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今回はまだラブ要素いれてないです。
簡単にいうと、主人公の紹介的なものですw
冬の始め。紅葉で色づいていた木々の葉はすでに地へと落ち、人はそれを気にせずに上を歩いて行くのだった。
私、阿部 早夕里は、顔と頭だけは良いものの、性格がどうも内気だ、というのが両親の評価。昔から両親は私に大きすぎる期待をして、それを裏切って捨てられることが嫌だったから私は努力し、必死に応えてきた。
当然、こんな暗い私に彼氏なんて出来るはずもない。恋はしたことがある。サッカー部の先輩と、とあるきっかけでよく話すようになったのだ。その時私は恋をした。優しくかっこいい先輩に私は惚れていた。
告白。ただ自分の想いを告げる。それは、誰でも恥ずかしいものだ。私も例外ではない。だが、いつものように先輩と話している時、つい口が滑り、身の奥に秘めたその想いを会話に乗せて吐き出してしまった。最初、私は何も気付かずに、話を続けていた。しかし、先輩が黙りこくり、頬を赤らめているのに気がついた時はもう手遅れだった。
『ごめん、彼女が居るんだ。だから君の気持ちには、………答えられない』
その時からだった、私があまり話さなくなったのは。泣くことばかりだった。
悲しい記憶に浸っていると、気付けば家の前に辿り着いていた。
*** *** *** *** *** ***
こんな私でも夢がある。それは女優になること。
母が私を劇団に入れてくれたのはまだ4歳の頃だった。幼い私は演じることに熱中し、母はそれを喜んだ。…女優になることは母の夢でもあったのだ。私の入った劇団は、新人役者の演技を指導するとともに、歌、ダンスも指導する所で、私は常にトップでいた。今もトップを守り続けている。が、オーディションは受けたことがない。受けたいとはおもうのだが、なかなか勇気が出せない。この性格は本当に損だと思う。
今私は次のオーディションへ向けて団長直々に指導を受けている。だが、きっとまた前日になって弱い私は逃げ出すのだろう。結果は分かっているのに挑戦する私は案外負けず嫌いなのかもしれない。
予備校の課題を手早に片付けると、いつものように演技の練習をする。友達や彼氏はいなくとも、役で明るい少女を演じることが大好きでーー勿論どんな役もやるがーー演じることさえできればいいと思っている。偽りの感情を作ることで私は満足しているのだ。ああ、なんて最低なやつだろう。私は愚かだ。……かなりネガティブだなぁ。
ふと時計を見る。新しい役作りに夢中になっていて気が付かなかったが、時刻は既に23時。明日は部活ーー演劇部ーーの朝練がある。早く寝なければならない。まったく、いつまでたっても私は子供のままだ。常にスケジュールには気を遣えと父が言っていたのに、そんな言いつけなんてしっかり忘れていた。
「もう寝よう」
もしかしたら、明日は変われるかもしれない。そんな淡い希望を胸に、私は深い眠りへと堕ちていった。
感想やコメントくれないと続き書けませんwやる気が出ないのです。こんなのでいいのか作者……まあ作者は私ですがねw
自問自答することにはまっています←
変な人だと思わないでね!w
まあ小説の展開は決まっていますが、それを書くのかどうかは本当に分かりません。多分書く。かもわからないw
ではではまた、失礼致しました。
次回……があるなら、そこでお会いしましょう!