VSハングリーベア
第16話 VSハングリーベア
「さぁそろそろ日も暮れてきたしそろそろ引き上げようか。かなりのモンスターを退治してるからレベルも上がってるしね。」
現状のステータスは
コビー
Lv : 10
HP(体力) : 428
MP(魔力) : 355
STR(腕力) : 332
ATK(攻撃) : 358
DEF(防御) : 312
INT(知力) : 512
TEC(技術) : 432
SPD(速さ) : 295
HIT(命中) : 371
LUK(幸運) : 780
サニー
Lv : 10
HP(体力) : 217
MP(魔力) : 998
STR(腕力) : 171
ATK(攻撃) : 121
DEF(防御) : 323
INT(知力) : 991
TEC(技術) : 521
SPD(速さ) : 252
HIT(命中) : 353
LUK(幸運) : 329
マイル
Lv : 12
HP(体力) : 831
MP(魔力) : 230
STR(腕力) : 410
ATK(攻撃) : 980
DEF(防御) : 596
INT(知力) : 251
TEC(技術) : 506
SPD(速さ) : 430
HIT(命中) : 412
LUK(幸運) : 230
アントニオ
Lv : 10
HP(体力) : 352
MP(魔力) : 956
STR(腕力) : 202
ATK(攻撃) : 221
DEF(防御) : 298
INT(知力) : 931
TEC(技術) : 459
SPD(速さ) : 222
HIT(命中) : 312
LUK(幸運) : 283
である。
サニーは赤魔道士、トニーは黄魔導師の為、知力と魔力が、マイルは剣士の為、体力と腕力、攻撃力が秀でている。
それに比べて物真似師の影響でコビーのステータスは数値に差がない。
ただし、コビーはジョブを変える事でジョブに沿ったステータスがそれぞれ3倍となる。
コビーが剣士ジョブに切り替えた際、体力と腕力、攻撃力が3倍に、魔導師に切り替えると知力と魔力が3倍になる。
今現在剣士ジョブになっている為、現在のコビーの各ステータスは
HP(体力) 428→1248
STR(腕力) 332→996
ATK(攻撃) 358→1074
となっている。
このステータスは剣士ジョブで言えばLv20相当だ。
ただ、新しく剣士ジョブのスキルを覚えるには実際に使用している所を見て一度真似するしかなく、レベルが上がったからと言って剣士スキルを覚えるという事はない。
なのでステータスがLv20相当とはいえ、強力なスキルは今のところ使えないのだ。
また、ジョブが剣士の時は覚えていても緑魔法や黄魔法は使用できない。使用するにはジョブを切り替えなければならないので、いまいち使い勝手が悪い。
このパーティで行動する時は基本的に前衛として活動する為、剣士ジョブで活動している。
「そうだね〜。なんか鉱石でもお土産に持って帰りたかったんだけど、暗くなる前に街に着かなきゃだしね。帰ろ帰ろ〜。」
「ぼくも今日の薬草達で色々やりたいから早く帰ろう!」
目を輝かせながらハキハキとしゃべっているアントニオにマイルは呆れながらジト目を向けた。
「あんた普段からそのくらいハキハキ喋ったら舐められないのに・・・」
そんなやり取りをしながらコビーたちはディメンションボックスに荷物をしまい帰り仕度を始めた。
・
・
・
「グオォォォォ!!」
腹の底にズシリとくる低いうなり声が突然響きわたりそのモンスターにより大木がなぎ倒された。
森の中ではウェアウルフやウェアラットなどのモンスターや動物たちがパニックになり四方八方に散らばって行く。
それを追いかけるようにズシンズシンと地響きを響かせながらハングリーベアーは移動を始めた。深い眠りから覚め、空腹も相まって気が荒れている。手当たり次第に木をなぎ倒し獲物を探し始めた。
・
・
・
「ね・・ねぇ・・・いまのって何?どう考えてもウェアウルフの声じゃないよね・・・。」
「なんか嫌な予感がする・・・。みんな!すぐに森を出よう!急いで!!」
コビーは大声でみんなに声をかけて周囲を警戒する。木の倒れる音がだんだんと近づいて来ているのを感じ冷や汗が流れる。
全員が準備を終えて走り出した瞬間後方の木がなぎ倒され巨大な影が現れた。
「グオォォォォ!!!」
二本足で立ち上がり、涎を撒き散らしながら雄叫びをあげたハングリーベアは、獲物を見つけニヤリと笑みを浮かべた気がした。そして4本足で走り出し、コビー達を追いかけ始めた。
「やばいやばいやばいやばいやばい!走れ走れ走れ!」
「あんなのが出るなんて聞いてないよ!」
「あれってハングリーベアー?!この辺じゃ滅多に現れないはずなのになんでこんな日に出てくるのよ!!A級モンスターになんて敵うわけないじゃない!」
「このままじゃまずい!なんとかして足止めしないと!サニー!合図したらバーニングウェーブをあいつに向かって放ってくれ!火事になるかもだけど狼煙にもなるから丁度いい!トニーはその間に街に助けを呼びに行って!マイルはあいつが炎から出て来たところにエアスラッシュを全力で放って!僕も一緒にやる!狙いは急所で!」
「わ・・わかった!やってみる!」
「・・・わかった!すぐ戻るからみんな気をつけて!」
「わかった!トニー頼んだわよ!」
「じゃあいくよ!GO!!」
コビーの掛け声と共に3人は振り向き戦闘態勢をとる。
サニーは両手を前に向け魔力を集中し放出する。
「バーニングウェーブ!!」
サニーの両手から放たれた炎は津波となりハングリーベアに襲いかかる。
「グオォォォォ!!」
ハングリーベアは炎を振り払わんと腕を振り回して暴れ狂う。風圧によって炎が散らされ周りの木へと炎が燃え移るが、サニーは怯まずに炎を放ち続ける。
「よし!いいよサニー!」
コビーの合図と共にサニーは炎の放出を止めてコビーの後ろへと後退する。
炎が止んだと同時に今度はマイルとコビーが仕掛けた。
「「エアスラッシュ!!」」
風の刃がハングリーベアの眉間と首へそれぞれ飛んでいく。
ハングリーベアは炎によって遮られ、エアスラッシュの直撃を受ける。が、ハングリーベアの毛皮は厚く少し傷を付ける事しか出来なかった。
「まだまだぁ!!エアスラッシュエアスラッシュエアスラッシュゥゥゥ!!」
マインはさらにエアスラッシュを連打する。
多数の風の刃がハングリーベアに襲いかかったが、厚い皮膚を傷つけるまでには至らない。
「ライトニングソード!」
ハングリーベアがマイルのエアスラッシュ連打に気を取られている隙に、死角へと入り込んだコビーがハングリーベアの目に向かってライトニングソードを放つ。
「グギャーー!!!」
コビーのライトニングソードが左目に直撃して目を潰すことに成功した。ハングリーベアは、左目を抑えながら腕を横薙ぎに振り回す。ライトニングソードを放った直後のため身動きの取れないコビーは腹に強烈な一撃を受けて吹き飛ばされ木に激突する。
「コビー!!!」
サニーの悲痛の叫びが響き渡る。
サニーは泣きながらコビーに駆け寄りコビーの様子を確認する。
幸い空中で剣を盾にして攻撃を受けたおかげかダメージは軽減されていた。サニーはコビーにポーションを飲ませ、キッ!とハングリーベアを睨み付けると魔力を手のひらに集めた。
「マイル離れて!!」
ハングリーベアの気を引き続けてくれたマイルはサニーの方をチラッと確認してから距離をとった。
「トルネードファイア!!!」
ハングリーベアを中心に炎の竜巻が立ち上がる。
炎の竜巻に包まれたハングリーベアは抜け出そうと腕を振り回すが竜巻に弾き飛ばされる。
「マ マイル!これで少し時間を稼ぐからその間にコビーの様子を見て!酷そうならハイポーションを飲ませてあげて!」
「わかった!!」
マイルはコビーの様子を確認し、苦しそうにしているコビーにハイポーションを飲ませる。
「お願いコビー!!起きて!」
マイルは祈りながらそう叫んだ。




