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どこの誰かの日常ストーリー  作者: みやもり
5/12

ご この感情は?

12:05


昼休みの時間


僕の隣の席の彼はけだるそうに教室を出て購買のパンを買いに行く。

僕は自分で作ったお弁当を鞄から取り出す

彼がパンを買って戻ってくるのを待つ


数分後


「お待たせ」


彼がパンとジュースを袋に入れて戻ってきた

僕の目の前のイスに座って食べ始める


僕も弁当を開けてから言う

「いただきます」

今日は卵焼きにシーチキンを入れてみた

ご飯もエビピラフ、サイドにトマトとサニーレタスの簡単なサラダを作って洋風にした。


「いつも美味そうな弁当作るよな、すごいわお前」


彼はパンをかじりながら外の風景を眺めつつ、

時々横目で僕が弁当を食べる姿を見ている。

たわいもない会話をしながら

ただ昼の時間をこうして一緒に過ごすのが僕等の日常だ。


「パン、一口食べる?」


彼はニコニコしてパンを僕の前に突き出す


僕は突き出されたパンに口を近づける

その様子を見ながら彼はニヤッと笑う

僕はパンを一口かじった


「うまいだろ?」

「うん…」


パンを口に含みながら、彼の不敵な笑みに反応しないようにゆっくり口の中のパンを食べる


僕は段々と自分の頬が熱くなるのがわかった。

そんな僕を見て満足そうにまた外を眺めながら彼は残りのパンをかじり始めた。







「これは好きなんかじゃない」










僕は毎日のこの昼の時間に自分の不思議な理性を押し殺すのに必死だ。

僕はこの感情がなんなのがわからない

ただ妙な嬉しさがあるのも解ってる


明日は僕の作ったお弁当を彼に食べて欲しいと思った。それだけ。


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