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ギャルゲーの世界編 終

胸糞です

Now Loading…



(朝の教室)


降旗

「珠希さん、あれから一ヶ月が経ちますが片瀬真紀の件どうします?俺はあんなアーティストとヤるのは嫌ですよ」


珠希

「そのことなんだがな、不本意ながらお約束を貫くあいつらに頼ればなんとかなりそうだ。おーい」


珠希の掛け声でどこからともなく薄井美咲と夏目雅人が現れた。


夏目

「まさかイレギュラーと共闘することになるとはとは…話は聞いています。手伝いましょう」


降旗

「レッ…じゃない、夏目さん、作戦はあるんですか?」


美咲

「それについては私が答えます。現在、降旗さんは対象である片瀬真紀と私達以上に良好な関係となっています」


降旗

「えっ、俺にはそんなつもりないけど」


珠希

「女というのはそんなもんだ。ころころと他人に乗り換えて年老いてそのまま一人きりさ」


美咲

「今作戦はその良好な関係とリアルに作られた女心を利用したものです。まず夏目が対象に接触、関係を築いたところで降旗さんとばったり出くわしてもらいます」


降旗

「待って、接触とかそんな簡単に行くものなのか?」


夏目

「それに関しては無問題だ。私はイケメンだから」


珠希

「そういうことらしいぞ降旗」


降旗

「意味がわかりませんよそれ」


美咲

「そういうことなのでよろしくお願いします。安心してください、夏目は心もイケメンです」



Now Loading…



(朝の教室にて)


美咲

『こちら廊下です。対象の接近を確認』


夏目

『了解、こちらも準備完了した』


降旗

「…………何やってるんですかあれ」


珠希

「あいつらのやり方なんだろ。いいから私たちは教室の影に隠れていよう」


少しの間待機していると片瀬真紀が教室のドアを開いた。

その隙を見計らって夏目がわざとらしくぶつかりに行く。


真紀

「きゃあ! ちょっと、なにするの…よ」


夏目

「すいません、大丈夫ですか?」


真紀

「ええ、大丈夫です…こちらこそすいませんでした」


(その光景を見ていた降旗、頭を抱える)


降旗

「あんなにあっさりといくものなんですか?」


珠希

「あのくらいの年頃は運命とやらを痛いほど信じているからな。簡単に落ちるんだよ」


降旗

「あほくさ、俺は何のためにボコボコにされたんだか」



Now Loading…



(放課後の帰り道)



美咲

『対象を昇降口にて発見。およそ一分で校門へ到達します』


夏目

『了解、お互いの健闘を祈る』


彼女の宣言通り一分後に彼女は校門へ到達した。

夏目は偶然を装い再び彼女に接近を図る。


夏目

「ああ、これは今朝の…これから帰るんですか?」


真紀

「ええそうなんです。あのお名前は?」


夏目

「ああそういえばまだ名乗っていませんでしたね。私の名前は…」


降旗

「ケッ、完全に落ちたじゃねーか」


珠希

「気にするなよ。てかあいつを引き剥がすための作戦なんだから当たり前だろ」


降旗

「それはそうですけど…あ、薄井さんからメールだ」


珠希

「そろそろ出番か。それじゃあ行こうか」


降旗

「ええ、行きましょうか」



Now Loading…



(夏目と仲良く帰る真紀、その前に突然降旗が現れる)


真紀

「な、降旗君、どうしたの?」


降旗

「ああ片瀬さん、その隣の人は彼氏ですか?」


真紀

「いや、これはその…」


(真紀がオロオロしているところに追い打ちをかけるように珠希が現れる)


珠希

「待ってよ降旗君、置いてくなんて酷いじゃない」


降旗

「珠希…が遅いのがいけないんじゃないか」


(見せつけるようにイチャイチャし始める二人)


真紀

「降旗君、その人は」


降旗

「ああ、俺の彼女ですよ。片瀬さんには紹介していませんでしたね」


珠希

「早く行こうよ降旗君、時間がなくなっちゃうじゃない」


(衝撃の事実を聞いて愕然とする真紀、気づけば隣の夏目も消えていた)



Now Loading…



(とある居酒屋にて)


降旗

「ああ、またメールだ。

『私のことを弄んだことを後悔したくなければ学校前に来てください』

だそうです。うわあリスカしてる」


珠希

「よく考えたら私達のやったことって畜生以下の行為だよな」


夏目

「これもギャルゲーの世界を守るため、仕方が無いことなのですよ」


降旗

「最低とかはどうでもいいんですよ。俺は美少女と会いたかったのに…」


珠希

「いつも思うんだけどお前って飲むと性格変わるよな」


降旗

「珠希さんも変わりますよ。ロリロリお姉さんみたいな感じになりますよね」


夏目

「それは本当か? 店員さん、生中追加でお願いします!」


珠希

「余計なこと言うなボケナス。私はビールが嫌いなんだよ」


降旗

「どんな酒でも出てきたら飲むくせに…ああそういえば薄井さんはお酒を飲まないんですか?」


美咲

「私は現役の高校生なので遠慮しておきます。それより降旗さんに質問が」


降旗

「おう、どんな質問でも構わないぞ」


美咲

「では改めて……私と定兼さん、どちらを選びますか?」


(降旗と珠希の表情が凍りつく)


降旗

「(そういえばこいつ『オーダー』じゃないか。それにしてもお約束的展開すぎるだろ)」


  「珠希を選ぶ」


  「美咲を選ぶ」


降旗

「(くそう、面倒臭そうな質問が…二人とも俺のこと見つめてやがるし…ええいこうなったら!)」


  「珠希を選ぶ」

  「美咲を選ぶ」


珠希・美咲

「そんな選択肢があるわけないでしょ!!」


降旗

「ですよねー。じゃあ仕方が無い、最後の手段だ」


珠希

「最後の手段って…やめろ早まるな!!」


降旗

「俺はこのゲームのリセットを宣言する!」

お知らせです。作者のネタが早くも尽きたため不定期となります。

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