平和の崩壊
パ(*´Д`*)らぁだぁぁいすぅ!とか言ってられず...
なんかこう主人公の方が女性らしいとか考えると死にたくなります。
主人公にもいろいろ複雑なところもあるんですよきっと。
「お前ら俺と風呂入るのはいいけど...無理くり入れるなし...後タオルなしで入ろうとするなよ...興奮してしまうじゃないか」
俺は半ばあきれて冗談を言う。昨日風呂に強制的に連れていかれた俺はまあ裸を見たけど...
「興奮してもらうためにわざわざとおるんを引きずり込んで、恥ずかしい中全裸で行ったのに...まさかあんなに拒否されるなんて...酷いじゃない。体毛はしっかり処理していたはず...髪以外。」
「うっわ...」
このありさま。興奮なんてできやしねぇ。変態さバリバリの発言に俺は言葉を失った。そしてなぜ体毛の話を持ち出した今。てかアレで恥ずかしかったのか。あの態度で。ふむ...
「無関係すぎる話を持ち込むなエロサマリー」
「おそう呼んでくれてうれしいわ。」
うっわ...キモ!今日は仕事もなく、久しぶりに落ち着いて散歩ができると思ったら、このありさま。
全く俺が部屋から出てきた直後にこれだよもう。今エリーは店番で、サマリーだけ連れてきてる。
「じゃあ次からそう呼ぶよ!変態サマリー!」
「あぁん♡」
とりあえずこいつは変態だ。
太陽は今俺たちの真上当たり。正午あたりかな。丁度腹も減ってきた。そろそろ飯にしようとか考えていた時、ふと思った。俺ってどんな見た目だっけ。
「ふぃ~食べた食べた。」
満足そうに腹をたたくサマリー
「なぁ、俺ってどんな顔?ここにきてから鏡なんてなかったからもう思い出せねぇんだわ。」
するとエリーは少し考えるように口に指をあてると、閃いように言った。
「じゃあ私やお姉ちゃんがどんな見た目なのか教えてくれるならね?」
「わかった。」
容姿は俺から説明に入った。まぁ細かくいろいろ詳しく精細に。ん?
で俺の容姿だが...
「とおるんは全体的に女の子っぽい。男って言われなきゃわかんないくらい。声は男らしいのにね。髪の毛は赤っぽくて、美しさが溢れてる目。瞳はアーズブルー。細めの眉に綺麗な二重だと思うわ。口は女性の色っぽさバンバン。鼻筋も美しい」
どこか自慢げに、どこか恨めしそうに俺が女性らしいと訴えてくる。マジか。昔はあんまイケてなかった記憶がほんの少しうっすらと残っているのだが...
「サンキュ。これで一つもやもやが晴れますった」
こっちに来てから容姿が変わったのか。
ブサ面じゃなくてよかったよ。
ふと気を抜いた瞬間、後ろから声をかけられた。
「あの...」
「うひゃぁ!」
声を出したのは俺。可愛い声だったと、のちにサマリーに煽られることになる。
「う...うわぁ!ああああの...その...あの...」
長くきれいな青髪。世話を焼きたくなるほど幼くかわいらしい目には、隻眼と同じ恐怖を覚えた。
「ど...どうしました?」
俺はちょい戸惑い気味に聞く。彼女は少し落ち着き、
「はぁ~...えぇっと、私は!あなた方に伝言を預かってきました。...その伝言の主...私ですが。」
その瞬間俺とサマリーは全力でずっこけた。サマリーのまじめ風な見た目に背くような言動の数々にはいろいろとあるがこの瞬間だけは許せよう。
「でその伝言ですが...あ、その前に、名前ですが、私は、フラン.シーアです。気軽にフランとお呼びください。で、伝言が、今すぐあの家を出てください。親にはちゃんと話しておきます。私から。なのでエリーちゃんを連れて首都のベオリスまで行ってください。そこでまた私と会えるはずです。このかりそめの平和は終わりです。裏ではいつでも殺人が起きていました。アサシンにも殺人の依頼は絶えません。あなたと同じようにね。」
俺はその瞬間意識が飛んだ気がした。考えれば涙だって出る。今きっと俺は涙がこぼれたまま固まっているだろう。あの時の事は俺と家族以外知らない過去。なぜ?そんな疑問が脳裏に過る。今までに殺してきた家の事を一気に思いだす。俺はどんどん沈むような感覚に襲われる。そんな中一つの家族んの事を思い出す。殺したのは親だそこにいた小さな少女...ロングの青髪、かわいらしさが引き立つ目は、その力を抑えきれないのか、隻眼になっていた...まさか?!はっとした。涙なんか吹っ切れた。
「お前...あの時の...」
「そうですよ。あなたが襲いに来た家族の娘です。」
俺は少しのけぞった。今すぐに逃げたい。謝りたい。死にたい。
「あ...あの...そんな深く考えないでください!あの依頼書を送ったのは私なんです!家族みんなで死にたくて!」
「...」
「なのにあの時あなたは私を殺さずに...」
「黙れ。」
俺は無意識に、低く、にぎやかだった場を、一瞬で静かにさせるほどの圧力を放った俺の言葉は、一本の剣のような声を発した。
「命はそんな簡単にたやすく消せるものじゃない。殺す側もつらいんだ。」
俺は重い口調で言い放った。
「あ...あの...その...ご...ごめんな...さ...い」
俺の冷たく放たれたその言葉が彼女にとってはつらいものだったようで、一瞬で涙が顔にあふれた。
一方蚊帳の外になっていたサマリーの方は、俺の過去を思い出させたことを悪く思っているのか、ずっとフランの方をにらんでる。
俺が気づいた頃には結構大きなことになってて...俺が女の子を泣かせたと...でも俺も見た目女だから喧嘩かなとおもってるやつもいるだろうが、声は確かに少し高めの男声。悟った奴もいるだろう。俺はとりあえず泣いてるフランに近づいてひたすら謝った。
「ごめん!本当にごめん!」
「あぅ...ぐすっ...うわぁぁぁん...」
やばい俺にらまれてる。周りの視線コワい。俺まで泣きそう。また泣きそう。逃げよう。この娘とサマリー連れて。とりあえず宿屋!
「とりあえず宿屋まで行こう!なっ?」
すると彼女は一瞬俺の顔を見て、今度は顔を赤くしてうつむいて一度泣き始めた。さっきより弱く。
???
「はい。やっと落ち着きました。」
俺は表情に見せないようにまだ泣いてるよと心の中でひたすら思った。
「で、なんで俺らが首都ベオリスまで行かねばならないのだい?」
俺はまじめな顔で、涙でぬれたその顔に萌えながら言った。
「その、かりそめの平和は終わるって言いましたよね?それは、この街に一万を超えるアサシンが攻めよって来るからです。あなたとエリーさんとサマリーさんを殺すために。」
と言った瞬間ドアに向かって彼女は苦無を思いっきり投げた。ドアを貫通した瞬間、真っ赤な血が飛び散った。
「もうアサシンがここまで来ています。ここにいてはじきに殺されます。あとの話はエリーさんを連れ出した後、逃げつつしましょう。」
「くそう..やるしかないみたいだな。俺は...」
彼女は俺の顔色を窺うように俺の顔を覗き込む
「...?」
俺が何を考えてるのかわからないらしい。
やはり人を殺すことになるであろう。二人を守るためとはいえ、辛いかな。
俺は少し(約40秒)考えた。誰かを守るために人をまた殺すことになることは考えてはいたことだ。それが少しだけ早すぎただけ。仕方ない。
「戦闘準備をしてくる。エリーもそん時連れてくるから、お前らは首都へいけ。」
話が急展開だったり突然話が見た目の話になったりするのは、人間の突然の発想を意識して書いて見たからです。⑨な私にはァ!この程度のォ!国語力と!説明力しか無いんですゥ!
やっぱり主人公にはある程度そのきれいな白い手を紅く染め上げてもらわないといけないですね。
女性を泣かせた罪は大きい...




