言えばその位しか感じられない。相変わらず感情のこもっていない様な女性の声だ。


「このままでは私も何も出来ませんのでスキル「物真似」とスキル「知識欲」に繋がせていただきます。これによりマスターの補助がある程度は出来る様になります。」


「補助?」


「そうです。まずは直結した事により何が出来るかですが、今までジョブを変える事により知識欲の中に保管されている、今まで覚えたジョブ毎のスキルを使用可能になっていましたが知識欲と繋いだ事によりスキルが常時使用可能になります。ただしステータスはジョブによって決まる為変わりません。剣士のジョブの際に魔導師のスキルを使っても威力は落ちますのでご注意ください。また、ジョブの変更は私では出来ませんのでその都度マスターの方でお願いします。ここまで質問はありますか?」


「ん〜・・・で、補助って何をしてくれるの?」


「マスターの知識欲にはかなりのスキルが保管されています。その中から必要なスキルを選ぼうとするとかなり時間がかかりますので、私の方でその時々の必要スキルを脳内に表示させていただきます。その中から選ぶ事で時間の短縮が出来ます。」


「なるほど・・・。全部のスキルを把握する自信はないから助かるよ。」


「それはそうとマスター。今外ではハングリーベアに襲われてご友人達が危機に瀕してますが大丈夫ですか?」


「あ!!そうだよ!!ここからはどうやったら戻れるんだ!」


「質問がなければ戻しますが大丈夫ですか?」


「質問してる場合じゃないから早く戻して!!」


「かしこまりました。では意識を戻しますね。」



「・・・う・・・う〜ん・・・。」


「コビー!!大丈夫??!!」


目を覚ますと目の前に心配そうなマイルの顔があった。


「ああ・・・大丈夫・・・。!!僕どの位気絶してた?!!」


「多分2分位だよ。今はサニーが抑えてくれてる。すぐにでも加勢に行きたいんだけど大丈夫?」


「ありがとう。大丈夫だから加勢に行こう!」



ハングリーベアはサニーの「トルネードファイア」にから脱出しようと腕を振り回して魔法をかき消そうとしていた。ハングリーベアは毛が多少焦げる程度で炎はあまり効果ぎ無い様だった。

サニーは魔力を込めハングリーベアを閉じ込める事に集中していたが、このままの出力では5分と持たないという事を肌で感じていた。サニーの額から大粒の汗が浮かんでいる。


「(まずいわ・・・このままじゃもう持たない・・・コビーは大丈夫だったかな・・・そろそろ限界・・・)」


サニーは魔力が尽きて膝から崩れ落ちる。それと同時に魔法の嵐が搔き消えハングリーベアがサニーに襲いかかる。


「(コビー・・・ごめん・・・持たなかった・・・)」


ハングリーベアかサニーに飛びかかろうとしたその時。


「アイスウォール!」


サニーとハングリーベアの間に分厚い氷の壁が立ち塞がる。


「グオォォォォー!!!!」


ハングリーベアは獲物を目の前に邪魔された事に激怒し、魔法を放ったコビーを睨みつけた。


「サニー!!遅くなった!!大丈夫!?マイルサニーにマジックポーションを!!」


「了解!」


「さてとりあえず魔法で牽制してみますか。「解説者(システム)」ハングリーベアには炎は効かないって言ってたけど氷魔法で効くのは何かあるかな?」


「そうですね。今のマスターのレベルだと正直厳しいですが、その中でもアイスランス、アイスボム、アイスブラスター、だったら効果はあるはずです。これを牽制に使って接近戦でというのが一番良いコンボかと。何度も言いますがジョブの切り替えはマスターがお願いしますね。」


「わかってるよ。じゃあとりあえずやってみますか!まずはジョブを赤魔道士に切り替えて・・・アイスランス!!」


コビーの周りに5本の氷の槍が浮かび上がりハングリーベアへと襲いかかる。


ハングリーベアの前の氷の壁が瞬時に消え失せアイスランスがハングリーベアに突き刺さる。


「グギャァァ!!」


「マスターとりあえずアイスウォールは邪魔だったんで消しておきましたよ。」


「ありがとう!確かにあのままじゃアイスウォールに当たってたね。助かるよ。じゃ次行ってみよう!アイスボム!」


コビーの掌に丸い氷の玉が出現する。コビーはそれをハングリーベアの足へと投げると玉が爆発してその周囲を凍りつかせる。


「ギャァァァァ!!」


ハングリーベアは足元を凍りつかされ身動きが取れなくなり、魔法を放ったコビーを血走った目で睨みつけた。


「よし!とりあえず動きは封じたから接近戦で一気に決めますか!」


「いけません。マスター。手負いの獣は何をするかわかりません。アイスブラスターでさらに削った後にトドメを刺すのを推奨します。」


「ん?確かに手負いの獣は何をするかわからないって言うね・・・わかった!アイスブラスター!!」


5つの氷の渦がコビーの周囲に浮かんだかと思うと渦の中心から氷の光線が放たれる。アイスブラスターはハングリーベアの手や身体に穴を開け穴の周辺を凍りつかせた。


「・・・グルァァァ・・・」


ハングリーベアは弱々しい声を上げて逃げようとするが足が凍って身動きが取れず足掻いていた。


「じゃあ今度こそ!剣士にジョブを切り替えて!エアブースト!からの〜パワーーースラーーーシュ!!!!」


コビーの身体が光を放つと共に一気にハングリーベアへと接近し、上段に構えたままハングリーベアの真上へと移動し、勢いよく振り下ろす。パワースラッシュにより剣に伝わる力が数倍に強化され、ハングリーベアは首から斜めに切り裂かれる。血が吹き出しハングリーベアは絶命した。


「ふう・・・「解説者(システム)」のおかげで助かったよ。まさかハングリーベアを討伐出来るとは思わなかったよ。「解説者(システム)」・・・いちいち「解説者(システム)」っていうの面倒だから・・・シスで良い?」


「!?名前をつけてくださるのですか?!まぁ名前の付け方は安易ですがそれは良しとします。ではこれからはシスとお呼びください。今後もよろしくお願いいたします。」


「な な な 何なのよ!ちょ、ちょっとコビー!なんか色々突っ込みどころ満載なんですけど!!なんでハングリーベア倒しちゃってんの?!あ、いや倒した事は良いんだけど。ってかなんで倒せるの!?なんで氷魔法なんて使えるの!?ねぇなんで?なんで?!」


「あ、いや、まぁ説明すると長くなるというか、その、後でね?あはは・・・。」


こうしてハングリーベアとの激闘はコビーの新たなスキル「解説者(システム)」の協力の元、無事に終わった。ハングリーベアの亡骸は肉、皮、爪、眼球、睾丸そして特大の魔石へと変わり、コビーがディメンションボックスに収納した。サニーとマイルと共に街に向かう途中、アントニオが連れてきてくれた冒険者達総勢20名とギルドマスターに会い軽く事情を説明すると、ギルドへと一度戻り詳しい事情を説明して欲しいと言われ、一同はギルドへと向かう事となった。

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