プロローグ
私には主人公のようになれるのでしょうか
「あーあ、めんどくせぇ...なんで俺がこんなことをしなくちゃいけないんでしょ。全く...」
ぶつぶつ独り言を言いながら、大荷物を運ぶ。俺は雅知 通。なんでか異世界来ちゃいました。
持ち物は、最低限の武器[おうちにはちゃんとあるお]と食料、そして...
「ちょっとお兄ちゃん!口ばっか動かしてないで、ちゃんと手を動かしてよぉ!」
「うるせぇ!ちゃんとやってんだろうが!」
顔は子供にしては相当整っており、薄い眉毛に、凛とした青い瞳。口元は子供にあるまじき色気を持っている。体は豊満とは言い難いがほかの子供よりやはり豊満。
そんな背が低く真っ赤なリボンを付けた、緑色のロリ服を着た少女は荷台から足をぶらぶらさせながら、俺に文句を言ってくる美少女と、
「まぁまぁエリーちゃん。とおるんは久しぶりのお仕事んんだよ...とおるんも疲れちゃうんだよ」
ちょっと太めの眉に落ち着いた瞳に、右が赤で左が白の瞳を持つ。やさしさに満ち溢れた唇を持つ彼女は、銀髪の白と黒で飾られたメイド服ともロリ服とも言い難い服を着た美少女が俺の持ち物。
なんでかなぁ...こんな美少女と一緒にいて、周りから羨まれてるのにちっともうれしくねぇ。むしろ少しこいつらから距離置きたい。
なんでこんなことになってるかというと...
昨日の夜俺がいつも通り眠りについた頃だ。kんなつまらない世の中がいやだったから、枕の下に飽きたって書いた正方形の紙を置いといたんだ。そしたらなんかやばそうなやつが(黒くてまさしく闇みたいなやつ)俺に向かってきて
「我、汝の望みにこたえよう。汝に禍あらんことを。」
とか云々...で目を覚ましたら、心配そうに、そして何故か涙ぐんで俺にひたすら叫びかけている二人がいてそん時は何が何だかわからなかったが、うれしかった。俺の事で泣いてくれる人がいることが。俺の周りにはそんなに悲しんでくれる人なんて一人もいなかったからだ。親からは殺されかけさえした。そんときにはもめあいになっちゃって俺が親にナイフを刺してしまった。その後俺は正当防衛として処理され、首謀者だった俺のかあさんは無期懲役になった。んでいろんな理由から、俺はうれしくて仕方なくって、家族として扱ってくれるのがありがたかった、けど俺にまわってくる仕事は、殺しばかり。もう何百回何千回も人を殺した。もしかしたら万以上だろう。そんな仕事ばかりで嫌んなって、もうふさがらない傷をフックでえぐられてるかのようで、それが嫌で俺は仕事も何もしなくなって引きこもりがちになってしまった。それを自分たちのせいだと取ったのだろう。二人の親(母親)は俺のその様子を見ても何も言わず、夜な夜な俺のところに来るなり泣きながら「ごめんなさい...ごめんなさい」って言ってくるようになった。それが数年間続いた。二人は俺の顔が見れてなくて、凄い泣いてたらしい。まあ今は違うけど。そん時の俺は、生きるのもつらかったけど死ぬのも嫌だった。こいつらを泣かせたまま死ぬのがいやだった。そして、もしあの時あれが死んでたらこいつらは絶対狂った。狂ったように、自我を失い、人をひたすら殺していただろう。俺を苦しめたやつらを。だから俺は生き残った。俺の気が変わったのは三日前、俺は泣いてるって聞いた翌日に外に出た。案の定思いっきり抱き着いてきて、うれしかったけど、悲しすぎた。何とか二人を押さえ二人の親と話をした。そこで受けたのが今の輸送任務を引き受けたわけで、最初に戻る。ホントは配送任務は人と話せない俺はあまりやりたくないんだけど...。
「お兄ちゃん。もうお兄ちゃんに人は殺させないから...」
切なそうに言う彼女は、エリー.クラーク.ボーン
「ええ、二度とね」
こっちはサマリー.クラーク.ボーン
「ありがとう。全くお前ら変なところに気が回るよな。」
俺は二人に満面の笑みを見せた。嫌な予感をかき消すように
その日の仕事は無事終わった。
二人に風呂に強制的に引きずり込まれたこと以外は。
意味不明ですが、感じ取れるものがあるのかな?って思って書いています。私の存在自体が意味不明なのかもしれません。でも自分の気持ちを伝える一番の方法は、自分をこの物語の主人公と掛け合わせて書いてみることだと思っています。主人公のようになりたいです。